Le jeudi 26 juillet 2012
Le Petit Prince VII
■Le cinquième jour, toujours grâce au mouton, ce secret de la vie du petit prince me fut révélé. Il me demanda avec brusquerie, sans préambule, comme le fruit d'un problème longtemps médité en silence :
ーUn mouton, s'il mange les arbustes, il mange aussi les fleurs ?
ーUn mouton mange tout ce qu'il rencontre.
ーMême les fleurs qui ont des épines ?
ーOui. Même les fleurs qui ont des épines.
ーAlors les épines, à quoi servent-elles ?
5日目、また羊のおかげで、王子様の人生の秘密が明らかになった。彼は、静かに長い間じっくり考えられた問題の結果のように、前置きもなく、ぶっきらぼうに、僕に尋ねた。
「羊は、小さい木を食べるのなら、花も食べるの?」
「羊は、出会ったもの(=目の前のもの)を何でも食べるのさ」
「とげを持っている花も?」
「ああ。とげを持っている花もだ」
「じゃあ、とげは、何の役に立つの?」
・révéler:(未知の事実を)明かす、暴露する
・avec brusquerie:ぶっきらぼうに
・sans préambule:前置きもなく、だしぬけに
・méditer:(について)じっくり考える、考察する
・fruit:(男)果物、果実;成果、結果
・servir à qch:(何)の役に立つ
■Je ne le savait pas. J'étais alors très occupé à essayer de dévisser un boulon trop serré de mon moteur. j'étais très soucieux car ma panne commençait de m'apparaître comme très grave, et l'eau à boire qui s'épuisait me faisait craindre le pire.
僕はそのこと(とげが何の役に立つか)を知らなかった。僕はとても忙しかった。モーターのきつく締まったボルトを外そうとしていたんだ。僕は故障がとても重大なことのように思えてきて不安だった。それに底をついた飲み水が僕に最悪の心配をさせた。
・dévisser un boulon;ボルトをはずす
・serré(e):(形)ぎっしり詰まった、密な
・soucieux / soucieuse:(形)心配そうな
・apparaître à qn:(人)に(…のように)思える、見えてくる
・s'épuiser:空になる、底をつく
・craindre:恐れる、心配する
・le pire:最悪の
■ーLes épines, à quoi servent-elles ?
Le petit prince ne renonçait jamais à une question. une fois qu'il l'avait posée. J'étais irrité par mon boulon et je répondis n'importe quoi :
ーLes épines, ça ne sert à rien, c'est de la pure méchanceté de la part des fleur !
ーOh !
「とげは、何の役に立つの?」
王子様は一度質問をすると、決してあきらめない。僕はボルトにイライラしていた。それででたらめに答えた。
「とげは、何の役にも立たない。花の単なる意地悪なんだよ」
「えっ!」
・n'importe quoi:めちゃくちゃなこと、でたらめ
・pur(e):(形)【名詞の前】まったくの、単なる
・méchanceté:(女)意地悪さ、悪意
・de la part de qn:(人)から(の)、…としては
■Mais après un silence il me lança, avec une sorte de rancune :
ーJe ne te crois pas ! Les fleurs sont faibles. Elles sont naïves. Elles se rassurent *comme elles peuvent. Elles se croient terribles avec leurs épines ...
沈黙の後で、彼は恨みのような(怒ったような)言葉を僕に投げた。
「嘘だ(=僕は君を信じない)!花は弱いんだ。花は無邪気なんだ。花は、*花ができるように(花ができる方法で)安心しているんだ。花はとげのある自分を恐ろしいと思っているんだ」
・lancer:(声)を上げる、(言葉を)放つ
・rancune:(女)恨み
・une sorte de …:一種の…、…のようなもの
・naïf / naïve:素直な、無邪気な
・se rassurer:安心する、ほっとする
*comme elles peuvent をどう訳しましょう...
pouvoir は”できる”だけじゃないんですね。それにse rassurer を安心すると訳したからいけないのかな。「(とげがあることで、怖いものなんかないんだぞと)なんとか自信(勇気)を持とうとしている」...素敵な訳になってきましたね。
その次のElles se croient terribles avec leurs épines ...は、「とげのある花たちは恐ろしい(危ない)、(だからles tigresとかの猛獣は近づかない)と思っている...」かな
私もすっかり”大人”なので、王子様の気持ちになるのは大変です(^▽^;)
なかなか追いつけません(^_^.)
comme elles peuventのところ、ロシア語の星の王子さまの訳はどうなってるかなあ、とちょっとカンニングしてみたのですが、ロシア語への翻訳が大胆でものすごい意訳でした。その日本語訳は、
「(…無邪気なものだよ。)それで花は勇気を出そうとしているんだよ。花の考えはね、もしもとげがあれば、みんながとげをこわがって…」です。
辞書でpouvoirを見てみたら、例文の訳で
「なんとかする」と表現してるものがありました。
なんとか自信をもとうとしている。。。とか?
うーん、星の王子さまは何を言いたいのかしらねぇ。