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まいにちイタリア語「Ciao Italiano! イタリア語へようこそ!」のおさらい06
Lezione 6: アクセントの位置
《メモ》綴り字の読み方やアクセントの締めくくりとして、単語のアクセントの位置について。
■キーフレーズ Frase chiave
Per me un caffè e un tiramisù, per favore.
私にはエスプレッソとティラミスをお願いします。
▪ per me 私のために
▪ caffè[男性名詞]エスプレッソコーヒー(caffè espresso)、コーヒー一般
▪ un ひとつの
▪ e[接続詞]そして A e B =AとB
▪ tiramisù[男性名詞]ティラミス
《メモ》caffèというのはもともとコーヒー一般を表す言葉。注文するときにはcaffèと言うと基本的にエスプレッソを指す。エスプレッソという言葉もあるのでun espresso(ウネスプレッソ)と言ってもよい。
■ポイント1Impariamo!
⇒単語のアクセントの位置と発音
アクセントは、最後から2番目の母音(音節)におかれるものが最多であるが、最後から3番目、あるいは一番最後におかれる単語も少なくない。
アクセントのある母音(音節)は、「丁寧に」発音する。
①最後の母音(音節) *書くときにはアクセント記号をつける
caf-fè(カッフェ) ti-ra-mi-sù(ティラミスゥ)
mer-co-le-dì(メルコレディ)水曜日 pe-rò(ぺロ)しかし、でも(逆接の接続詞)
《メモ》このような単語の場合、アクセントがあるからと言って、最後を極端に伸ばしたり極端に強く言ったりする必要はない。他の母音にはアクセントがないということがわかる程度に、丁寧に発音すればそれでよい。ただ、書くときには最後の母音にアクセント記号をつけることを覚えておくこと。
②最後から2番目の母音(音節)
ge-la-to(ジェラート) mu-se-o(ムゼーオ)美術館、博物館
To-ri-no(トリーノ) Mi-la-no(ミラーノ)
spa-ghet-ti(スパゲッティ)
《メモ》イタリア語で一番多いのは最後から2番目の母音にアクセントがある単語である。アクセントのあるところは丁寧に発音するというふうに考える。日本人にとっては、ちょっとだけ伸ばす感じにすると発音しやすい場合が多い。テキストのルビは音引きにしているが、カタカナ表記はあくまでも目安と考えること。
《メモ》日本語ではどこを高くどこを低く発音するかは重要なことである。例えば、雨と飴、箸と橋はまったく別の単語だが、イタリア語にはこうした高い低いの区別がない。なのでアクセントはTorinoのriのところに置いていても、Toを高めに言うことがある。MilanoもMiを高めに言ってもアクセントはlaのところに置いている。
《メモ》中にはspaghettiのようにアクセントのある母音を伸ばしたくても伸ばせない場合もある。-tt-と言う二重子音があるのでこの場合は詰まった音になる。
③最後から3番目の母音(音節)
mu-si-ca(ムーズィカ)音楽 Na-po-li(ナーポリ)
《メモ》これもかなりたくさんある。
*アクセントの位置は、音で聴くほか辞書を引くなどして、その都度確認すること!
■ポイント2Impariamo!
⇒二重母音(母音時2つで1音節)
《メモ》アクセントが2つの文字にまたがる場合には、アクセントのある音節と言うほうが正確である。文字としての母音は2つでも音としては1つに数えられるからである。これを二重母音と呼んでいる。
アクセントのある音節が二重母音の単語
bian-co(ビヤンコ)白い
《メモ》biancoのbiaのところが二重母音で、アクセントはiとaが一緒になった音節に置かれている。発音するときは「ビア」と切らないで、「ビヤンコ」と一気に発音する。
アクセントのない音節が二重母音の単語
ac-qua(アックヮ)水
cal-cio(カルチョ)サッカー
《メモ》acquaもcalcioも音節の数でいくと、アクセントは最後から2番目ということになる。
二重母音にならないケース
Co-los-se-o(コロッセーオ)コロッセオ
《メモ》母音の組み合わせによっては二重母音にならない場合もある。Colosseoはseとoで音節が分かれる。
《メモ》知らなくても会話は楽しめるが、よりイタリア語らしい発音ができる。
■今日のおさらい
イタリア語で言ってみましょう!
1)私にはエスプレッソとティラミスをお願いします。
Per me un caffè (espresso) e un tiramisù, per favore.
2)私にはジェラートをお願いします。
Per me un gelato, per favore.
■聴き取ってみよう!
ショッピングを楽しむ友人同士。とても暑い昼下がりです。
Ragazzo:
Che sete ... Andiamo a prenderci un caffè freddo al bar?
男性:ああ、のどが渇いた……バールでアイスコーヒー飲まない?
Ragazza:
Certo!
Però io ho voglia più di un tè.
女性:いいわね! でも、私はお茶のほうがいいけど。
Ragazzo:
Va bene!
男性:わかった!
Ragazza:
E quasi quasi, mi prendo anche un gelato.
女性:それから、えーっと、ジェラートなんかも食べちゃおうかな。
Ragazzo:
Ma non sei a dieta?!
男性:あれ、ダイエットしてるんじゃなかったっけ?!
《メモ》聴き取る単語
caffè, gelato, però
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イタリア語には日本語のようなアクセントの高い低いの区別がないというところは、今まで気になっていたところだったのでスッキリしました。
ドイツ語はネタ切れです。
ドイツの連邦憲法裁判所が第三の性を認める判決を出したそうで、すばらしいと思うのですが、それはそうと「小さなバイキング ビッケ」がドイツのZDFとの国際共同制作だと初めて知りました。ビッケは普通に男の子だと思っていたのですが、ネットを見るとドイツでも日本でもビッケの性別がわからないという人がいるんですねw。さすがにheute showのビッケが第3の性であるというのは、そうした論争を踏まえた冗談でしょうけど。
(らくがき)
今年のユトレヒト古楽祭のカペラ・デ・ラ・トーレの演奏会から、フロットラを中心に世俗歌曲と宗教曲を拾ってみました。
ジャコモ・フォリアーノ - L’amor, dona, ch’io te porto
https://youtu.be/c6M6MhtYJfc?t=45m47s
バルトロメオ・トロンボンチーノ - Ostinato vos seguire
https://youtu.be/c6M6MhtYJfc?t=50m2s
マルケット・カーラ - Tante volte si, si, si
https://youtu.be/c6M6MhtYJfc?t=1h16m39s
アドリアン・ヴィラールト - Vecchie letrose
https://youtu.be/c6M6MhtYJfc?t=1h20m7s
ハンス・レオ・ハスラー - Tanzen uns Springen (Gagliarda)
https://youtu.be/c6M6MhtYJfc?t=1h24m46s
ジョスカン・デ・プレ - In te domine speravi
https://youtu.be/c6M6MhtYJfc?t=22m39s
ヨハン・ヴァルター - Ein feste Burg ist unser Gott
https://youtu.be/c6M6MhtYJfc?t=35m19s
ルターのコラールでおなじみのヴァルターは現存する世界最古のオーケストラと言われるシュターツカペラ・ドレスデンの初代音楽監督(宮廷楽長?)なんですね。ヴィラールトはドイツ・バロックの作曲家たちに多大な影響を与えたヴェネツィア楽派の大親分ですが、こんなポップな曲を書いていたとはw。トロンボンチーノはジェズアルドと並ぶイタリア・ルネサンスの妻殺し作曲家としておなじみ。私はジョスカンに一票。
日本で制作されているけど海外との共同制作というアニメが昔はいろいろあったようですね。
ちなみにビッケは、私が小学校の低学年のころ毎朝再放送をしていたので、それを見てから主題歌を歌いながら学校へ行くのが日課でしたw。
そういうエピソードがあることを知りませんでした。