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ilyaさんの おぼえた日記 - 2013年1月2日(水)

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おぼえた日記

2013年1月2日(水)のおぼえた日記

»Gradiva (W. Jensen)« Kap. 4 (10, 4 章終り)

Zugleich aber hielt der sechste Sinn, die übrigen zur Nichtigkeit niederdrängend, ihn völlig in seiner Macht. War das, was eben vor ihm gestanden, ein Erzeugnis seiner Phantasie oder Wirklichkeit gewesen?

同時に、六番目の感覚が、他の全ての感覚を押しのけて、N. の全てとなった。 N. の前にいたのは、N. の Phantasie の産物なのか、それとも現実だったのか?

Er wußte es nicht, nicht ob er wache oder träume, suchte sich vergeblich darauf zu besinnen. Dann jedoch überlief's ihm plötzlich mit einem sonderbaren Schauer den Rücken. Er sah und hörte nichts, doch fühlte an geheimen Schwingungen seines Innern, daß Pompeji in der Mittagsgeisterstunde rings um ihn her zu leben begonnen hatte, und so lebte in ihr auch die Gradiva wieder und war in das Haus gegangen, das sie vor dem verhängnisvollen Augusttage des Jahres 79 bewohnt hatte.

N. にはわからなかった。夢かうつつかなのか、判別したかったが無駄だった。 そのとき突然、戦慄が背筋を走った。 何も見えず、何もきこえなかった。ただ内面の geheimen Schwingungen (ひそやかな共鳴) に感じていた: この正午の亡霊の時間に当たって己の周囲で Pompeji が生をとりもどしたこと、 その中で、Gradiva もまた蘇ってあること、 だから、79 年のあの 8 月の運命の日以前に住まっていた住宅へ帰っていったのだということを。

Er kannte die Casa di Meleagro von früherem Besuch, war diesmal jedoch noch nicht dahin gekommen, sondern hatte nur im Museo Nazionale Neapels kurz vor dem Wandgemälde des Meleager und seiner arkadischen Jagdgenossin Atalanta angehalten, das in jenem Hause der Merkurstraße gefunden und nach dem das letztere benannt worden. Doch wie er nun, wieder zur Bewegungsfähigkeit gelangt, gleichfalls diesem zuschritt, ward ihm zweifelhaft, ob es wirklich seinen Namen nach dem Erleger des kalydonischen Ebers trage. Er entsann sich plötzlich eines griechischen Dichters Meleager, der allerdings wohl etwa um ein Jahrhundert vor der Zerstörung Pompejis gelebt hatte. Aber ein Nachkomme von ihm konnte hierher geraten sein und sich das Haus erbaut haben. Das stimmte mit etwas anderem in seinem Gedächtnis Aufgewachten überein, denn er erinnerte sich seiner Vermutung oder vielmehr gewissen Überzeugung, die Gradiva sei von griechischer Abkunft gewesen. Daneben freilich mischte sich in seine Vorstellung das Bild der Atalanta ein, wie's Ovid in einer der Metamorphosen geschildert:

N. は die Casa di Meleagro を、前回の Pompeji 訪問では訪れていたが、今回はまだだった。 ただ Museo Nazionale Neapels で、暫し、Meleager と その仲間の Arkadien の女狩人 Atalanta の壁画の前に暫し足を止めただけだった。 その壁画は、Merkur 通りのあの家にあったもので、die Casa di Meleagro の名も、その壁画に由来するものだった。 ところで、N. は、再び動けるようになって、gleichfalls (同じく) この建物に歩み寄ったとき、本当にそれが Kalydon の Eber (猪、怪物) を Erleger (屠ったもの) の名を背負っているのか、疑わしくなった。 N. は突然、希臘の詩人 Meleager のことを思い出した。 allerdings (無論)、Pompeji の壊滅の大体 100 年前に生きていた詩人のことだ。 その後裔がこの地に geraten sein (住み付き)、この建物を造作させた、ということもあり得る。 その方が、N. の記憶に蘇ったもう一つの着想とうまく符合する。N. は、Gradiva は希臘系の女性だとの推測、ではなく確信というべきだろう、のことを考えていたのだ。 それと並んで、N. の表象には、Ovid の Metamorphosen における Atalanta の形象も影響していた。

Oben schloß ihr Gewand mit dem Dorn die geglättete Spange,
Kunstlos lag ihr das Haar in den einzelnen Knoten gesammelt.

女の衣裳を磨き上げられた留め金の針が上の方で留めていた。
女は髪を無造作にいくつかの房にまとめていた。

Nicht im Wortlaut konnte er sich auf die Verse besinnen, doch ihr Inhalt war ihm gegenwärtig; und aus seinem Kenntnisvorrat gesellte sich hinzu, daß die junge Gattin des Öneussohnes Meleagros Kleopatra geheißen habe. Mit größerer Wahrscheinlichkeit aber handelte sich's nicht um den, sondern um den griechischen Dichter Meleager. So gaukelte es in der campanischen Sonnenglut mythologisch-literarhistorisch-archäologisch durch seinen Kopf.

この詩句の羅甸語は思い出せなかったが、書いてあることは gegenwärtig (ありありと) 思い出された。 N. の知識の武器庫からは、さらに、Öneus の息子の若妻の名が Meleagros Kleopatra だという事実が加わった。 この Meleager は Öneus の息子ではなく、希臘の詩人由来だというのが、どうも本当らしい。(何で? 作者は、Kleopatra が嫌い?) この伊太利亜の平原の灼熱の光の中で、N. の頭脳を durch (貫いて) 神話学-文学史-考古学的な gaukelte (手妻が演じられたのであった)。

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ilya さん
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アマンドさん、こんばんは。
こちらこそ、本年もよろしく お願いします。
「L'affaire Saint-Fiacre」の続きを読みたい、読みたい、読みたい、と駄々っ子 mode で。
2013年1月2日 19時55分
ilya さん
0人
役に立った

チャレンジャー65 さん、 明けましておめでとうございます。
「難しすぎ」ますか ? 反省しないといけませんね。
「Ovid の Metamorphosen における Atalanta」を「オヴィディウスの 変身譚 の アタランテー (ギリシア神話中の女狩人)」と訳しても分からなさ具合はさして変らぬだろうと思って、手を抜いています。
Jensen の原文自体も結構粗雑で、いい加減との印象もあります。
この点は全部訳し終えたら (全 10 章ですので、あと 60 回 ?)、どこかで訳本を手に入れて検証してみたいです。
自己満足日記を、なんとかであれ、なんであれ、follow して頂けて、感謝しております。
本年もよろしくお願いいたします。
2013年1月2日 19時46分
このコメントを投稿したユーザーは退会しました。
ilyaさん

明けましておめでとうございます。
ilyaさんの日記は難しすぎてついて行けないのですが、なんとかフォローさせて頂いています。
今年もよろしくお願いいたします。

2013年1月2日 18時2分
このコメントを投稿したユーザーは退会しました。
Nic さん
0人
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ilyaさん、おはようございます。

そうでしたか。増山江威子さんはたしかに初代キューティーハニーでしたね。変身のときの「愛の戦士キューティーハニーさ」しか覚えていなかったです。
2013年1月2日 6時42分
ilya さん
0人
役に立った

(承前)

Nic さん。
あれは、「愛の光を持つ乙女!キューティーハニー!あなたの人生、変わるわよ!」のもじりです (この version の 如月ハニー の 声優は、増山江威子さん ではなかったかも)。

☆yukarin☆ さん、
今年は心機一転、☆yukarin☆ さんを見習って精進します、なんてウソです。そんなことをしたら過労死してしまいますから。
2013年1月2日 5時8分
ilya さん
0人
役に立った

caznin さん、光子さん、Nic さん、☆yukarin☆ さん、

旧年中は大変お世話になりました。
本年もよろしくお願いします。

caznin さん。
Delphine Seyrig と Isabelle Adjani が好きだ、以外に仏映画の話をした覚えはありませんが (笑)。
ところで « Baisers volés » の Delphine Seyrig もお美しいのですが « L'Année dernière à Marienbad » の彼女は更に超絶的に美しいです。機会があれば、みてください。

光子さん。
次作を期待しています。
Lea と Laura が姉妹でありながら、仇敵である二つの大公家の跡取として引き裂かれる、なんて筋書きはどうですか。

(続く)
2013年1月2日 5時7分
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