Take the cake(一番〜)
直訳で「ケーキを取る」となるこの表現は、何かが最も素晴らしかったり、ずば抜けて凄いことを意味する口語的な表現です。
この表現は、ダンスコンテストで優勝した人に景品としてケーキが与えられることがあった風習から由来しました。 元々は褒め言葉として使われてきた表現ですが、日常会話では「ずば抜けてひどい」や「最低だ」のように皮肉で使われることもあり、状況に応じて判断する必要があります。
日本語の「一番〜」に近い意味を持ち、「一番良い」や「一番ひどい」のように両方の状況で使うことができるフレーズです。
I’ve traveled to many places, but a place called Cinque Terre in Italy takes the cake.
(色々なところを旅してきましたが、イタリアのチンクエ・テッレというところが一番です)
All of the designs are beautiful, but this one takes the cake.
(どのデザインも素晴らしいのですが、その中でもこのデザインがずば抜けています)
I’ve been to quite a few terrible restaurants, but this place takes the cake.
(私はこれまでもいくつかひどいレストランに行ったことがありますが、この店はその中でも一番ひどいです)
Rest of ____(残りの〜)
rest of ____は「残りの〜」を意味し、日常会話ではよく使われる表現です。
例えば“We’re going to walk the rest of the way.”これはゴールまでにまだ残っている道を歩くことを意味します。
その他、別れの挨拶をする時に“Enjoy the rest of your day.”と言うことがよくありますが、これは「今日の残りの時間を楽しんでください」という意味になります。
dayの代わりにeveningやnight、weekやweekendと言ってもOKです。
What are you going to do for the rest of the day?
(今日はこれから何をする予定なの?)
It was nice talking to you. Enjoy the rest of your day.
(お話できてよかったです。この後も楽しんでください)
I hope you enjoy the rest of your trip.
(残りの旅の時間を楽しんでください)
Keep in mind(覚えておく)
keep in mindは「覚えておく」や「頭に入れておく」を意味し、don’t forgetのより口語的な言い方として使われます。
特に、何かを忘れないでほしいと相手に念を押す時に使われます。
例えば、“Keep in mind. This is Peru.”これはただのハイキングではなく、ペルーで行ったハイキングだということを忘れないでね、と聞き手に念を押しています。
その他、相手の発言やアドバイスなどに対して「覚えておきます」「心に留めておきます」という状況でも使われ、その場合はシンプルに“I’ll keep that in mind.(そのことを覚えておきます)”と言います。
We had to walk back home. Keep in mind, it was over a hundred degrees and really humid.
(帰りは歩いて帰らないといけなかったんだ。忘れないでほしいんだけど、気温が華氏100度を超えていて、湿度も高かったんだよ)
Keep in mind this is his first time traveling abroad.
(彼にとっては、これが初めての海外旅行であることを忘れないでね)
Thanks for the advice. I’ll keep that in mind.
(アドバイスありがとうございます。覚えておきます)
Breathtaking(素晴らしい)
直訳で「息を取る」となるこの表現は、息をのむような光景を見たり、感動するパフォーマンスを見たときに使われ、「すごい」や「素晴らしい」を意味します。
「〜は素晴らしかった」は“____ was breathtaking.”、「素晴らしい〜」は“breathtaking ____”と言い、amazingやbeautifulをより強調する意味として使われます。
The view from the top of Mt. Fuji was breathtaking.
(富士山の山頂からの眺めは息をのむような美しさでした)
That was a breathtaking performance.
(素晴らしいパフォーマンスでした)
This is the most beautiful beach I’ve ever seen. It’s breathtaking.
(今まで見た中で一番美しいビーチです。息をのむような美しさです)
The reason being(理由は〜だ)
the reason beingは「理由は〜だ」という意味の表現です。
the reason isと同じ意味ですが、the reason beingは口語的な表現なので、フォーマルな場や文章での使用は避けた方がいいでしょう。
通常、the reason being that, ____の形で使われますが、今日の会話でジョンが言ったように、the reason being is that ____のように表現することもあります。
I think you should take that job. The reason being that, opportunities like that don’t come around too often.
(そんなチャンスは滅多にないので、あなたはその仕事を受けるべきだと思います)
If I were you, I wouldn’t go there alone. The reason being that, it’s dangerous.
(そこは危険な場所なので、私だったら1人では行かないな)
I exercise first thing in the morning. The reason being that, it energizes me.
(私は朝一番に運動をします。なぜなら、元気が出るからです)
p.s. 写真は散策途中で見かけた花。
『紅茶のルーツを探る』
紅茶の国といわれるイギリス。 そう聞くと「紅茶発祥の地なの?」、もしくは「有名な茶産地では?」、はたまた「酒費量や輸入量が世界一?」と思われるかもしれませんが、実はどれも当てはまりません。では、イギリス=紅茶の本場というイメージは、いったいどこからきたのでしょうか?
その答えを導く鍵となる紅茶とアフタヌーンティーのヒストリーを探っていきましょう。
『東洋への憧れとお茶との出会い』
長い茶史の中で、紅茶が誕生してから僅か200年ほど、しかもイギリス人が初めて口にしたのは紅茶ではなくグリーンティー、つまり緑茶だったのです。
中国で発祥したお茶がヨーロッパへと辿り着いたのは、大航海時代を迎えていた17世紀。 アフタヌーンティーが誕生する200年ほど前、お茶を嗜むという喫茶の習慣は、東洋への憧れからはじまりました。
この時代、ヨーロッパの人々にとって、中国や日本というのは神秘的で謎に包まれた国でした。極端にいえば「野蛮な西洋と洗練された東洋」という関係性。
東洋の高度な文化にカルチャーショックを受け、強烈な'を抱くようになり、東洋趣味=シノワズリ(Chinoiserie)が一大ブームとなります。
中でも王侯貴族たちの心を驚づかみにしたのが、エキゾチックな飲み物=茶でした。
1610年、日本の長崎・平戸からオランダ東インド会社の船によってヨーロッパへ初上陸したお茶は緑茶でした。
初めて目にするミステリアスな茶は「万病に効く魔法の秘薬」として王侯貴族たちの間で一大旋風を巻き起こします。 その背景にあったのが、当時、彼らを悩ませていた痛風の存在。文字通り「風が吹いただけでも痛い」といわれる贅沢病です。
そんなとき、ある噂が流れます。「東洋人はスリムで痛風知らず、しかも寿命も長い。その秘密は、日常的に飲んでいるお茶という名の万病の薬にあるらしい・・・・」
お茶は薬局で扱われるようになり、治療薬として広まっていったのです。 お茶だけではなく、お茶を嗜むための茶道具にもこだわりました。
王侯貴族たちはサロンを東洋趣味で設え、日本の茶道をお手本とした真似事も流行します。
お茶とともに海を渡って運ばれてきた茶壺や茶杓を宝物のように並べ立て、小さなハンドルのないティーボウルと呼ばれる茶碗に濃く煮出した緑茶を入れて、クルクルとまわしながら奇妙な儀式のように服することもありました。
王にとっては不老不死の身体、貴婦人にとっては永遠の美と若さが手に入る秘薬と信じて、一日に何十杯とお茶を飲んでいたといいますから、さらに驚きですね。
(最近読んだ英国流アフタヌーンティーより)
おもしろい表現ですね。今度使ってみます。
今も昔も、人間は健康や美に良いと聞くと飛びつくものですね。
チョウセンアサガオだと思います。
いつの時代も長寿は関心の的です。
私たち高齢者の集まりではよい医者探しと、健康に良い事の情報集めです。