(33)睡眠と姿勢
Have you ever wondered where wild animals sleep? You may never have seen them asleep because they usually stay out of sight. They live in all sorts of unbelievable places, such as the bottom of the ocean and up in the air. But wherever they may happen to be they must sleep when the time comes just as people do.
You may think that animals can sleep in any position anywhere. But they seem to be even more choosy about their sleeping arrangements than people are. Sleeping upside down would be impossible for people, but some bats and birds couldn’t fall asleep any other way. Many animals like as soft a bed as they can find, but a goat will pass up straw or soft sand to sleep on a stump or a rock.
You may not like to sleep near another person. Some animals like that. They could never go to sleep if they felt lonely. They never settle down for the night alone.
People once felt sorry for some animals because they stood on their feet day and night and never seemed to get any sleep.
But elephants and horses, for example, sleep comfortably on their feet. The bones and muscles in their legs are so arranged that they can stand for a long time with their bodies relaxed. They may also sleep lying down.
You may have wondered how some birds perched on the large branches of a tree even in the wind blowing hard.
Muscles in their legs lock their claws to the branch. Once this is done they don’t have to think about holding on. Their bodies relax and they sleep conformably.
Your dog could not live more than five days without sleep. Like him, most animals could go much longer without food than without sleep. So it is not surprising they have found so many safe and comfortable ways to sleep in the strangest places.
※語句
choosy えり好みする、気難しい
stump 木の切り株
settle 止まる、定住する
perch 鳥が止まる
claw 鷲、鷹などのかぎつめ
全訳
野生の動物はどこで眠るのか考えてみたことがありますか。そういう動物は普通我々の目の届かぬところにいるので眠っているのを見たことはないかもしれません。そのすみかは大洋の底とか空中高い所など信じられないようなありとあらゆる場所なのです。しかし、たまたまどんな所に居合わせようと、人間と全く同じように動物も時間がくれば眠らなくてはならないのです。
動物はどんな姿勢でもどんな所でも眠ることができると思うかもしれませんが、眠るときの姿勢や場所については、人間より動物の方がずっとうるさいようです。人間は逆さになって寝ることはできませんが、コウモリや鳥の中には、それ以外の姿勢では眠れないものもあります。多くの動物は見つけられる中で一番柔らかい寝場所で眠りたがりますが、山羊はワラや柔らかい砂の所は素通りして切り株や岩の上で眠ろうとするのです。
側に人がいる所で眠るのはいやだと思う人もいるかもしれません。ところがそれが好きで、淋しく感じると決して眠れない動物もいて夜ひとりで寝ることは決してないのです。
ある種の動物は昼も夜も足で立ったままでいて眠るようには全然見えないので昔はかわいそうだと思われていました。しかし、たとえば象や馬は立ったままでも気持ちよく眠れるのです。その種の動物の足の骨や筋肉の構造は体を楽にしたまま長い間立っていられるようになっています。横になって眠ることもできます。
強い風が吹いても樹木の大枝に止まったままでいられる鳥がいるのはどうしてなのか不思議に思ったことがあるでしょう。それらの鳥は足の筋肉を使って爪を枝に食い込ませるのです。いったんこうなると捕まり続ける努力をしなくてもよくなり体はリラックスして快適に眠れるのです。
犬は眠らなければ5日以上は生きられません。同様にほとんどの動物は眠れないときより食べるものがないときの方がずっと長く生きていられるのです。ですから動物がこの上なく奇妙な場所でも安全で快適に眠れる方法をいろいろ見つけてきたのも当然のことなのです。
動物について系統だった学習はしたことがありません。鳥が危険を知らせるためにコミュニケーション能力があること、鳴き声に文法があること、カラスがコップの中の餌を手に入れるために石を投げて水位を上げる、つまり道具を使うこと等聞いたことがあります。花粉を運ぶ蝶が花の色を識別する能力があること、ハキリアリがキノコを栽培して農業をしている、断片的な情報に驚くことがあります。
眠って疲労回復して食糧でエネルギーを再生産する、人間も動物も同じです。動物も夢を見ているんだろうか、興味がつきません。動物図鑑を開いてみたくなります。
豚の腎臓を移植した人の話も聞いたことがあります。遺伝子が解明されたことで生体の拒絶反応がクリアされたことが画期的です。日本は移植分野でも遅れているようです。倫理的にそんなことしていいの?の疑問もあります。
映画やドラマは刺激についていけない所がありあまり見ません。大河と朝の連続ドラマだけです。今、NHKで桐野夏生作「燕は戻ってこない」を放映しています。代理出産がテーマで「鎌倉殿の13人」で静御前を演じた石橋静河さん主演です。他に稲垣吾郎さん、内田有紀さんが出演しています。石橋静河さん、派遣労働で病院事務をしている女性の日常をリアルに演じて、いい俳優さんだと感じています。食べていけるギリギリの賃金、卵子提供だけでなく一歩飛び越えた代理出産、現実社会は変化している。
生きたい、生き延びたい、自分の子供が欲しい、移植医療、生殖医療も境界も限界もなくなってきている。ビジネスになっていく、法律も変わっていく、そんなこんなで桐野夏生の小説をAmazonで買いました。
葉っぱを運んでいるアリの連なりは、見たことがあります。農業?
滑り台で遊んでいるカラスも見たことがありま。
万博記念公園にある日本庭園の小さな小さな小川でカラスが行水するのも見ました。動画の撮影前に終了、まさにカラスの行水でした。
私は結構、寝る事に努力をしています。
疲れたら自然と眠れるとはおもうのですが、眠りはそれほど単純ではないですね。
他の動物さんも努力と工夫をしている事を知り、とてもうれしいです。
私は旅をするとよく眠れます。
それだけでも旅することは幸せです。
長文の英語日記と和訳のアップを有難うございます。
あまりふだん意識していない動物の生態学について
おじぎ草さんから日記から学びました。
人間だけでなく生きとし生けるもの、生き延びるために
様々な努力をしてますね。
カラスは知恵ある鳥で、少ない数でしたら認識できますね。
胡桃を割って中身を食べるには、くわえた胡桃を車が通過する時に落として割ろうとしてます。 一度何にかがフロントガラスに当たりまして、バックミラーにカラスが映っていて...
「びっくりぽん!」でございました。
映画はなかなか聞き取れないですが、見るように心掛けてます。先日スペインの映画を見ましたら、和食とか、寿司とかが出来てきて、しかも箸使って食べてました。
「和食が世界に浸透してる」幾分思いました。