<火曜日はドイツ語の日>
「まいにちドイツ語応用編 2016」
ドイツ語発見の旅 Entdeckungsreise der deutschen Sprache
Lektion 6 現在完了形と過去形の使い分け
<チャレンジ>
「私の祖父はポーランド出身でした。」
Mein Grandvater stammte aus Polen.
🔎ここが落とし穴!
「過去のことは現在完了形で表す」が当てはまらないこともあります。
※ 過去形でしか表せない場合、現在完了形が望ましい場面もある。
過去分詞には2つの機能がある。
・完了・完結「~してしまった」(自動詞)
・受け身を表す「~された」(他動詞)
「Aだったものが、あるときを境にAでなくなる」というのは完了、完結。
「出身が~である」は、あるときを境にそうでなくなることはない。
👉完了形で表すことはできない。
過去形を使うほかの例:
・scheinen(輝く)zu不定詞とともに「~のように見える」
Er schien schon nach Hause gekommen zu sein.
(彼はもう帰宅しているように思われた)
・drohen(脅す)zu不定詞とともに用いられる。
Elefanten und Orang-Utans droheten auszusterben.
(ゾウとオランウータンは絶滅の危機にあった)
📝 ここが大事!
① 過去分詞の表す意味を考えよう。
完了・完結を表すことなら、過去分詞を使う。
② 現在完了形は、完了・完結したことが現在にまで及んでいることを表す。
③ 過去形では、完了・完結したことが、現在と切り離されて述べられる。
④ scheinen や drohen などの、zu不定詞を伴う用法では、過去形しか表せない。
<mini練習>
1) 彼はお腹がすいていた。
Er hatte Hunger.
2) 彼女は映画を見に行くつもりだった。
Sie wollte ins Kino.
3) 私たちはコンサートに行く予定だった。
Wir hatten vor, ins Konzert zu gehen.
<FEHLERANALYSE ~まちがいさがし~>
1) 去年まで、私は未成年でした。
Ich war bis letztes Jahr minderjährig.
2) パスポートは、確かにここに置いていたのだね?
Stimmt es, dass du deinen Pass hier hingelegt hast?
うーん、今日もここまで。Bis dann!