おぼえた日記

2017年2月26日(日)

     The power of prayer   祈りの力             Saturday, February 25


Several years ago, I accompanied the eminent honorary director of St. Luke's International Hospital in Tokyo, Dr. Shigeaki Hinohara, on one of his ward rounds.
●ward round 病棟回診
何年か前、聖路加国際病院の日野原重明名誉院長の病棟回診に同行させてもらったことがあった。


The ward we visited was mainly populated with cancer patients who were undergoing palliative care. The patients there had consciously decided to stop their anticancer drug treatment -- with the decision to go into hospital for round-the-clock care in order to reduce their pain.
●undergoing 苦痛などに)耐える ●palliative care 緩和(苦痛をやわらげる)ケア
●consciously 意識して ●anticancer drug 抗ガン剤 
●round-the-clock care 24時間看護
向かった病棟は、主にがん患者さんが入院する緩和ケア病棟だ。抗がん剤などの積極的な治療をやめて、痛みなどの苦しさを取り除きながら療養する病棟には、一般的には重症と考えられる方が多く入院していた。


As we walked up and down the ward, Dr. Hinohara made a point of going to every single patient's bed, one by one, and listening carefully to what each patient had to say. Many of the patients wanted to shake Dr. Hinohara by the hand, as they expressed their gratitude to the doctor, making comments such as, "I am glad I met you" -- which left me with a lasting impression.
日野原医師は、ひとりひとりのベッドサイドに近づき、患者さんの声に耳を傾ける。苦痛を訴える人より「先生に会えてよかった」と感激して握手を求める人のほうが多かったのが印象的だった。


However, there were also a number of patients who expressed their pain to Dr. Hinohara. Anxious statements such as, "Is there no cure, doctor?" could be heard from some of the patients. One of the female patients fought back tears as she said, "I am also Christian, just like you doctor," which prompted Dr. Hinohara to reply, "Is that right? In that case, let's break with conventional treatment and pray."
●conventional ふだんの
しかし、中にはからだのしんどさを訴え、「もう治らないのか」と不安を訴える人もいる。ある女性はいろいろなつらさを涙ながらに語ったあと、「私は先生と同じクリスチャンなんです」と言った。日野原医師は「そうですか」とうなずき、「では、ふだんの回診ではしないことですが、いっしょにお祈りしましょうか」


The doctor then took hold of the patient's hands and started to pray. "God...," uttered Dr. Hinohara. After which, the woman's expression became much calmer in no time at all.
●utter 口から出す、発する
日野原医師は患者さんの両手を自分の手で包み込むようにして、「神さま……」とお祈りを始めた。女性の表情がみるみるうちに穏やかになっていった。


At times, hospitals and doctors' consultation rooms can be harsh places. There are occasions when there is simply nothing a human can do to cure certain cases, no matter how hard they try. There have been times when patients who have been suffering immensely have come into my consultation room, and I have not known how to reply to them, or which medicine to prescribe to them.
医療の現場は時として過酷で、人間の力ではどうにもならないことも起きる。私がいる精神医療の場にも、どう声をかけてよいか、どんな薬を処方するのが助けになるのか専門家にもわからない、というほど、しんどい状態の人もやって来る。


It is at times like these that that I recall the sight of Dr. Hinohara praying together with that patient in St. Luke's International Hospital. I am not saying that I would suddenly say, "OK, let's pray," to a patient in my consultation room. Naturally, I would try to reach an appropriate solution using my medical experience and knowhow.
そんなときふと、日野原医師のあのお祈りを思い出す。診察室でいきなり「さあ、祈りましょう」と言うわけにはいかないし、できるところまではこちらの経験と知識を全力で使って治療する。


However, on the other hand, I also try to avoid pressuring myself too much. I try to avoid saying things like, "I must do something!" Instead, I tell myself deep down, "OK, let's pray" -- which is a reassuring gesture that I think can help in these kinds of situations.
●reassuring 安心をあたえる
しかし「私がなんとかしなきゃ」と気負いすぎるのではなく、心のどこかでは、「いっしょに祈りましょうね」と心を何かにゆだねてみる態度も必要なのではないかと思うのだ。


I once told a junior colleague of mine about my "internal praying" technique. She replied by telling me that it sounded like something out of "The Occult" as she laughed out loud.
あるとき後輩にそう言うと「それってオカルトみたい」と笑われた。


However, if you forget about the concept of "praying," we start to believe that science and technology is capable of solving every single problem -- from illness to lifespan, and can even affect things such as luck.
決してそういうわけではないが、「祈る」という気持ちを忘れると、私たちは医学や科学技術がすべての問題を解決し、病気を治し、寿命や人の運命さえ変えることができる、とおごった気持ちを持つのではないか。


The reality is that there are some problems in this world that absolutely no human can solve. When such problems come along, how about praying to God? It could even be Buddha. Sometimes, we need to turn to a supernatural deity and say, "Please don't abandon me. Please look after me." Sometimes this can be enough to calm down a troubled soul. (By Rika Kayama, psychiatrist)
人間には自分ではどうにもできないことがある。そういうときには、静かに祈ってみてはどうだろう。信仰心なんてなくたっていいし、「相手」は神さま、仏さま、誰だっていい。「私を見捨てないでください。お守りください」。それだけで心が安らぐことだってあるのだ。(香山リカ 精神科医)



    お食事のヒヨドリ
10坪ほど家の庭に家庭菜園をされています。立派なホウレンソウでしたが、ヒヨドリが食べています。葉の柔らかいところを引きちぎって食べます。最後は茎だけになりました。明日はその写真です。次の日は大雪でした。この写真では10羽ぐらいいるんですが周りの電線やフェンス、屋根にも、たくさんんのヒヨドリが待機しています。交替でホウレンソウの葉を食べつくしました。
●Remember even though the outside world might be raining,
外は雨かもしれませんが
if you keep on smiling the sun will soon show its face and smile back at you.
微笑み続ければ、太陽がすぐに出て微笑み返してくれることを覚えていて下さい。
                           アンナ・リー(ウィキペディア)

風鈴 さん
siratama さん コメントありがとうございます
おそらくヒヨドリだと思います。穀物や枯れ葉とか、赤い実などを普通の鳥は食べます。ヒヨドリは花、花弁も食べます。やわらかい葉も食べますね。害鳥ですね。でも害虫なども食べてくれるそうです。
2017年2月27日 13時41分
風鈴 さん
hakobe-nonki さん コメントありがとうございます
別に全力を尽くさなくてもいいと思います。全力を尽くして、天命を待つ方がいいとは思いますが。神様はおまえはがんばったから救うとかがんばらないから見放すということはやりません。祈れば救う、助けてくださるものだと思います。法然や親鸞の念仏を唱えれば浄土に行けるという教えと通じるものがあると思います。
2017年2月27日 13時37分
風鈴 さん
Kikuzou さん コメントありがとうございます
鏡で笑顔つくるそういう練習、訓練はとてもいいそうですね。仕事を始める時も、鏡を見て笑顔をつくり、気合をこめて一日を頑張りたいと思います。
2017年2月27日 13時32分
風鈴 さん
Mちゃん さんコメントありがとうございます
風鈴も「祈りの力」は本当にあると信じています。祈りにはものすごい力があるのです。
2017年2月27日 13時29分
風鈴 さん
YOSHI さん コメントありがとうございます
この次の日に大雪が降りました。ヒヨドリは本能的に雪が降るのでそれに備えたのかも知れません。次に日、大雪の日も結構たくさん食べに来ていました。
2017年2月27日 11時46分
風鈴 さん
Suwayama さん コメントありがとうございます
おばさんがホウレンソウが大きくなりすぎたかなと見に来られて、びっくりしておられました。上にネットを張らなければなりませんね。この日は異常というか、ヒヨ達は毎日飛んで来て観察しているんでしょうね。食べごろになると、一斉に来ます。ほんとうに群れになってやってきました。
2017年2月27日 11時44分
風鈴 さん
Chiquita 先生コメントありがとうございます
祈りとか、神さまにお願いをするというのは、厚かましいような気がします。がそれでいいんだと思います。私たちは自分のことだけ、自分の力だけで生きているのではありません。支えあった生きている。あるいは、親鸞風では生かされている。お釈迦様の手のひらに、言いかえれば、神さまに見守られながら生きているんですね。病気になると、健康がとても大事だと思います。空気にさえ感謝しますね。日頃見えないことが見えてきます。祈りにもそんなこと炉があるのかも知れません。今smileの言葉を集めていますが、祈りにも、スゴイ力、パワーがあると思います。
2017年2月27日 11時40分
siratama さん
おいしそうに食べていますよね。
私の関係している畑でも菜っ葉の柔らかな部分だけを見事に食べられました。
2017年2月26日 20時08分
hakobe-nonki さん
「祈り」は「人智を尽くして天命を待つ」に通じますね。
2017年2月26日 17時42分
Kikuzou さん
この頃、鏡を身近において、一区切りしたら、笑いかけるようにしています 太陽が出てくると信じて。
2017年2月26日 11時12分
Mちゃん さん
日野原医師の病棟回診テレビで見ました。今日の日記は感動して心が熱くなりました。ありがとう。
2017年2月26日 10時59分
YOSHI さん
ヒヨドリは2~3羽でしか見たことがないです。他にも待機組みがいるんですね。
ホウレンソウがあっと言う間になくなりそうですね。写真が楽しみです。
2017年2月26日 9時44分
Suwayama さん
こんなにたくさんのヒヨドリが来るのですか。我が家の比ではありません。明日の写真が楽しみです。
2017年2月26日 8時50分
Chiquita さん
Every cloud has a silver lining.私も好きな文です。

以前クリスチャンの友人たちと「祈りの実験」をしたことがあります。祈りたいことをリストアップしておいて1週間、どう答えが出るかを観察していきました。そうすると日常アンテナをはって観察していると、色々な現象が祈りの答えになっているように思えるのです。ちょっと神様にとって都合の良い解釈ばかりしてないかな?と思ったこともありますが、今ではそれでも良いと思っています。祈りは色々な形で答えられるというのが結論でした。
2017年2月26日 8時39分
風鈴 さん
ken さん コメントありがとうございます
Every cloud has a silver lining.
ちょっと元気のない人、ちょっと落ち込んでいる人にやさしいステキなことばですね。人生、暗雲が立ち込めてきた。今にも雨が降りそうだ。でもよく見てごらん、真っ黒な雲の縁(lining)が銀色に輝いている。太陽が雲を照らしている世界がある。不安で一杯の人に送るいい言葉ですね。小さな希望が見えるコトバです。
2017年2月26日 7時30分
ken さん
Remember even though the outside world might be raining,if you keep on smiling the sun will soon show its face and smile back at you.
外は雨かもしれませんが微笑み続ければ、太陽がすぐに出て微笑み返してくれることを覚えていて下さい。 アンナ・リー(ウィキペディア)

この文章を見ていたら、私の好きな次のフレーズを思い出しました。
Every cloud has a silver lining.
どの雲にも銀の裏地がついている→不幸の裏には幸いあり。
2017年2月26日 6時43分
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