最近、ハイパーインフレについて考えるようになった。いや、日本がおかしくなってきたコイズミ時代からインフレについて考えることはあったが、その後の長期停滞局面があまりに長く、デフレ経済のなかでインフレ懸念は非現実的だった。
しかし日本が国債麻薬中毒患者であることは自明であり、少しでもタガが外れるとすぐにインフレ反転する。その時期がヒタヒタと近づいているような胸騒ぎがする。
原発も国債も麻薬だがインフレターゲットも麻薬だ。インフレ初期にはみんな気分がよくなってしまうから、誰もがその危険性よりも快楽に堕ちていく。そしてすぐに転がり落ちる。
第一次大戦後のドイツではコーヒー1杯飲んでる間に値段が倍になったとか、紙幣をリヤカーに積んで運んだとか、都市伝説のような有名なハイパーインフレ話があるが、現代ではそのときのメカニズムも分析されているし、紙幣は電子的に処理も出来るから紙幣をリヤカーに乗せなくても1杯1億円のコーヒーもカードで支払えるかもしれない。
しかし理論でいくら分析出来ようとも、中毒というものは起きるときには起きる。そして日本でもしハイパーインフレが起きたとしたら、それは史上類を見ない、それこそ想定外の実験場になること必至だ。
書くことがないとこんなつまんないこと書いてしまう。