◇ラジオ英会話2024.11.15&22 L150 Review
L146 現在形②:現在の「思考・感情・知識」
They think I’m a strange guy.
I believe you are correct.
I imagine [suspect / suppose] you are correct.
What do you think? [How do you feel?]
I like / love / hate his T-shirt.
Everyone knows / acknowledges / realizes / recognizes / understands that.
L147 現在形③:宣言・実演
I apologize for being so rude to you the other day.
I promise!
I appreciate it.
I agree. / I disagree.
First, I turn the dial like this, and then I press the start button.
L148 現在形④:未来を表す副詞節
I’ll call you again when I arrive at the airport.
I’ll let you know as soon as I arrive.
Ask me before you use my stuff.
Please tidy up after you eat.
I’ll call you as soon as I’ve done my homework.
L149 過去形①:丁寧表現
Would you turn down the volume for a second?
Could you please stay in your seat?
Would you mind holding the door?
I was wondering if you could give me a hand.
A.小鳥が嫌いな理由を伝える
それはどうして
Why is that?
実は、毎朝たくさんの小鳥がバルコニーにやってくるの。
The thing is, lots of small birds come to my balcony every morning.
☆The thing is ~ 実は
私メダカが大好きだから、大きな水槽をそこに置いているのね。
I love medaka, so I have a large aquarium there.
☆aquarium 水槽
問題は、鳥たちもメダカが大好きだってことなのよ。
The problem is that the birds love them too.
B.海外で暮らす妻、到着口で待つ必要はない旨を伝える
私、到着口であなたを待つべきかしら?
Should I wait for you the arrival exit?
その必要はないよ。
入国手続きを終え、荷物を受け取るのにひょっとするとしばらくかかるかもしれない。
You don’t need to.
It might take a while to clear immigration and get my baggage.
☆clear immigration入国手続きを終える
☆baggage 荷物
全部終わったら電話するよ。
I’ll call you when I’ve finished everything.
君を待っている間、喫茶店でコーヒーを飲むこともできるから。
I can have some coffee at the coffee shop while waiting for you.
◇フランス語 応用編 Leçon12 vendredi 22 novembre
Arrias a tout lu ④ 物知り屋アリアス ④
◎今日のテクスト
Il reprenait le fil de sa narration avec plus de confiance qu'il ne l'avait commencée, lorsque l'un des conviés lui dit : « C'est Sethon à qui vous parlez, lui-même, et qui arrive de son ambassade.
かれは話の続きをした。話し始めたときよりもいっそう自信をもって。と、そのとき客のひとりが言った。「あなたがお話ししているお相手は、セトンさんそのひとですぞ。大使のおしごとからいまお戻りになったところ」。
◎語彙説明・構文のポイント
Il reprenait le fil de sa narration
reprenait reprendre 「~を取り戻す」の直説法半過去形3人称単数形。主語はアリアス。
le fil de sa narration filは「話の筋道、つながり、脈絡」。narrationは「(物語の) 語り」。
avec plus de confiance qu'il ne l'avait commencée,
avec confiance 「自信を持って」
qu'il ne l'avait commencée 直接目的補語人称代名詞は、直前の sa narration を指す。
plus de confiance + que + 節 アリアスが話を再開した際の自信が、話し始めのときの自信より深まっていることを示す。「アリアスが彼の話を始めたときよりも、(今は)もっと自信を持って」。
lorsque l'un des conviés lui dit :
dit direの直説法単純過去形3人称単数形「言った」。主語は l'un des conviés 「招待客のうちの一人が」。
« C'est Sethon à qui vous parlez, lui-même, et qui arrive de son ambassade.
c'est ... à qui ... qui セトン氏を強調する強調構文。
qui arrive de son ambassade ambassadeは「大使の用務」。arriver de ~は「(用務を終えて)~から帰着した」の意味。
◎Explication de texte
いよいよ、アリアスのエピローグに入りましたね。最後に別のもう一人の客が現れて、アリアスに真実を突きつけます。
そうです。自分がセトン大使の大親友であることを懇々と説明した当の相手が、なんとセトン氏本人だったことがわかります。
アリアスの仮面は、すっかり剥がされてしまいます。
セトン氏は黙ったままですね。
セトン氏は賢い人で、アリアスの嘘など、わざわざ暴く価値もないと見ているのです。
見ていられずに最後に発言するのは、別の第三者です。
はい、本当は何も知らない話し手アリアスと、真実を知っているのに沈黙したままのセトン氏の対比が、はっきりと強調されています。
物語はアリアスに真実を突きつける第三者のことばで終わります。アリアスの驚きや、黙っているセトン氏の表情などは一切書かれません。アリアスが築いていた嘘の物語が、一挙に崩れたその瞬間に、テクストは終わります。
時制に着目すると、最後の箇所では、ラ・ブリュイエールは過去形で物事を語っています。
それまではずっと現在形でした。この転換も興味深いですね。
アリアスと私たちの間に、突然、遠い距離が生まれたかのようです。実話でもフィクションでも、ある出来事を人に伝えようとするときには、2つの方法があります。
一つがギリシャ語では「ディエゲーシス diegesis」、フランス語では「ナラシオン narration」と呼ばれる語り、物語による出来事の伝達があります。もう一つは、舞台の上で俳優たちがせりふを交わし合うような、 演劇的再現の方法で、ギリシャ語ではこれを「ミメーシス mimesis」、 フランス語では「ルプレザンタシオン représentation」と呼びます。
このテクストでは、ラ・ブリュイエールは両方の方法を使っていますね。本文の冒頭では、彼はアリアスが何をしているかをナラシオンとして伝達していました。でもアリアスが挑発されたと感じたその瞬間から、 彼が最後に絶句するまでは、舞台のせりふのようにアリアスのことば が直接的に語られています。これがルプレザンタシオンです。この2つのことばのモードの切り替えが、見事ですね。
4回の全体を振り返ると、物知りを気取り、そう見られるためには平気で嘘をつくアリアスを描くのが最初の2回でした。何も知らないのに知っていると平気で嘘をつくアリアスのほうは、毅然とし、堂々として専門家のようです。第1回はプロローグ、第2回・第3回は本論、 最後の第4回はエピローグです。
アリアスは晩餐会の客として登場するなり、すぐに〈prendre la parole〉、文字どおり、「ことばを取り上げ」ました
サッカーのように、アリアスはことばというボールを取り、取ったらあとはこれを絶対に放さないのです。
ことばを放さないために、行ったことのない地域についても、嘘をついて自分がその地域の出身者 originaireかのように言う。嘘を見抜かれないように、情報の出どころ origineであるかように周囲に言い続けます。
セトン氏の描き方が、対照的です。
真実を知っている側のほうが、むしろ弱々しく見える。最後のどんでん返しは、まさにこうした二人の関係が逆さまになります。自分のエゴを守るために空しいニセモノのことばを弄する人物に特有のことばと態度や、そうした人物たちを生む社会の歪みが、容赦なく分析されています。
なんとびっくりする結末が待っていましたね。セトン氏の目の前で語り続けていたアリアス…一方沈黙を続けるセトン氏、その後アリアスがどのような様子だったのか想像するだけでも恐ろしいです。
修善寺の紅葉はまだまだでした、残念。
時制の使い方は、日常の時制表現とは異なって、文章をより効果的に表現するための時制の使い方もあり参考になりました。
物語の世界だけでなく、現実の世界でもこういう構図は可能性があります。
真実は1つだけとはおもいますが、それに行きつくまでの道のりは長いし、その間、真実を知っている人の気持ちは?うそをつらぬこうとする人の気持ちは?本当にドラマですね。
意表を突いた結末です。現在形と過去形、なるほど。説明不要のワンパターンのお芝居と違って、面白いですね。