おぼえた日記

2020年11月24日(火)

【世界へ発信!ニュースで英語術】

「気象庁 “生物季節観測”の9割廃止へ」
[WEATHER AGENCY TO CUT PLANT, ANNIMAL OBSERVATION] -2020/11/10-


Japanese weather officials will drastically reduce observations of natural phenomena such as the season's first birdcall and the blooming of flowers.
Nearly 90 percent of the observations, which began about 70 years ago, will be terminated at the end of this year.

The Meteorological Agency began observing the blooming of flowers and the first chirping of birds in 1953 to report changes in the season.
But the agency says it will stop observations of 51 kinds of plants and animals.
The list includes Japanese bush warblers, large brown cicadas, and black-spotted pond frogs.

Officials say it has become increasingly difficult to find such animals near weather stations due to urbanization.
But the agency says it will continue to observe cherry blossoms, Japanese plum trees, and gingko trees, among others.
It says such plants are still suited for signaling changes in the season.


日本の気象庁は、鳥の初鳴きや植物の開花など、季節の移り変わりを告げる自然現象の観測を大幅に減らす方針です。およそ70年前に始まった観測の90%近くが、今年いっぱいで廃止されることになります。
気象庁は季節の変化を伝えるため、1953年から植物の開花や鳥の初鳴きなどの観測を始めました。しかし、このほど51種類の動植物の観測を廃止することを明らかにし、その中には、うぐいすやあぶらぜみ、とのさまがえるなどが含まれています。
気象庁はその理由として、都市化が進み、気象台の近くでそうした動物を見つけることがますます難しくなってきていることを挙げています。
一方、桜や梅、いちょうなどは、今でも季節の移り変わりを感じるのに適しているので、観測を続けるとしています。


[words and phrases]

-[Japanese weather officials]=
 ⇒[the Meteorological Agency]「気象庁」⇒(国土交通省の外局)
 ⇒[Japan Meteorological Agency]=[JMA]「(日本の)気象庁」の正式な英語表記

-[drastically]大幅に、抜本的に、思い切って
 ⇒[drastically reduce observations of natural phenomena]大幅に削減する
 ⇒[nearly 90 percent of the observations will be terminated]90%が終了となる

-[reduce]減らす、少なくする
-[observation / observations]観測(単数形/複数形)
 ⇒[observe]観測する

[natural phenomena]自然現象
 ⇒[phenomenon / phenomena]現象(単数形/複数形)

-[first birdcall](ウグイスなどの)鳥の初鳴き
-[blooming of flowers](桜などの)開花

-[will be terminated at the end of this year]今年末で終了となる/の予定である

-[chirp](鳥などが)鳴く
 ⇒[the first chirping of birds]鳥の初鳴き

-[51 kinds of plants and animals]「51種類の動植物」
 ⇒現在観測している57種類のおよそ9割にあたる数です。

-[the list](観測を終了する動植物の)一覧表
 ⇒[Japanese bush warbler]うぐいす
 ⇒[brown cicada]あぶらぜみ
  ⇒(せみはinsect「昆虫」ですが、animal「動物」の一種に含まれます。)
 ⇒[black-spotted pond frog]とのさまがえる

気象庁は、季節の移り変わりや気候の変化を伝えることを目的として、1953年以降、動物の初鳴きや植物の開花などといった「生物季節観測」を行っています。全国各地の気象台の職員などが観測している動植物は、うぐいすやあぶらぜみ、桜や梅など合わせて57種類で、中にはしおからとんぼや、とのさまがえるなども対象となっています。

-[weather station]気象観測所、測候所
-[due to urbanization]都市化のために/のせいで/が原因で

近年は、気象台周辺で都市化が進むなど生態環境が変化し、標本とする植物の確保や対象の動物を見つけることが難しくなっているということです。例えばとのさまがえるは、観測が開始された1953年には全国38か所で確認されていましたが、去年は5か所にとどまっています。

-[continue to-]~することを継続する
 ⇒[cherry blossom]桜の花
 ⇒[Japanese plum tree]梅の木
 ⇒[gingko tree]いちょうの木

-[among others]とりわけ、数ある中で
 ⇒この表現で、ほかにも観測を継続するものがあることが分かります。
継続して観測されるのは「あじさいの開花、いちょうの黄葉・落葉、梅の開花、かえでの紅葉・落葉、桜の開花・満開、すすきの開花」の6種類9現象です。一方で、動物の観測は全て廃止になります。こうした大幅削減には、専門家から懸念の声も上がっています。

-[be suited for-]~に適している、~にふさわしい
-[signal](合図となって)示す、兆しとなる

気象庁は、「季節が感じられる身近な情報として、長年多くの種類で公表してきたが、やむをえず今回の判断となった。一部の植物は今後も観測を続けるので引き続き参考にしてほしい」としています。

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