Tuesday, 19(th) January 2021
(français) 日本語を先にm(__)m
2019年前期入門編Bienvenue dans la francophonie フランコフォニーへようこそ
L.14, L.15 ベルギー
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今日は、フランスの隣、ベルギーのフランス語事情を見てみましょう
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ベルギーはラテンとゲルマンの言語文化的な境目と言われています。国土の中央を東西に走る言語境界線によって南北に分かれています。南のワロン地域ではフランス語、北のフランドル地域(英語ではフランダース)ではオランダ語が話されます。さらに東部のドイツ国境地帯ではドイツ語も話されます。
これら3言語がベルギーの公用語ですが、約1,000万人の人口に占める母語話者の割合は、オランダ語系が60%、フランス語系が40%、ドイツ語系が1%未満です。
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首都ブリュッセルは、オランダ語地域内にありますが、フランス語系住民が9割を占め、フランス語とオランダ語の2言語使用地域と定められています。ブリュッセルには欧州連合の本部が置かれ、外国人の住民や移民が多いことも特徴です
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ベルギーのフランス語事情について、さらに詳しく紹介します
ベルギーのフランス系住民とオランダ語系住民の間には深刻な言語対立があるのを知っていますか?歴史的な経緯を見てみましょう
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1830年にオランダから独立してベルギーという国ができたとき、公用語はフランス語になりました。当時フランス語はヨーロッパで最も有力な言語だったのです。国の指導者層や上流階級の人々はフランス語を話していました。
19世紀末にはオランダ語系住民の言語文化的な要求が高まり、二言語主義がどうにゅうされました。
しかし、市民生活におけるフランス語の優位が続いたため、1930年代からは「属地主義の原則」、つまり一地域一言語主義が定められました。地域によって使用すべき言語が定められたのです。さらに、1993年の憲法改正によって連邦国家となりました
** la révision constitutionnelle
** à la suite d'une révision constitutionnelle en 1993
その後も言語対立は続き、フランドルの分離独立を求める声が絶えず、しばしば政治的な危機を引き起こしています。
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ベルギーの北部オランダ語圏に旅行なさるときには、フランス語を話すのは、避けた方がよいのですよ!
飲み会で、ベルギーの方とですか?いいですね〜
ルクセンブルクは小さな国だけれど、所得が高くて、そこで働く資格を取るのも大変(ちょっと記憶違いだったらすみません)な国だと聞いたような記憶があります。池上さん??
今は国境を越えた通勤は、どうなっているのか気になりますよね