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風鈴さんの おぼえた日記 - 2022年5月2日(月)

風鈴

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この日おぼえたフレーズ(英語・中国語・ハングル)

1.
She may change her mind.

おぼえた日記

2022年5月2日(月)のおぼえた日記

スッキリ!初めてのドイツ語 中級へ道 名詞の性 Montag, 2 Mai
第2回 名詞の格

① ドイツ語の格はややこしい?
der, des, dem, den, der は1格、des は2格、dem は3格、den 4格、一般には主格、属格、与格、対格と呼ばれている。フランス語や英語では代名詞を除いて格変化がなくなっているのにくらべるとややこしいと思ってしまいます。ポーランド語やチェコ語といったスラブ語では7つの格が区別されるのだそうだ。もともと、ドイツ語やスラブ語などの祖先であるインド・ヨーロッパ語には8つの格があり、ドイツ語はそのうちいくつかが合流して現在の4つになったんだそうだ。

② 格ってなんだ?
機能の面から考えると、格とは名詞が文の中でどのような働きを持つのかをハッキリさせる手段である。
Der Polizist gibt dem Fahrer seinen Führerschein zurück.
警官が運転手に免許証を返す。
der Polizist [poliˈʦɪstポリツィスト] m. 警官
dem Fahrer [fáːrərファーラァ] m. 運転手
seinen [záInən] 彼の
Führerschein [fýːrərʃaInフューラァシャィン] m. 運転免許書 driving licence
der によってPolizist が返却する人、dem によってFahrer が受け取る人、seinen によってFuhrerschein が返却される物であることがはっきりします。日本語では
 警官が運転手に免許書を返す。
のように名詞に「が」「に」「を」のような「格助詞」をつけて格をあらわす。2格の場合は
 das Auto des Vaters のように名詞間の所有などの関係を表す
 das Auto [áυtoアォト] n. 自動車 car
 des Vaters [fáːtərファータァ] m. 父の
日本語では「父の車」のように「の」が同様の働きをする。文中で名詞の働きを示す助けになるのが格である。
 ドイツ語や日本語にはこのような便利な格があるので語順を変えても、名詞間の意味関係は変わらない。
 Dem Fahrer gibt der Polizist seinen Führerschein zurück.
でも格はかならずしも必要なわけではない。英語はほぼ格がなくなってしまった。が特に問題はない。
 The girl stokes the dog. 少女が犬を撫でる。
英語では動詞 stroke の前に来るのが動作を行う人(ここでは少女)、動詞のあとは動作を受ける人やモノ(ここでは犬)と、語順を固定することで名詞の働きを示している。 
 The dog stroke the girl.
と語順を変えると文中の名詞の働きがかわり、逆に犬が少女を撫でるになってしまう。格の働きを語順によって表すという点においては英語は中国語やベトナム語と同じ。さらに2格が表す関係も格なしで表せる。インドネシア語では後ろに来た名詞が前の名詞を修飾するという規則があり、name saya(名前・私)で、「私の名前」のように、名詞に「の」や2格のような格が不要になっている言語もある。

③ 世界の言語の格とドイツ語の格
ドイツ語の格は
 der Mann [manマン] m. 人々 単数扱い
 des Mannes 男性2格
 die (der, die) Tage [táːɡə] m. 日(複数)
 den Tagen [táːɡ°ən] m. 日(複数3格)
男性名詞と中性名詞は単数2格で語尾に -s または -es が付き、名詞の複数は3格で語尾に -n が付く。
のように、名詞自体の語尾変化も多少ある。
ポーランド語やチェコ語では名詞の語尾変化で格を表す。語尾変化で格をあらわしたり、日本語のように助詞で格を示したり、英語のように語順で格を代用したりするのが、世界のことばの主流である。
 ドイツ語の格を勉強するには主に冠詞の呪文を学ぶ。冠詞が名詞の格を表す主な手段になっている。本来冠詞はthe, a のように格を表すものではなく、名詞の特定可能かどうかを示すものです。このような機能を持つ冠詞を使って格を表すことばはドイツ語だけ珍言語だといわれている。
 ドイツ語の祖先のインド・ヨーロッパ語も最初は名詞の語尾だけで格をあらわしていたそうだ。ゲルマン語では名詞のアクセントが語頭に置かれるため、格を示す語尾がよわくなり擦り切れて行ったと考えられる。そのために格が区別できる指示代名詞を名詞の前に置き、冠詞として格を表すのに使うようになったのだということです。
 
▶ ドイツ語には4つの格があるのはなぜ?
 格は名詞が文の中でどのような働きを持つのかをハッキリさせる手段。
たとえば
 青木さんと山田さんがいて「殴る」という出来事が起こっている
この時に重要なのはどっちがどっちを殴ったのか。動作を行う人と動作を受ける人をはっきりさせないと情報として不十分です。これを示すのが1格と4格です。これが一番重要である。さらに「あげる」のような出来事だと、「誰に」あげるのかも区別したい。そうなると3格が必要になる。英語の代名詞では3格と4格を区別せず him やher で表す。ドイツ語の方言で3格と4格をやめてしまった例もある。さらに「円の中心」なのか「中心の円」なのかをハッキリさせたいときは2格が必要になる。

④ 格を見分ける、冠詞を見分ける
 ドイツ語の4つの格は日本語の「が」「の」「に」「を」にあたる。
ただ、「私は彼を助ける」はドイツ語では
 Ich helf ihm.
●ihm [iːmイーム] 人称代名詞 er , es の3格
これは helfen が誰か「に」利益を与える行為として捉えられている
 Ich frage ihn. 私は彼に尋ねる
 ●ihn [iːnイーン] 人称代名詞 er の4格
 fragen は誰か「を」問い詰める行為として捉えられている

▶ 冠詞の形とそれが表す格の機能をマスターすれば格はそれほど難しくはない。
複数の解釈が成り立つ場合を考えてみる
 der(Mann) は男性1格
女性なら2格、3格(der Frau)複数の2格(der Frauen)
 den は男性4格、複数なら4格 den Männern
また die, das, ein, eine は単数では1格か4格です
die は複数の1格でも4格でもある
einer Frau は女性の2格か4格です。

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クロ さん
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2022年5月2日 11時44分
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