おぼえた日記

2019年7月30日(火)

英会話が上手になる英文法』    松本茂著(NHK出版)

 頭の中に眠っている文法の知識を呼び起こし、会話に
 使える知識に変換します。

第3章 基本動詞
■hear
今回はhearという動詞に焦点を当てます。「聞こえる」という
のが核となる意味です。「自然と聞こえてくる」というニュア
ンスです。
ですから、マイクがない大きな部屋で、後ろの方にすわっている
人に向かって、

 Can you hear me?(聞こえますか?)

 と言ってたずねたりします。たずねられたほうは、
 Yes,I can hear you clealy.(はい、よく聞こえます)
 といった感じに答えることが出来ます。

 hearの使い方のわかりやすい例がhear aid(補聴器)です。
 ×listening aidとは言いません。

 例えば、近くで夜中に事件が起きたとします。警察官が捜査
 にやって来て、様子を次のようにたずねたりします。
 A:Did you hear any noise last night?
  (昨晩、何か物音を耳にしませんでしたか?)

 B:Yes,I heard a big noise outside.
(ええ、外で大きな音がするのが聞こえました)

 I hear(that)...のパターンで使うと、「・・・ということを
 耳にしている」という意味になります。これは、うわさ話
 を耳にするときに役立ちます。
 意味としては、I (have) heard(that)...ですが、会話では
 現在形でI hear(that)...と言っても問題ありません。

 I hear Chieko is going to quit.(千恵子が辞めるらしい)

 また、fromを伴って、「便りをもらう」という意味に発展
 します。

 It's always good to hear from you.
  (お便り、いつもうれしいです)

■listen
今回はlistenを取り上げます。前回のhearと異なり、このlisten
は「意識的に聞く」というのが核となる意味です。
つまり、「積極的に情報などを聞き取る」というイメージです。
さっそく例文を見てみましょう。

 I listen to English programs on the radio every morning.
 (毎朝、ラジオの英語番組を聞いています)

聞き流しているのではなく、テキストを開いたりして「意識的に
聞いている」という意味です。

 語学の聞き取り試験を以前は「ヒアリング・テスト」と言って
いましたが、英語ではlistening comprehension test
(聴解力テスト)と言います。 comprehension=理解(コンプリヘンション)

×hearing testと言うと、健康診断の時に行う聴覚検査になって
しまいますから、注意しましょう(RとLの音の聞き分けテストが
ある場合はhearing testと呼びます)

音楽を「聞く」ときにもこのlistenです。漢字にすると、「聞く」
より「聴く」の方がぴったりする感じですね。

 What kind of music do you listen to?
 (どんな音楽を聞くんですか?)

 I listen to all kinds of music,but I like J-pop(the) best.
(どんな音楽でも聞きますが、Jポップが一番好きです)

 人の話を聞くときにも、もちろんlistenを使います。

 I didn't listen to his speech very carefully.
 (彼のスピーチをあまり注意深く聞かなかった)

 こちらの言うことに相手の耳を傾けさせるときにも、この語
 を使います。

 Just listen(ちょっと聞いて)
 × Just hear.という表現はありません。
   
  もう少しイライラしているときは、
  Listen here!(いいから聞けよ!)と言います。
  ここでのhereはもちろんhearではありませんよ。

補足]-------------WEB参照---------------------------------- 
 【hearとlisten の注意点】 
演奏や講演などを「聞く」場合は、どれほど積極的に聞いていた
 としても listen ではなく hear が用いられます。
 どちらが主導権を握っているかという感覚に由来しています。

 ライブなどでアーティストが聴衆に向かって「次はどの曲が聞き
 たい?」と問いかけるときは (wanna=want to)

What do you wanna hear? と hear が用いられます。

 これはあくまで主導権をアーティストが握っていて、聴衆は音楽や
 演奏を聞こえるままに受け取るという構図があるからです。


 一方で、通勤電車に乗ってイヤホンを耳にいれながら「音楽でも聞
 こうっと」とつぶやくときは I'm going to listen to music.
 とlisten が用いられます。
 これは自分で音や言葉を選び取ることができるからこそ使える表現
 であり、嫌なら聞かないようにする主導権をもっているからです。




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暗記フレーズ【ゴガクルの皆さんから拝借】自分が覚えるまで
It looks like it's about to go. be about to しようとする
Here's better view.
I can fix the leak easily.
I got to the phone, it had stopped ringing.
電話に出ようとしたら切れてしまった。
I'm tired of it.
take a leaf from someone's book
(人)を手本にする、(人)を見習う
in no time あっという間に
This river is narrow and shallow.
この川は狭くて浅いです。
Stop fooling around. ふざけるのは止めて

ことりや さん
hear =聞く、listen =聴く、ふんふんと思いましたが、コンサートでは…えーっそうなんだ…と。
奥が深いですね。
2019年7月30日 16時25分
知りたガールと学ボーイ 全てのシリーズはWEB上で視聴できることは知りませんでした。
全て見てしまいました。面白いから記憶に残りますね。
2019年7月30日 15時25分
miona-chan さん
映画やドラマの中で、I'm listening.というセリフをよく聞きます。今から相手の話をちゃんと聞きますよ、という表現ですね。
2019年7月30日 12時04分
gongongon さん
毎日、学習させていただいています。
ありがとうございます。
2019年7月30日 10時40分
moo さん
♪Listen to the rhythm of the falling rain
Telling me just what a fool I've been
Rhythm Of The Rain の出だしです。古いけど良い曲ですね。英会話教室で英語の歌もやるようになり楽しんでいます。
録画したBig見てます。日記でアップされたシーンが次々出てきて嬉しくなりました。大きなピアノを二人で弾く場面はやはり名シーンですね。
2019年7月30日 9時27分
pretty naoko さん
わかりやすい、また丁寧な解説ありがとうございます。皆さまの勉強の仕方に刺激を受けています。
2019年7月30日 8時34分
スッチー さん
hearもlistenも日本語ではひとくくりに「聞く」ですが、英語では明確な使い分けがあるんですよね。確認することができました。
2019年7月30日 7時50分
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