おぼえた日記

2011年11月24日(木)

voilà... que... : c'est... que... の変種。
Molière, L'avare 2 幕, 5 場:

   HARPAGON (60 歳。息子と恋仲の若い娘を娶ろうと画策中) - En effet, si j’avais été femme, je n’aurais point aimé les jeunes hommes.
   FROSINE (縁談の取りまとめを H. から依頼されている) - Je le crois bien. Voilà de belles drogues que des jeunes gens pour les aimer !

   H: 全く、儂が女だったら若い男に惚れたりなんかするものか。  
   F: その通りでございます。若い男に何の取り柄があって好きになったりするのでございましょう。

属詞の強調表現としての c'est... que... が腑に落ちていないので、ちゃんと押さえておこう。
朝倉文法事典によれば、 «C'est peu de chose qu'un homme.» 「一個の人間は取るに足らない。」の裏には «C'est peu de chose qu'un homme est.» という構文が隠れている、ひらたい形にいいかえれば、 «Un homme est peu de chose.» になるとのこと。
«Qu'est-ce que c'est que ça ?» の que も同じ機能を担っている。
「オペラで学ぶ-運命の女『カルメン』を読む」から用例を一つ。
   ― Qu'est-ce que c'est que l'amour ? ― C'est un grand mystère.

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