『会話上達の鍵になる形容詞の6つの重要ポイント』WEB抜粋
形容詞とは、文字通り形容する言葉。
物事の姿や性質やありさまなどを言い表すことができるのです。
また、他のものにたとえて表現することも可能です。
この形容詞の形とその働き方を押さえると、英語の感じ方が変わ
ってくることをお伝えしたいと思います。
英語を感じる、が会話力にとって重要なキーワードになります。
では早速ご説明いたします。
■形容詞のいろいろな形
1.定番の形容詞
high(高い)
old(古い)
good(良い)
possible(可能な)
available(入手できる)
beautiful(美しい) など
2.過去分詞の形容詞
excited(興奮した)
tired(疲れた)
surprised(驚いた)
broken(壊れた)
stolen(盗まれた)など
3.現在分詞の形容詞
embarassing(当惑させるような、困った)
surprising(驚かされるような、 驚くべき)
exciting(わくわくさせられるような、わくわくする)
interesting( 興味を起こさせるような、面白い)など
■ポイント1【形に惑わされないこと】
参考までに:
ed(過去分詞の形)は人に、
ing(現在分詞の形)は物に、と覚えておいてください。
例文:I was excited to see the game.
私はその試合をみて興奮した。
The game was really exciting.
その試合はとてもわくわくした。
例外 interested
I’m not interesting
■ポイント2:【名詞の前後について働く】
名詞の前後に付いて働くのである。
重要な点は、後ろにもついて働く、ということ。
名詞の前につけて限定する:
good manners(良いマナー)
a beautiful flower(美しい花)
a broken watch(壊れた腕時計))
a surprising guest(おどろかせるようなゲスト)
my stolen money(私の盗まれたお金)
ここからが「目から鱗」【後置修飾】
【名詞の後につけて説明(修飾)する】
something exciting⇒I want something exciting.
僕は何かわくわくするものがほしい。
150 meters high⇒The building is 150 meters high.
その建物は150メートルの高さがある。
17 years old⇒He is 17 years old.
彼は17才です。
no seats available⇒There are no seats available.
空いている席はありません。
everything possible⇒I did everything possible.
私は可能なことは全てしました。
別に驚くことはありません。
名詞の前後について働くのは形容詞だけではないのです。
名詞も名詞の前後について形容詞としての働きをします。
■ポイント3:名詞も形容詞となること
child abuse(児童虐待)
wrist watch(腕時計)
cat food(猫の餌)
customer satisfaction(顧客満足) など。
見渡すといろいろ出てきます。
■ポイント4:複合形容詞!
言葉は生きもの。時代時代にたくさんの形容詞が生まれています。
前につける面白い複合形容詞をご紹介しましょう。
black-and-white television
白黒テレビ
one of my I-was-there pictures.
私の記念写真(そこに行って来ました)の1枚。
your I-know-better-than-you attitude.
君の”お前よりよく知ってるよ”的態度。
a five-year-old nephew
5才の甥っ子。
once-in-a-lifetime opportunity
1生に1度のチャンス。
■ポイント5:限定用法と叙述用法!
※限定用法とは「名詞を直接的に修飾する」方法です。
Mary is a beautiful girl. 文章を見てみましょう。
beautifulは形容詞で、すぐ後ろの girl を修飾しています。
限定用法はほとんどの場合、すぐ後にある名詞を直接修飾します。
「美しい」のは「少女」です。この文の構造は
Mary は主語S、 is は述語V、 girl は補語Cです。
beautifulという形容詞は限定用法でgirlの補語を修飾しています。
※叙述用法とは「名詞を間接的に修飾する」方法です。
Mary is beautiful.「メアリーは美しい」という文章。
修飾する名詞が後ろにありません。
beautiful は間違いなく形容詞で名詞を修飾するんでしたよね。
では、 beautifulはどの名詞を修飾しているんでしょうか?
この文には名詞が Mary です。この文の beautifulは Mary という
名詞を修飾しているんです。「美しい」のは「メアリー」なのです。
この英文の構造をチェックしてみましょう。 Maryは主語S、 is は
述語Vです。ここまでは例文と同じですね。
ここでの形容詞 beautiful はそれ自体が補語Cの役割をしています。
名詞も形容詞も補語になれることを思い出してください。
形容詞が名詞を修飾する用法を限定用法といいます。
I need a black tie.
形容詞が補語として用いられる用法を叙述用法といいます。
All the windows are open.
◆限定用法でしか使われない形容詞:
only
very
former
mere
main など
◆叙述用法でしか使われない形容詞:
alive
asleep
aware
glad
awake など。
◆限定用法と叙述用法で意味の変わるもの:
[late]
My late husband was a doctor.
亡くなった夫は医者でした。
I was late for school.
私は学校に遅れた。
[present]
This is the present problem.
これが当面の問題です。
All the students were present.
全ての学生は出席していた。
■ポイント6:人を主語にする形容詞!できない形容詞!
人を主語にする
・happy
・able
・sorry
・glad
人を主語にできない(itを使う)
・convenient
・necessary
・essential
・possible
・probable
両方つかえるもの
・lucky
・likely
・certain
ing(現在分詞の形)は物に、と覚えておいてください。 はい! 間違えやすいですよね