アガタと旅する マンマのしあわせパスタ
第4回 カタクチイワシのフェンネルのマッケローニ
今回はアガタさんの地元、シチリアのカターニア
今回のパスタの先生はアガタさんのお母さん
魚市場
アガタさんの行きつけの魚屋さん
「エットレさんおはよう」
「おはよう」
「これがマンマがパスタに使うカタクチイワシ!新鮮よね?そうじゃないとマンマに怒られるわ」
-E' pesce in(?) periodo.
今が旬だ。
「500グラムちょうだい。どこで獲れたの?」
-Questi sono locali.
地元の海だよ。
Questi sono in più.
ちょっとおまけしておいたよ。
-Grazie.
-Ciao.
-Ciao Lucio!
-Ciao Lucia!
-Ciao.
次は野菜を買いに。
「サルヴォ おはよう!」
-Buongiorno.
「新鮮なフェンネルはある?」
-Certo!
もちろん。
Eccolo qua.
これでどうだい?
「採れたてかしら?わぁいい匂い。最高に新鮮ね!」
-Prego.
-Grazie, Salvo.
-Buona giornata.
買い物を済ませてアガタさんの実家へ
お家の前まで行くとお母さんがバルコニーでアガタさんが来るのを待っていました
-Ciao Mamma!
-Ciao Agatuccia!
Si si vieni vieni.
「待ってて」
-Si.
「マンマはああやっていつもバルコニーで待っていてくれるの」
アガタさんのマンマ
カルメーラ・プリヴィテーラさん。
カルメーラさんが教えてくれるのはマッケローニ。
マッケローニはシチリア島では10世紀から食べられてきたパスタだそうです。
材料 5人分
デュラム・セモリナ粉 または 強力粉 500g
A
オリーブオイル 大さじ2
ぬるま湯 250ml
塩 少々
小麦粉をボールにいれて、Aを入れてまぜる。
オリーブオイルは生地に柔軟性を出すため
カルメーラさんが初めてパスタを作ったのは12歳くらいの時。
「実はマンマは私に何もさせてくれなかったけど、私小さい時から料理するのを見てたのよ」
「知ってるわよ」
「私マッケローニの作り方マンマを見て覚えたの。半分私がやるわ」
「ちゃんとこねないとダメよ」
「いつもよりもっとしっかりやらないと!チェックされた!」
-La mia più liscia.
私の生地の方がツルツル
「そうね!」
ほどよく混ざったら表面の滑らかなテーブル、大きなまな板など(以下テーブル)に出して、手でこねていく。
水分が足りなければ、適宜水を足し、柔らかすぎる場合には小麦粉を足して、両手を使いながらこねる。
表面が滑らかで柔らかくなって弾力が生まれたら、丸めてラップで包んで15分ほど寝かす。
-Permesso.
入るわよ。
Che fate?
パスタ作りにアガタさんの娘シモーナさんも飛び入り参加
テーブルに小麦粉をまぶす。
生地の一部を切り取り、直径1センチほどの棒状に伸ばして、2cmほどの大きさに切っていく。
そのうちの一つをとり、長い竹串を上から押し付ける。
手のひらでテーブルに押し付けながら前後に動かすことで、竹串の周囲に生地を絡みつける。
6センチから10センチほどの長さになったら、壊れないようにゆっくりと棒を引き抜く。抜きにくい場合には生地を軽く押さえて、棒を回しながら抜く。
これを繰り返す。
カルメーラさんが若い頃は竹串ではなく草のかたい枝を使っていたそうです
-xxxx le sue manine, non la xxxx
昔は2つ一緒に作っていたのよ。
-Facevi cosi, eh?
-Si, ci vedo.
-Speriamo ci riesco, Mamma.
「こうやって引き抜いて…ほら出来た!」
「すごいわね」
「作り終わったわ。マッケローニが出来た!」
-Andiamo a cucinare.
じゃあ料理しましょう
できたマッケローニは大きなお皿に布巾を引いて、小麦粉をまぶしてくっつかないようにして、広げておく。
レシピ
https://www.nhk.jp/p/ts/MXK111352R/recipe/te/B1YJLRW1WG/rp/1000001211/
Maccheroni con le alici e finocchietto
材料 2人分
カタクチイワシ 300gほど
フェンネル (茎付き)100g
グリーンピース (さやなし)100g
A
オリーブオイル 大さじ2
玉ねぎ (みじん切り) 小さめ1個
にんにく ひとかけ
アンチョビ オイル漬け 3片
塩 適量
B(アットゥラータ)
硬いパンをミキサーにかけて作ったパン粉 100g
塩 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ1
マッケローニ 200g
粗塩 大さじ1
オリーブオイル (麺をゆでる時用)小さじ1
カターニア風ソースを作る
フェンネルは硬い茎を取り除いて、柔らかい葉の部分だけを使う。
カタクチイワシは腹を開いて、内臓を取り出し、頭、背骨、尻尾も取り除いて、水でよく洗っておく。
フライパンにAを入れて炒める。
玉ねぎが透き通ってきたらアンチョビを加えてフォークで潰しながら溶かしていく。
-Il mio...
-Segreto!
-segreto.
私のひみつよ。
大きな鍋に熱湯を沸かし、粗塩を入れておく。
フェンネルはフライパンの上で少しずつ切りながら直接入れる。
そこにグリーンピースを入れてお湯を足して3分ほど煮る。
あら塩で味付けする。
グリーンピースに火が通ったらカタクチイワシを入れて8分ほど煮込む。
その間にパスタのトッピングを作る
シチリアならではのものでアットゥラータと呼ばれている。
粉状のパン粉をオリーブいるで炒めただけのもの。
別のフライパンにBを入れて黄金色になるまでよく炒める。
サクサクした食感がパスタに加わりおいしさが増す。
「パスタを茹で始めるわよ」
-Si si, io xxxx.
Mettiamo un po' d'olio?
オイル入れるわ
-Si, Mamma, ci vuole l'olio.
お湯を沸かしておいた鍋にパスタを入れて茹でる
そこにオリーブオイル小さじ1を加える。
オイルを入れるとパスタがくっつきにくくなる
手作りのマッケローニの場合は5分ほど。ゆで上がったらお湯を切って、ソースと絡めてアットゥラータをかけて出来上がり。
アットゥラータが作れない場合には、パルミジャーノチーズでも大丈夫。
レシピ
https://www.nhk.jp/p/ts/MXK111352R/recipe/te/B1YJLRW1WG/rp/1000001212/
「どうマンマ?」
-Buonissima.
-Buonissima.
-Profumatissima.
「どうシモーナ?」
-xxxx.
Mangiare xxxx la pasta io con loro xxxx oltre a essere buonissimi.
おいしいわ。
皆で一緒に作ったから一層感慨深いわ。
アガタさんの長女 ミケーラさん
-Estremamente buona che oggi ho finito tutta la pasta.
美味しくて全部食べちゃったわ。
アガタさんの甥の妻 エウジェーニアさん
-Appena crescerà un pochino, la mandiamo a imparare la cucina da nonna.
この子が大きくなったらおばあちゃんから料理のレッスンを受けないとね。
アガタさんの妹 シルヴァーナさん
-Non c'è una ricetta da seguire, lei crea ricetta.
決まったレシピがあるわけではなく彼女(マンマ)はオリジナルを作るの
Un'artista si.
まさにキッチンのアーティストよ。
Ritengo di si.
Anche una pasta per lei.
カルメーラさん
-xxxx.
Vero.
Festeggiamo tutti a tavola.
皆と一緒にいてこれ以上嬉しいことはありません。
「マンマの料理は最高のレストランよ」
-Vero, vero vero vero.
E anche se stanco, con 2 xxxx c'ho, lei si è visto, per raccontentarle.
そうね。
疲れていても人工関節が入っていても皆が喜んでくれるから頑張る
「家族のために料理するのは幸せよね」
-Certo, Mamma.
Con tutto il mio potere glieli faccio per le mie nipoti.
本当にその通り。
心を込めて料理するわ
「私もそうしてる!」
-Bello bello.
Penso che tu hai ridato tutta la mia energia che c'ho nelle mani.
アガタは私の料理の力を受け継いでいるわね。
「マンマありがとう」
PAROLA DEL GIORNO これなーんだ?
前回の答えは
Attivo, svelto, pronto, sollecito nell’agire
vivace, fervido
でした
語源はラテン語のalacer ( operoso, vivace, allegro)
敏速な、機敏な、熱心な、きびきびした、てきぱきした、活発な
È una squadra estremamente alacre, ha risolto il problema in poche ore.
Che cosa significa "Imponente"?