『英会話が上手になる英文法』 松本茂著(NHK出版)
頭の中に眠っている文法の知識を呼び起こし、会話に
使える知識に変換します。
第4章 前置詞【into】
この章の最後に取り上げる前置詞intoです。この語は、inと
比べるとわかりやすいと思います。inは、「ある空間や状況
の中にある」こと、つまり静止の状態を言い表す前置詞でし
た。それに対してintoには、[動き]が感じられます。
つまり、中に「侵入する」という概念をもっているのです。
さっそく例文を見てみましょう。
let's get into the classroom before our teacher comes.
(先生が来る前に教室に入りましょう)
Can I go into the building?
(この建物の中に入ってもいいですか?)
対象となるのは、「部屋や建物」だけではありません。
I can't get into these pants anymore.
(このズボン小さくなっちゃて、もうはけないや)
このように衣服を対象とすることもあります。
Can we go into the details of the plan?
(計画の詳細にについてお話してもよろしいでしょうか?)
あることに「はまってしまった(凝っている)、と言う時に
も、このintoを使います。
I'm into American TV dramas these days.
(最近、アメリカTVドラマに夢中「はまって」になんだ)
■また、「侵入する」だけにとどまらず、全体が「変化する」
という意味として使われることもあります。
この場合も[動き]が感じられますね。
Will you put this sentence into English?
(この文を英語にしてもらえますか?)
These tadpoles will turn into frogs in two weeks.
(このオタマジャクシは2週間後にはカエルになります)
[参考]----------------------------------WEB参照---------
break~into pieces =~を粉々にする
change A into B = AをBに変える
change into~ =~に変わる
例]The rain changed into snow. : 雨から雪に変わりました。
make A into B = A(材料)をB(製品)にする
put~into words =~を言葉にする
turn A into B = AをBに変える
turn into~変わる
例]She turned into a princess.
彼女はお姫様に変身した。
人に対して使う場合にはある程度はっきりした文脈がないと
少し混乱する要素があります。
■「ある状態になる」を意味する含む前置詞「into」
He broke into laughter.
(彼は急に笑い始めた)
come into being=(存在する(being)ようになる→出現する)
come into one’s mind = (心の中に入る→人の心に浮かぶ)
fall into~ = (~をする状況の中に落ちる→~を始める)
get into~ = (~になる)
get into trouble = 面倒なことになる
get into a bad habit = (悪い癖の中に入る→悪い癖が身につく)
■WEB参照
「run into ~」と「bump into ~」は「~に偶然に会う」と日本語
の意味を書いてきましたが、実際には「~に偶然に会った」という
過去形の意味でしか使われません。
あくまでも意味に「偶然」というニュアンスがあるため、これから
起こることを表す現在形で「偶然」のできごとを表すことはなく、
結果としての過去形で「~に偶然会った」という使い方をします
I ran into Haruka at the mall yesterday.
「昨日デパートでハルカに偶然会いました。」
という意味になります。
I bumped into Haruka at the mall.
デパートでハルカに偶然会いました。
----------------------------------WEB参照---------ここまで---
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松本先生
さて、この章では、主な前置詞を12語取り上げましたが、
前置詞というものをより身近に感じていただけたでしょうか?
それぞれの基本的な概念を頭にインプットしておけば、今まで
以上に的確に使えるようになり、英会話が上達すると思います。
全ては英語、特に今はTOEICのために。TOEICには体力も必要、と考え午前中は体操教室で汗💦を流して来ました🐧🎶
Yoichiさんも指摘していますが、run intoとbump intoは「過去形の意味でしか使われない」は、私にとっては初めての知識です。しっかりshareさせていただきます。
その通りで元々はinの中にtoするが語源だそうですよ。
> 過去形の意味でしか使われません。
なるほど、言われてみればその通りですね。
前置詞って重ねて使われることも多いけれど、特にinとtoはセットで使われることが多かったので、くっついたのかなあ・・・なんて思います。
ゴガ友さんが同様な語彙を復習させてくれます。
反復が必要ですね。
それでもまた、忘れてしまうこの頃ですが。
bump into (ぶつかる、出くわす)仕事の基礎英語宮下編にあったのを思い出しました。