「英文法解説 (江川泰一郎)」からの抜粋。
§143. 未来を表わす現在時制
(3) 条件説でも現在時制を使わない場合。
a) 相手に対する依頼を表す will と b) 意思未来の will はそのまま条件節の中に残る。
a) If you will help me, I'll soon finish.
(= Please help me; then I'll soon finish.)
b) If you will eat so much, you can't complain if you get fat.
If he won't cooperate, we'll have to take more drastic measures.
« 参考 » 条件節の内容が結果として主節の内容につながればという含みを持つ場合にも、条件節には単純未来の will を使う。
If it will make you happier (as a result), I'll stop smoking.
He is not above telling a lie, if it will serve his purpsose.
=> 条件節の内容を X, 主節の内容を Y とすると、上の場合は時間的な前後関係が普通の条件節と逆になる。つまり、普通の条件節では X が先で Y が後になるが、上の場合は含みとして Y が先で X が後になる。
chibiko さん、ありがとう (思い出させてくれて、と言いたいところだけれど、全て忘却の彼方だったから、気づかせてくれて)。
「英文法解説」は詳しいし分かりやすいし悪い本ではないのですが、面白くはありません。
無味無臭な淡々とした解説で、例文も平明で面白みはない。
朝倉先生なら、
「If it will be any satisfaction to you, however, to be told, that I believe his character to be in other respects irreproachable, I am ready to confess it. (Sense and Sensibility, Jane Austen) 」
みたいな例文で原稿を構成するであろうに。
そういうけれん味を嫌う人の方が多いだろうというのは分かってはおります。