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HUITTさんの おぼえた日記 - 2024年7月26日(金)

HUITT

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おぼえた日記

2024年7月26日(金)のおぼえた日記

7/26(金)
"Homage to Catalonia"George Orwell
「カタロニア讃歌」ジョージ・オーウェル
continuation from last time(jul.24'24)first appearance(jun.19'23)(初出)

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It was obvious that it would be safer for my wife to stay at the hotel, at any rate for the time being. If she tried to disappear they would be after her immediately. As for myself, I should have to go straight into hiding. The prospect revolted me. In spite of the innumerable arrests it was almost impossible for me to believe that I was in any danger. The whole thing seemed too meaningless. It was the same refusal to take this idiotic onslaught seriously that had led Koop into jail. I kept saying, but why should anyone want to arrest me? What had I done? I was not even a party member of the P.O.U.M. Certainly I had carried arms during the May fighting, but so had (at a guess) forty or fifty thousand people.

妻は、少なくともここ当分は、ホテルにとどまっているほうが安全なのははっきりしていた。もし彼女が身を隠そうとすれば、すぐに捜索の手がのびるからだ。私はどうかといえば、ただちに身を隠さなければならないだろう。そう思っただけで、私はむらむらと怒りがこみあげてきた。数えきれないほど大ぜいの人びとが逮捕されたにもかかわらず、私は、自分の身が危険にさらされていることが、どうしても信じられないのだった。すべてのことが、あまりにも無意味なような気がした。コップが刑務所へぶち込まれるような羽目になったのも、私と同じで、このばかげた襲撃をまじめに考えようとしなかったからなのだ。私は言い続けた、でも、何だっておれをつかまえたがるんだ?おれが何をしたというんだ?おれはPOUMの党員ですらないんだぜ。そりゃ、たしかにおれは、五月の市街戦のときには武器を持っていたさ、だけど、そんなことをいえば、武器を持っていたものは(あてずっぽうに言ったって)四、五万はいたんだぜ。

Besides I was badly in need of a proper night's sleep. I wanted to risk it and to go back to the hotel. My wife would not hear of it. Patiently she explained the state of affairs. It did not matter what I had done or not done. This was not a round-up of criminals; it was merely a reign terror. I was not guilty of any definite act, but I was guilty of 'Trotskyism'. The fact that I had served in the P.O.U.M. militia was quite enough to get me into prison. It was no use hanging on to the English notion that you are safe so long as you keep the law. Practically the law was what police chose to make it. The only thing to do was to lie low and conceal the fact that I had anything to do with the P.O.U.M.

それに私は、ひと晩でもいいからまともに寝てみたい、とむしょうに思った。危険を覚悟してでもホテルへ帰りたかった。ところが、妻はどうしても聞きいれなかった。そして、辛抱づよく事情を説明した。あなたが何かをなさったとか、なさらなかったとかいう問題ではないのです。犯人の検挙なんていうもんじゃなくて、ただのテロ政治なのです。そりゃ、あなたは、はっきりこれといった行為はなさっていらっしゃらないでしょう。でも、あなたには「トロツキズム」の罪があるのです。POUM義勇軍に勤務していらしたというだけで、もうじゅうぶんあなたは投獄されるいわれがあるのです。法律にひっかからないかぎりは安全だ、というふうなイギリス的な観念にしがみついていらしても、何にもなりません。法律なんて、警察が勝手にどうにでも作るのが実情なのですから、なさることはただひとつ、じっとなりをひそめ、POUMと関係していたという事実を隠すようにすることです。

We went through the papers in my pockets. My wife made me tear up my militiaman's card, which had P.O.U.M. on it in big letters, also photo of a group of militiamen with a P.O.U.M. flag in the background; that was the kind of thing that got you arrested nowadays. I had to keep my discharge papers, however. Even these were a danger, for they bore the seal of the 29th Division, and the police would probably know that the 29th Division was the P.O.U.M.; bur without them I could be arrested as a deserter.

私のポケットの書類をふたりで丹念に調べた。妻は、大きな字でPOUMと書いてある義勇軍の身分証明書やPOUMの旗をバックにして、義勇兵の一団がうつっている写真などを私に引き裂かせた。今どきそんなものを持っていらっしゃると、とっつかまえられますよ、というわけだった。しかし、除隊許可証だけは持っていないわけにはいかなかった。これには第二十九師団の印が押してあり、第二十九師団というのはPOUM義勇軍だということを、たぶん警察は知っているはずだったので、危険だったが、なにしろ、これがないと、今度は脱走兵として逮捕されるから仕方がなかった。

The thing we had got to think of now was getting out of Spain. There was no sense in staying here with the certainly of imprisonment sooner or later. As a matter of fact both of us would greatly have liked to stay, just to see what happened.

今考えなければならないのは、スペインを抜け出すことだった。遅かれ早かれたしかに投獄されるとわかっているのに、ここにとどまっているというのもばかげた話だった。ほんとうの気持ちをいえば、私も妻も、何が起こるのか自分の目で見きわめるためだけためだけも、ここにいたくてたまらなかったのだ。

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