『英会話が上手になる英文法』 松本茂著(NHK出版)
頭の中に眠っている文法の知識を呼び起こし、会話に
使える知識に変換します。
第2章 動詞と時制
■動作動詞と状態動詞
今回は前回までとは違う観点で動詞を整理することにします。
それは、動作動詞と状態動詞という分け方です。
動作動詞は、その名のとおり「走る(run)「食べる(eat)と
いった初めと終わりのある動作を表す動詞です。
状態動詞は、「住んでいる(live)など継続的な状態や
「憎む(hate)」などの心理的な状態を表現する動詞です。
■今回は、日本語で「~ている」という英語表現を直訳して
しまうために~ing形にしてしまいがちな状態動詞を紹介
します。動作動詞の方が圧倒的に多いのですが、重要な
動詞の中には状態動詞のカテゴリーに入るものが結構
ありますので例を挙げてみます。
belive(~を信じる)、belong(所属している)
consist(構成されている)、contain(含んでいる)
deffer(異なっている)、depend(依存している)
know(~を知ってる)、love(~を愛している)
own(~を所有している)、prefer(~を好んでいる)
remember(~を覚えている)、resemble(~に似ている)
respect(~を尊敬している) see(~が見える)
understand(~を理解している)
これらの動詞は主語の状態を表しているので、原則として
~ing形にしてはいけません。
補足]-------アルク質問箱-----動作動詞と状態動詞の定義--------
■動作動詞
定義:「動作」を表す動詞。
わかりにくいので新しい定義を考える。
(例外はあるの)だが、基本的に次のようにできる。
新定義:訳語が「~ている」にならない動詞。
説明:例えば、eat は「~を食べる」である。
「~を食べている」ではない。
それに対し、know は「~を知っている」である。
「~を知る」ではない。
訳語が「~ている」になる動詞はこれから説明する
分類の動詞になる。
■状態動詞
定義:「状態」を表す動詞。
わかりにくいので新しい定義を考える。
(例外はいくらでもある)のだが、
新定義:訳語が「~ている」になる動詞。
説明:例えば、loveは「~を愛している」である。
「~を愛す」ではないのだ。
それに対し、walk は「歩く」である。
「歩いている」ではない。
1)状態動詞は進行形にできない。
動作動詞を使って「~ている」という意味を作る場合、
通常は進行形を使う。
例:「私はそれを食べている」
→○ I am eating it.(eatは動作動詞)
× I eat it.
それに対し、状態動詞は進行形にしない。
例:「私はそれを知っている」
→× I am knowing it.
○ I know it.(knowは状態動詞)。
2)動作動詞・状態動詞をかっちり区別できない動詞もある。
例えば stand。動作動詞の意味なら「立つ」
状態動詞の意味なら「立っている」
両方の意味がある。
He stood (up).これなら「彼は立った(動作)」である。
The building stood there.
「その建物はそこに立っていた(状態)」である。
【文脈で意味を上手く捉える必要がある】
3)動作動詞の現在形は習慣を表す。
例えば go は「行く」という意味の動作動詞である。
I go to the school. の意味は
×私はその学校に行っている(向かっている)
○私はその学校行く習慣がある(私はその学校の生徒です)
「その学校に向かっている最中だ」と言いたいならば
→ I am going to the school. という具合に現在進行形に
しなければならない。
4)日本語で考えると状態動詞と思ってしまいがちな動作動詞がある。
例えば sleep は「眠っている」という意味(状態動詞)ではなく
「眠る」という意味の「動作動詞」である。
He sleeps in the bed. ←この意味は(動作動詞なので)
×彼はそのベッドで眠っている(状態でない)
○彼はそのベッドで眠る習慣があるとなる。
「彼はそのベッドで眠っている」と言いたいならば
→ He is sleeping in the bed. という具合に現在進行形に
しなければならない。
回答:take
学校で聞いていればきっともっと会話に興味を持ったと思います。知らないより知ったのが
この後の会話に気をつけれるので今からでも遅くはないと思いました。