おぼえた日記

2011年11月29日(火)

「引き裂かれた自己 (1960, R. D. Laing, 1927 - 1989)」から。

彼女は黒い太陽の下に生まれた。
彼女は西方の太陽。
私は草地。
彼女は廃墟の街。
彼女は廃園にたつ影です。
水差しは、こわれてしまい、井戸も涸れてしまっている。

試訳:

Elle est née sous un soleil noir.
Elle est le soleil occidental.
Je suis la prairie.
Elle est une ville en ruines.
Elle est le fantôme du jardin des mauvaises herbes.
Le pichet est cassé, le puits est épuisé.

実はこれもいかさま。
著作権が失効しているなんてありえない書物なんだけれど、"divided self laing julie well" で google ったら、一冊まるまるころがっていた。
該当個所

She was born under a black sun.
She's the occidental sun.
I'm the prairie.
She's a ruined city.
She's the ghost of the weed garden.
The pitcher is broken, the well is dry.

を copy and paste して、機械翻訳にかけて、三箇所修正しただけ。
修正前のそれは «... Je suis dans la prairie. ... Le lanceur est cassé, le puits est sec.» (なんか sec の方がいいような気がしてきたが...)
Julie と名付けられた慢性精神分裂症者の以下の陳述:

I was born under a black sun. I wasn't born, I was crushed out. It's not one of those things you get over like that. I wasn't mothered, I was smothered. She wasn't a mother. I'm choosey who I have for a mother. Stop it. Stop it. She's killing me. She's cutting out my tongue. I'm rotten, base. I'm wicked. I'm wasted time . . .

私は黒い太陽の下で生まれました。いや生まれたのではなかったのです。しぼり出されてしまったのです。それは、あなたがそのように乗りこえられるものとはちがうのです。私は、母から世話されたのではなく(mothered)、息をとめられていたのです(smothered)。彼女は母ではなかったのです。私は母のかわりに誰かを選ぶことができます。やめて。やめて。彼女が私を殺そうとしています。私の舌を断ち切ろうとしています。私は腐りきっています。ひねくれているのです。何の値うちもありません……。

を読めば、この痛ましい詩句により共感できるかも。

私の井戸の水も涸れてしまったので、「たそがれ清兵衛 (藤沢周平)」の方はちょっと休憩。 (Malheureux ceux qui ont une âme de pauvre, car leurs magasins se vident rapidement.)

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