現時点の私の独逸語の学力を評価してみる。
「Gradiva (W. Jensen)」は paperback にすると多分 80 頁程度の中篇 (25000 語) で、独逸人なら 1.5 時間以下で読了すると思う。
和訳にも飽きたので取り敢えず最後まで読むことにしたのだが、現時点での速度で外挿すると全部読むのに 12 時間くらいを要することになりそうである (気になる単語は辞書をひいて (一頁平均一回くらいか?) 85% 程度の理解を目指している)。
ちょっと情けない気もするが、面白く読めているのでそれでよしとしよう。
注 1. S. Freud の「妄想と夢」の邦訳は読んでいて、筋は大体分かっているからこんなことがいえるのです。
注 2. 訳出していると、「何この冗漫な独逸語」と感じることがあるのですが、読むだけならあまり気になりません。
注 3. 後に和訳するつもりがあるから、85% 程度の理解で読み流せるので、そうでなければ 95% を目指して今の倍以上の時間を投じることになるでしょう。それを小説を享楽しているとはもはや呼べそうにありません。
細部に拘らず一定以上の速度で文章を読む、いわゆる多読は私には難しい作業のようです。