<BBCニュース11月8日>
Nissan to lay off thousands of workers as sales drop
日産自動車が売上低迷で従業員解雇
◎要旨
中国とアメリカの売り上げ減少に対処するため、日産は世界生産量を2割削減し、9千人の従業員を解雇する。日産の2024年度の予想営業利益は7割減で、第2四半期の利益は予想以下であった。内田社長も報酬を半分にするなど経営陣も報酬を返上する。金曜日の日産株は6%下落した。
Nissan has said it will lay off thousands of workers as it slashes global production to tackle a drop in sales in China and the US.
The Japanese car making giant says it will cut 9,000 jobs around the world in a cost saving effort that will see its global production reduced by a fifth.
Nissan did not immediately respond to a request from BBC News for details on where the job cuts will be made.
The company employs more than 6,000 people at its manufacturing plant in Sunderland, North East England.
◎私見
日産の営業不振は深刻の模様で長期化しそうな雲行きだ。アメリカでは人気のあるハイブリッド車の販売がなく、中国では電気自動車を販売していない。売れ筋商品がないから、販売奨励金で売ろうとするが、これでは利益が出ない。
これについて日産固有の問題と見る向きもあるが、マツダも大幅減益。良く考えれば、日本車が強かった東南アジアで中国勢が台頭し、日本車はシェアを落としている。自動車のみが輸出で奮闘していたが、日本の稼ぎ頭がなくなり、貿易赤字が拡大、円安拍車の悪夢のシナリオになる恐れもある。
日産は20年前も経営危機になり、ゴーンさんというブラジル系フランス人が乗り込んできました。次に来るとしても、韓国系か中国系でしょう。
我々が社会人になったころの円相場は1㌦150円と今と額面上は変わっていません。当時アメリカ国債に投資していても、実は儲かっていないのです。米国株なら別ですが。
電気自動車は電池の性能がどこまであがるかが普及拡大の鍵になりそうです。
日本の若者は賃金が低く、車を買う気持ちが少なくなっています。
海外の販売減少が拍車をかけているのでしょう。
電気自動車かハイブリッドか完全決着はまだ先のようです。