プロフィール

まき(赤ずきん)

アンニョンハセヨ?
語学好きのイラストレーターです。
2008年からハングルを習い始めました。
2個覚えては3個忘れる記憶力を嘆きつつゆっくりマイペースに勉強中です。
 

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赤ずきんの中国語イラスト単語帳

2011年11月12日 (土)

高速船で釜山に行ってみた②
釜山まで足を伸ばそうと決めたとき、
たまたま『韓国の美味しい町』という本の「釜山」の項を読んでいました。

この本は、ただの美味しい料理紹介本ではなくて
その料理がどのようにして誕生したかという背景を書いています。
しかも実際に著者が身体を張って調べ、味わったもののみ。
食に対する興味が増し、さらに食欲中枢を刺激する読み物なのです(笑)




「釜山」の項で特に気になったのが
食料政策により個人の酒作りが禁止された時代に農民が役人の目を盗んで作り続け、
後に民俗酒第1号に認定されたマッコリでした。

金井山城のマッコリは日本でも買えるメジャーなものと違い
伝統的な製法で作られているため流通量が少なく、現地でないと味わえないそう。

これを飲まなくっちゃ!
という訳で、ホテルに荷物を置いてすぐに金井山城へ向かったのでした。

船の遅れのせいで外はすっかり夜。。。

busan2-1.jpg

地下鉄で温泉場(온천장)へ行き、そこからバスに乗って
金井山城土産酒を目指します。
が!この道のりもまた厳しかった〜〜〜〜(T◇T)
山を登って行く訳ですね、バスで、、、。

これが、いろは坂や七曲がり級のカーブのオンパレード。
なだらかなカーブなんて生易しいものはなく、ぜーんぶがヘアピンカーブ。

船では上下に揺さぶられ、ここでは左右に振られる。
それが延々終点まで続き・・
途中気を失っていたので、どのくらい乗っていたかわかりません。
1時間くらい掛かったような、、、。

busan2-2.jpg

どうにか到着はしたものの、バスを降りても周りは真っ暗で何もなし。

闇に向かって呆然としてる私たちを見て運転手のアジョシが
「ところで何しに来たの?」と言うので
「マッコリ買いに来た」と答えると
「今日はもう閉まってるよ」とあっさりーーー( ̄ロ ̄|||

それでも「日本からマッコリ買いに来たのだ」と言うと
「近くに食堂があるから、そこで売ってもらいなさい」

結局来た道をまたバスで引き返し、「この辺」と教えられた場所で降りたのでした。

しばらく歩いていると絵に描いたようなアジュンマパーマのおばさんが
店じまいした食堂から出て来て「何してるの?」
マッコリを買いに来たというと、
自分の店のものを分けてくれることになりました。
やっぱり情が深いお国柄だ〜(T−T)

ちゃんと「금정산성 막걸리」 って書いてありました。
ちゃんと「민속주 1호」って書いてありました。
まさしく欲しかったシロモノです。
大喜びで1本3000ウォンで譲ってもらい下山したのでした。



その夜はトンネでパジョンを食べる予定だったのがすでに9時を回っていて断念。
釜山は夜が早いのか、だいたいのお店は10時には閉まってしまうようです。

あやうく夕飯浪人になりそうなところを
釜山駅正面に比較的お客の入りがいいクッパ屋さんをみつけることができました。




釜山はテジクッパが名物ですが、
茹でたブタ以外にスンデも入っていて具だくさん。

busan2-3.jpg

豚骨系の白濁したスープが濃厚そうに見えますが、意外にもあっさりです。

先の『韓国の美味しい町』に書かれている通りアミの塩辛を入れると
丸みのある塩気がプラスされて味にぐっと深みが増しました^^


このテジクッパですが、実は朝鮮戦争時代に北からの避難民が
故郷の味を懐かしんで作ったスンデクッパが起源なのだとか。
豚の血を使うスンデは釜山の人にはイマイチ受けず、
その代わりとして豚肉を使ったところヒットして現在の形になったのだそうです。

釜山と北朝鮮なんて遠いし、繋がりがなさそうなのに
そんな一面があることを知って驚きました。
北からやって来て、形を変えて釜山の名物となった食べ物は他にもあるようです。




テジクッパのボリュームですでにお腹は一杯でしたが
せっかくなので買って来たマッコリを試飲。
生マッコリだけあって、さんざん振って歩いたのに耐えきれず
うっすらしみ出ていました( ̄m ̄;
コップに注ぐと表面に泡がこんもりと盛り上がり、
味は酸味が勝っていてちょっと自家製ヨーグルトを彷彿とさせる味。
何より驚いたのは、テジクッパを食べてお腹が一杯だったにも関わらず
このマッコリを飲んだら逆に胃がすっきりしたことです。

本来は山城名物のヤギのプルコギと併せて飲むのが最高とか。
だから肉料理に合うんでしょうね^^




このマッコリには後日談があり、最終日にホテルの近くを散策していたところ
スーパーでも売っていたんです( ̄_ ̄;
しかも1800ウォンで(笑)

busan2-4.jpg

あの苦労はなんだったんだーと、なんとも身体の力が抜けましたが、
旅って実はこういうのが一番の思い出だったりするんですよね^m^


















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やさい:

金井山城マッコリ~~~!!

チルチルミチルの青い鳥探しのようでした。
・・っていうと、大げさでしょうかぁ~?

金井山城マッコリで、本当にオモシロイことになりました。
スパイスの効いた旅になったよね。

楽しい思い出をありがとう~

マミリン:

韓国へ行って来られたんですね^^
わたしは、ハングルに自信がないけど
5月に一人で行ってきました^^

のるらっそ:

마키 씨, 안녕하세요?
 
오래간만히 赤ずきん 씨가 동장하는 イラストが見たいです(^^)
#同行の친구 씨도 頭巾かぶせて・・・(爆!)
 
今回の記事は、「赤ずきん、マッコリに満足の図」をイメージしながら読みました。
#私も同行者を伴って韓国へ行ってみたいです。

ゆ・みょん:

民俗酒第1号、日本で買えるモノしか飲んだことがないんでとってもうらやましい~!

それにしても、釜山のアジョシやアジュマとのコミュニケーション…すごい。それくらいできるようになるぞ!(`・ω・´)

maki Author Profile Page:

■やさいさん
こちらこそ本当にありがとうございました^^
私がいっぱい無理を言って、それを叶えてくださろうと翻弄させちゃって申し訳ない〃 ̄m ̄〃
でも山道を上がるバスの超コワイ運転といい、お店が無くてボーゼンとしたことといい多分普通に釜山市内にいては出来なかった思い出。トンネのパジョンは食べ損ないましたが、マッコリ買いに行って良かったです!

maki Author Profile Page:

■マミリンさん、こんにちは。
私も思いっきりハングル自信がない中、去年の秋は一人旅でした。でも行ってみると、なんとかなるもんだな〜と思えて^^それってとっても大切ですよね♪

maki Author Profile Page:

■のるらっそさん、あんにょんはせよ^^
妄想を膨らませた挙げ句にゲットのマッコリは、決して想像していた通りの味ではありませんでした(困)でも地酒というのはその土地の料理と合うような味になっているので、やはりヤギのプルコギといただくのが一番なのかもしれません。

一人でサクサクと行く旅も良いですが、思い出を分かち合う旅も良いですね。

すみません、⇒동장하の意味が分かりませんでした。

maki Author Profile Page:

■ゆ・みょんさん
どの国でも希少なものは現地でしか味わえないのは一緒ですね^^
一応ガムテでぐるぐる巻きにして持って帰ってきたのですが、やはりうっすらと滲み出ていて50ccくらい減っていました、残念!

私のわがまま旅に付き合ってくれた二人が韓国語が達者で〜。私が発したのは「막걸리를고 싶어서 일본에서 왔어요〜」だけでした(笑)

のるらっそ:

마키 씨, 안녕하세요?
 
> すみません、⇒동장하の意味が分かりませんでした。
「登場する」のつもりでした。「登」に対応するハングルが不確かな中で書いたので、間違っていたかもしれません。
 
ところで、釜山(慶尚地方)とソウルで、イントネーションや口調が違っているとお感じになりませんでしたか?
釜山の人は、ソウルの人に比べ、はっきりとした口調でしゃべる、という印象が私にはあります。
#釜山の人の한국말のほうが聞き取りやすかったです。

maki Author Profile Page:

■のるらっそさん、あんにょんはせよ^^
うーん、どうでしょう。
あまり印象に残っていません。というかタクシーの運転手さん以外の人と言葉を交わさなかったので(苦
インフォメーションで案内してくれる人たちは皆さん日本語が達者でしたし、駅の窓口では標準語っぽかったですし・・・

釜山ははっきりと話すけど抑揚はかなり違うなぁ、という印象でした。マッコリを買いに行った金井山城のアクセントもかなり強かったような気がします。


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