昨日のこすもすすたあさんへの返信に書いた『僕たちの英語』は、黒田先生が英語の先生になろうとする教え子へのアドヴァイスを中心に書かれた英語学習についての本だが、もちろんロシア語を学ぶのにも参考になる。
この本にも書かれているけれど、英語を学ぶ上での必須の教養として、
・聖書
・ギリシャ・ローマ神話
・シェイクスピア
+マザーグース
が挙げられる。
シェイクスピアとマザーグースの代わりに、ロシア語ではプーシキンとロシア史になるだろうか。
(シェイクスピアも、ロシア人の会話によく出てくるので、知っていた方がいい。「の代わりに」ではなく、「に加えて」)が実情だ。)
私はクリスチャンなので、聖書に関しては割と大丈夫なのだが(但し、カトリックの聖人伝説はよくしらない。私自身はメソジストなので)、神話やシェイクスピアは読書して知識を自分のものとしないといけない。
さて、今日の映画のタイトルは
«Брат»邦題「ロシアン・ブラザー」
«Братан»邦題「少年、機関車に乗る」
どちらも「お兄さん」という意味で使われています。(下はかなり口語的)
「少年、機関車に乗る」は生涯トップ5に入るお気に入り作品です。
>シェイクスピアやモリエール等の劇作家、あるいは哲学者の言葉もある程度知っていないと
そうなんです!
で、それには生の舞台を観に行くのが一番ですね。
なーんて言いながら、今度「十二夜」、あるいは「守銭奴」を観に行くというときに、あわてて文庫本を探し出して予習・復習というのが実態です。
Собственно говоря, мои родители работали в театре.
Мой отец играл роль Меркурия.
驚かせてしまいました?
ただ英語で話したいという人にはこれらも“必須”とまではいかないかもしれません。
(それでも知っていたら楽しいと思う。)
でも、英語を教える人にとってはやはり必須ではないでしょうか?
英ぺ露ぺ仏ペさんがコメントしてくださったように、西洋美術には聖書や神話を知らないと魅力も半減だと思います。
イスラム教だって聖書によっているところが大きいですから、イスラム圏の理解にも有効です。
岩波ジュニア新書や岩波新書、あるいは講談社現代新書だったかな、そういう本があるので、読んでみるとよいかと思います・・・と思って調べてみたら、品切れだったりするのですね。大学図書館うや地域の図書館で探してみてください。
あと、聖書は殆どの言語に訳されていて、日本聖書協会を通じてそれらを手に入れることも可能なので、パレレルテクストとしても使えます。
聖書や神話は、語学学習だけでなく、絵画や映画を理解するうえでも必須ですよね。
そう思いつつ、なかなか知識が増えませんが。
シェイクスピアやモリエール等の劇作家、あるいは哲学者の言葉もある程度知っていないと、大人の会話をしてもらえないのだろうなあ、とも感じます。
やっぱり「教養」かしらね^^;