以下の小林の発言は、文学者、あるいは、知識人の戦争責任をどう考えるかにかかわるもの。
「僕は政治的には無知な一国民として事変に処した。黙つて処した。それについて今は何の後悔もしてゐない。…僕は歴史の必然性といふものを、もつと恐ろしいものと考へてゐる。僕は無知だから反省なぞしない。利口な奴はたんと反省してみるがいいぢゃないか。 (小林秀雄) 」
»Ich habe als ein einfacher Bürger gehandelt während des Krieges. Ich habe keine Einwände noch keinen Beifall erhebt dafür. Und ich habe es nicht bedauert. Ich denke die Notwendigkeit der Geschichte viel furchtbarer. Da ich dumm bin, will ich keine Kritik üben über mich selblst. Wer sich klug glaubt, übe viel.«
小林秀雄級の傑物であれば、このような啖呵を切って喝采をおくってもらえるかもしれない。 単なる悪態も真意は何かと深読みしてもらえるかもしれない。
小林秀雄ではない貴方は、ひとを傷つける言葉を垂れ流しておいて、僕は誤解されやすい人間だから、なんて開き直るんぢゃないよ、子どもぢゃあるまいし。