英会話が上手になる英文法』 松本茂著(NHK出版)
頭の中に眠っている文法の知識を呼び起こし、会話に
使える知識に変換します。
第3章 基本動詞
■tell
今回はtellに焦点を当てます。核となる意味は、「~と伝える」
ということです。前回取り上げたsayとかなり近いのですが、tell
のほうが話の内容の焦点が当たっていて「考えや情報を伝える・
説明する」というイメージが強くなります。
例文を見てみましょう。
Our manager told us the reasons why we have to cancel
the workshop.
(課長が、ワークショップを中止せざるを得ない理由を説明
した)
この例文のように、tellの場合は、「tell+人+...」の
パターンで使われることがほとんどです。
また、sayとは違い、
tellは話の内容に焦点が当たっているため、
【aboutやof】などを伴って使うことがあります。
Mr,Matushita told us about his plans for the next trip.
(松下さんが次の旅行に関する計画について話してくれた)
さらに、日本語で「教える」と訳せる場面でよく使いますが、
意味的には「情報を伝える」ということで変わりありません。
Could you tell me the way to the station?
(駅までの道順を教えていただけますか?)
後に続く内容によっては
to doを伴い、「指示する」と訳せることもありますが、
「考えや情報を与える」という意味は変わっていません。
I told you check the documents carefully.
(書類をしっかり点検するように指示したでしょ)
さらに、canやbe able toを伴うと「見分ける」という意味
になります。
I can tell the difference.(私は違いがわかるよ)
違いがわかるということは、違いについての「情報を伝える」
ことができるという意味です。
■talk
say,tellときて、今回はtalkです。talkの核となる意味は
「語る」(話しをする)ということです。tellと違い、内容に
焦点が当たっておらず「しゃべる」という動作に注目して
いる動詞です。
sayの場合は、say/said to...のように、toを伴って「誰々
に向かって」とはっきりさせるケースを除けば、誰かに
話をしているというよりは、言葉を発するというニュアンス
です。これに対してtalkの場合は「誰かに向かって話をする」
というイメージが強くなります。
さっそく例文をみてみましょう。
Mr,Ohsugi loves to talk.
(大杉さんはおしゃべりが好きよね)
Mr grandchild is beginning to talk.
(孫が話し始めたのよ)
ただし、誰と話をしているのかを明確にする場合は、withや
toを伴います。to(~に)よりwith(~と)の方が、双方向な感じ
がします。以下2つの例を見てみましょう。
I'll talk with my wife.(妻と話をしてみます)
Don't look at the floor when you speak. Talk to me!
(しゃべる時は下ばかり見ないで。私に向かって話して!)
と言ったりします。また、toを伴う例をもうひとつ。別れ際に、
Talk to you later.(じゃあ、また後で)
と言う人もいます。
さらに、話しの内容に焦点を当てる場合は、aboutを伴います。
Don't talk about ghosts anymore!
(お化けの話はもうしないで!)
また、「誰」と「○○」について語る。という場合は、
talk with [人]+about○○というパターンになります。
I'll talk with my son about your offer.
(あなたからの提案について息子と話ししてみます)
といった感じになります。
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★ 暗記フレーズ【ゴガクルの皆さんから拝借】自分が覚えるまで
It looks like it's about to go. be about to しようとする
Here's a better view.
I can fix the leak easily.
I got to the phone, it had stopped ringing.
電話に出ようとしたら切れてしまった。
take a leaf from someone's book
(人)を手本にする、(人)を見習う
in no time あっという間に
Stop fooling around. ふざけるのは止めて
be good with your hands
手先が器用である
話す、言う、伝える、語る、さらに 伝言する とかありますね
こういう基本動詞はきちんと把握しておかなければいけませんね。
海外で市内のバスなどを利用する際、運転手さんによくCould you tell me ~?といって下車する場所をおしえてもらいます。長距離バスは問題ないけど、市内移動のバスやトラムでの乗り降りは分かりにくいので、やはり現地の人のヘルプが必要です。
t の文字から始まっているのは偶然なのでしょうか、
speakの名詞はありません。面白いですね。
頭の中で考えてしまいがちですが、例文を覚えて行くしかないですかね。