『英会話が上手になる英文法』 松本茂著(NHK出版)
頭の中に眠っている文法の知識を呼び起こし、会話に
使える知識に変換します。
第2章 動詞と時制
■自動詞なの? 他動詞なの?
前回まで他動詞と自動詞について考えてきましたが、ちょっと
やっかいなことがあります。それは、多くの動詞は他動詞とし
ても使われると言うことです。このことを把握することによっ
て、日本語の発想に影響されずに、英語らしい文で話せるよう
になります。
基本的には、動詞は以下のように分類できます。
(1)他動詞としてのみ使う
(2)他動詞として使うことが多い
(3)自動詞として使うことが多い
(4)自動詞としてのみ使う
これらの違いは、辞書の序列[他][自]のどちらが先に提示されて
いるか、また「説明の長さに違いはないか」という2つをチェック
すればわかります。
例えば前回取り上げたdiscussには、[自]の解説は載っていません。
(1)の他動詞としての役割しかないと考えてよいのです。
一方、listenには[他]の解説がないので、(4)の自動詞としてのみ
使うとわかります。
しかし、多くは(2)(3)のカテゴリーに入ります。
つまり多くの動詞はカメレオンのように自動詞・他動詞として
入れ替わり使われます。
■walkを例にとってご説明しましょう。
walkは「(3)自動詞として使うことが多い」にあてはまる動詞ですが
次のように他動詞として使うこともあります。
[自] I walk to school(学校へ歩いて行きます)
[他] I walk my dog every morning.(毎朝、犬を散歩に連れて行きます)
これを機会に丹念に辞書を「読んでみる」と良いでしょう。
I suggest you read your dictionary carefully.
このreadは「~を読む」という他動詞ですね。
しかし目的語を取らない「読書する」という自動詞としても使います。
辞書の「読む」だけでも敏感に意識することも大切です。
補足]--------------------WEB参照------------------------------------
初めのうちは
自動詞 …「を」「に」を含まない動詞
他動詞 …「を」「に」を含む動詞
単語帳によって、動詞を自動詞・他動詞に分けて記載してあるものもある。
depend … 依存する
complain … 不満を言う
raise … を育てる、を上げる
equip … に備え付ける
このように、自動詞の場合には「を」「に」が記載されておらず、
他動詞の場合には「を」「に」が記載されていたりする。
【ポイント】
自動詞 …「を」「に」が含まれておらず、目的語(O)が不要な動詞
[S+V]で文が成り立つ
他動詞 …「を」「に」が含まれていて、目的語(O)が必要な動詞
[S+V+O]で文が成り立つ
下記の意味「わたしは鳥を見た」と訳します。
I look at the bird. →look「見る」
I watch the bird. →watch「~を見る」
※ここでは「look」「watch」の表現法は省きます。
補足]-----参考図書:1億人の英文法---------再掲------------------
■句動詞(群動詞)とは
「動詞+前置詞」「動詞+副詞」で1語の動詞として用いられる場合をいう。
たとえば、 call on は「~を訪ねる」という意味で、visit と同じですね。
call + on という〈動詞+前置詞〉が「他動詞と同じ働き」をします。
callには「~を訪ねる」という意味はありませんね。
しかし、そこに on という前置詞を足すことで、本来の動詞が持っていない
「~を訪ねる」という意味を表すことができるのです。
「動詞+前置詞」の句動詞の動詞1語になる例
call+on = visit
動詞+前置詞 = 他動詞
「動詞+副詞」は自動詞と他動詞に別れ、多くの句動詞があり
暗記して覚える。出てきたときに頻繁に使うしかないです。
『分離されるもの』
目的語が人称代名詞の場合、副詞との結合による句動詞では、
動詞の後ろに置く。
She brought up him. (彼女は彼を育てた。)
She brought him up.
※句動詞に関しては数をこなして覚えるしかない。
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回答:show me
句動詞沢山あって難しいですね。
実際の会話はそんなものかもしれませんね。