『英会話が上手になる英文法』 松本茂著(NHK出版)
頭の中に眠っている文法の知識を呼び起こし、会話に
使える知識に変換します。
第4章 前置詞
■until
今回はuntilを取り上げます。この前置詞は、tillという
別の前置詞と意味上の違いはありません。
文頭とあらたまった文章にはuntilを使う傾向が強いという
くらいの違いです。ただスペリングには注意しましょう。
untilはtillと違い、Lは1つです。さてその概念ですが、
「継続していることの終了時点を示す」ということです。
前回説明したbyの役割のひとつに、「締め切りを示す」
がありましたね。今回のuntilは、「終了時点を示す」の
でbyと似ています。
【ポイント】
untilの場合は終了時点までの継続性が前提となるのが
ポイントです。
I had to do it by10:00 [デジタル的な表現]
(10時までにやらなくてはならなかったんです)
この例文の場合、10時の時点までにやり終えなくてはなら
ないということで、10時までに継続的にやっていたという
わけではありません。
I worked until 10:00.
(10時まで仕事をしました) [アナログ的な表現]
この例文の場合、10時まで継続的に仕事をしていたことを
意味しています。
We should wait until Christmas.
(クリスマスまで待ちましょう)
この例文も、「クリスマス」という時が来るまで、そのまま
(継続的に)待つということです。
時間だけでなく、距離について言い表すこともできます。
Stay on this train until Shinjuku,and then change
to the Yamanote Line.
(新宿までこの列車で行って、新宿で山手線に乗り換えてね)
また継続の意味を強めるために、upを伴って使うことも
あります。
Up until now I'd never heard from Yoshiko.
(現在までのところ、良子から全く連絡がなかったの)
補足]--------アルク石原真弓先生の英会話質問箱より----------
[質問]
期限を示すuntil、by、withinの使い方を教えてください。
仕事で相手に期限を提示するときに、until、by、withinのいずれ
を使えばいいのか分からないときがあります。
どんな使い方が適当でしょうか? 教えてください!
[回答]
これらの語を比較してみましょう。
I worked until 9:00 p.m.(夜9時まで仕事をした)
I'm going to stay in London until the 15th.
(15日までロンドンに滞在する予定です)
I'll be back by 5:00.
(5時までに戻ります)
I have to decide by next Monday.
(来週の月曜日までに決断しなくてはならない)
He'll call me within a few hours.
(数時間以内に彼から電話があるだろう)という具合です。
期限を提示する際、その日(や時間)を含むのか含まないの
かがあいまいだと、後々トラブルになりかねません。
[by~at the latest]や[no later than~]も覚えておくと
よいでしょう。
「遅くても~までに」という意味で、~の日(や時間)を
過ぎることが許されないことを明確に表しています。
(例)Please submit it by noon at the latest.
(遅くても正午までに提出してください)
It was not until late at night that the last guests left.
/english/phrase/1794?m=1
今日は凄く涼しいですよ。 夏終了を感じます。