『英会話が上手になる英文法』 松本茂著(NHK出版)
頭の中に眠っている文法の知識を呼び起こし、会話に
使える知識に変換します。
第5章 基本的な形容詞・副詞 【easy】
この章では形容詞と副詞について学びます。たくさんある中から
どれを最初に取り上げたらよいか迷うところですが、まずはそれ
ほど簡単ではないeasyから・・・
easyは[特に努力を必要としない][ゆったりしている(快適)である]
というニュアンスの形容詞です。
取り組まなければ課題などが話題になった時に、「特に努力を必要
としない」、つまり「簡単な」という意味でよく使います。
That was a very easy exam.(とても簡単な試験だったね)
That's as easy as ABC(ABCと同じくらい簡単だよ)
It's pretty easy to make this dish.
(この料理はとても簡単なんです)
次のような決まり文句もあります。
It's easier said than done.(口で言うほど簡単ではない)
参考]------------------------------------------------------
ThatやItの部分は他にかえて使うこともできます。たとえば、
Learning another language is easier said than done.
(別の言語を学ぶことは、口で言うほど簡単ではない)
また、以下のように、That's やIt'sを省略する場合もあります。
Easier said than done.
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■対象が人間の場合もあります。
Tsuyosi is very easy to talk to.
(剛はとても話しやすい)
参考]Talk to と talk with の違い------------------------------
英語のネイティブスピーカーに、talk to と talk with の違いに
ついてたずねると、「明確に使い分けている」という人もいれば、
「どちらも同じ」という人もいます。
Talk to は、「話し手と聞き手の役割がはっきりしているとき」
talk with は、「お互いに話をしているとき」に使います。
例文]
Don't talk to me that way. [talk to]
そんな口のききかたしないで。
I want to talk with you about our holiday. [talk with]
休暇について、話し合いたいの。
【ポイント】
[Talk to]
「一方的な会話」「話し手と聞き手の役割がはっきりしているとき」
に使うのが基本。「お互いに話しをする」という意味で使っても、
間違いではない
[Talk with]
「お互いに話をしている」「話し合う」という場面で使う
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■さらに、「ゆったりしている」というニュアンスで使う例を見ましょう
My wife and I are leading an easy life.
(妻と私は悠々自適な生活を送っています)
The doctor told me to take it easy.
(医者がのんびりするように言っていた)
■気楽な態度を言い表すのにan easygoing attitude と言ったりします。
an easygoing attitude=のんびりした態度[アルク出典]
■また、人に対して寛大にふるまうときには、go easy on...という
表現を使います。
You should go easy on the newcomers.
(新人には優しくしてね)
参考例文
「Please go easy on me!」で、「お手柔らかに。評価をお願いします。」
ような表現になりますから、ボスへ書類を提出するときに言えますよ。
英語圏の国でホームステイをしたときに、小さい子供のママさんが
子供に、「Go easy on the apple juice!」と言っていました。
「あまり、そのリンゴジュースを飲みすぎちゃだめよ!」ですが
「Don't drink a lot of the apple juice!」この場合
あんまりたくさんのリンゴジュースを飲んじゃダメ!」という否定の
意味が強くなります。
「go easy on~」は、他の表現に比べて、相手に自身に判断を任せ、
”温かい目で”アドバイスをする時に、適切な表現です。
参]go easy on alcohol アルコールを控えめにする [出典:アルク]
Can you go easy on the salt, please? WEB参照
お塩、控えめにしてもらえますか?
補足]-----------------WEB参照-----------------------------------
I'm easy. どちらでもいいですよ.
※I'm easy.とはちょっと面白い表現だと思います.直訳すると「私は簡単
(に気に入る)」ですが,ようするに「私はそのことに対して文句を言う
ような難しい人ではない」ということですね.
「例文」
A: Do you care if we order this meal?
(この食べ物を注文してもいい?)
B: Fine with me. I'm easy.
(いいですね。私はそれでいいですよ)
------------------------------------------------再掲-----
■Do you get~easily? 便利な構文
Do you get cold easily?(寒がりですか?)
Do you get nervous(緊張しやすいですか?)
I get carsick easily私は車酔いしやすい。
I get nervous.「あがり症なんだ」
I get headaches.「頭痛持ちです」
I get seasick easily. 船に弱いんだ←おもてなし基礎2018年
I usually don't get carsick ふつうは車酔いしません。
注意:お酒の場合は気を付けて使う
I get drunk easily(私はお酒が弱い)悪酔いの意味
もしお酒を勧められたときI'm easy to get drunk.だと
「すぐ簡単に酔ってしまう」となり、あぶない表現。
I'm get carsick easily. とか。
今日は蒸し暑いです。
これ、良いですね。今度、家族に使ってみよ!
映画スクリプト大好きです。大いに期待しています🐧🎶
相手に自身に判断を任せ、”温かい目で”アドバイスをする時に、適切な表現・・・っていいですね。覚えておきたいです。