まいにちイタリア語(初級編)
めきめき上達!入門イタリア語
講師 : 朝比奈 佳尉
【Lezione 40】
lunedì 13 gennaio 2025
『補助動詞 volere』
◆ Riscaldamento ウォームアップ
Voglio andare a Firenze.
私はフィレンツェに行きたい。
◆ Punto 1
補助動詞は、様々な動詞を補助するのが役割。
volere なら他の動詞に「〜したい」という意味を
加えることができる。
⚫︎補助動詞 volere(〜したい) の活用
(io) voglio
(tu) vuoi
(lui/lei) vuole
(noi) vogliamo
(voi) volete
(loro) vogliono
⚫︎補助動詞の基本の用法
「~したい」と言いたい動詞の不定詞を
volere の後ろに置く。
Dove vuoi andare ?
君はどこへ行きたい?
否定文にするときは、volere の前に non を置く。
Non voglio lavare i piatti.
私は皿を洗いたくない。
主語に関係なく、補助動詞の後ろには、必ず
動詞の不定詞を使う。
◆ Punto 2
補助動詞を練習するときは、後ろに来る動詞が
《自動詞》か《他動詞》かを意識するのがポイント。
《自動詞》
Dove vuoi andare ?
君はどこに行きたい?
- Voglio andare a Napoli.
- 私はナポリに行きたい。
《他動詞》
直接目的語を意識してトレーニングする。
Vuole assaggiare questo formaggio ?
あなたはこのチーズを味見したいですか?
- Sì, lo voglio assaggiare.
- はい、味見したいです。
※直接目的語代名詞は活用している動詞の
「直前」が基本の位置。
★ volere の後ろに他動詞を使う時は、
直接目的語を忘れずに。
◆ Ecco un trucchetto ! 上達のコツ
volereは実に使い道の多い動詞。
Voglio provare questo cappotto.
私はこのコートを試着したい。
★volere をさらに自然に使いこなすためのコツ
voglio は「私は~したい」とストレートに
願望を伝えるときに使う。
だが、洋服屋さんに入って「すみません、
私はこのコートを試着したいです。」とは
普通言わない。
自然な日本語なら、「このコートを試着
したいんですけど。」などという言い方をする。
イタリア語でこのように柔らかく願望を伝え
たいときは、voglio の代わりに vorrei を使う。
vorrei は volere の《条件法》で、
「できれば、私は~したい」という意味。
vorrei の後ろに動詞の不定詞を置けば、
voglio を使うより柔らかく願望を伝える
ことができる。
「〜したいんですけど」や「〜したいかなぁ」
のように、少し遠回しに願望を伝えた方が
自然な状況で使おう。
Vorrei provare questo cappotto.
できれば、このコートを試着したいんですけど。
◆ E ora alleniamoci
⚫︎メニュー 1
① 私はイタリアに行きたい。
Voglio andare in Italia.
② 君は何を食べたい?
Che cosa vuoi mangiare ?
③ 私たちはピッツァを食べたい。
Vogliamo mangiare la pizza.
④ あなたはどこに行きたいですか?
Dove vuole andare ?
⚫︎メニュー 2
質問に Sì で答えよう。
① Vuoi assaggiare questo vino ?
Sì, lo voglio assaggiare.
② Vuoi visitare il Duomo ?
Sì, lo voglio visitare.
③ Vuoi prendere la gondola ?
Sì, la voglio prendere.
④ Vuoi nuotare ?
Sì, voglio nuotare.
※ nuotare(泳ぐ)は自動詞なので
直接目的語は不用。
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【Lezione 41】
martedì 14 gennaio 2025
『補助動詞 potere』
◆ Riscaldamento ウォームアップ
Dove posso prendere il taxi ?
どこで私はタクシーに乗ることができますか?
◆ Punto 1
⚫︎補助動詞 potere(〜できる) の活用
(io) posso
(tu) puoi
(lui/lei) può
(noi) possiamo
(voi) potete
(loro) possono
potere のような補助動詞の後ろには、
動詞の不定詞を使う。
1人でイタリア旅行をしているときには…
Dove posso prendere il taxi ?
どこで私はタクシーに乗ることができますか?
友達や家族と一緒に旅行しているなら…
Dove possiamo prendere il taxi ?
どこで私たちはタクシーに乗ることができますか?
⚫︎ potere の用法 ①「許可を求める」
potere はもともと「~できる」という意味だが、
「私」又は「私たち」が主語の疑問文にすれば
「~してもいいですか?」と許可を求める
こともできる。
Posso usare il bagno ?
私はトイレを使ってもいいですか?
Queste scarpe sono belle !
Le posso provare ?
この靴は素敵ですね!
試着してもいいですか?
★ potere を使った「~してもいいですか?」
というフレーズ、後ろに他動詞がくるときは、
直接目的語を忘れず使うのがポイント。
◆ Punto 2
⚫︎ potere の用法 ②「依頼する」
potere を 「君」「あなた」「君たち、あなたたち」
が主語の疑問文で使えば「~してもらえますか?」
と依頼するフレーズを作ることができる。
Mi puoi aiutare ? 手伝ってくれる?
※ aiutare は他動詞なので、直接目的語代名詞
mi を忘れずに使う。
Mi può aspettare ?
待っていてくれますか?
◆ Ecco un trucchetto ! 上達のコツ
許可を求めたり、依頼するときにも使うことが
できる potere をトレーニングするときの
コツは2つ。
①「~してもいいですか?」と尋ねるとき、
主語は誰なのかをしっかり考えること。
レストランで「注文してもいいですか?」と
尋ねるとき、日本語なら1人でも複数でも
「注文してもいいですか?」と言うが、
イタリア語では…
1人旅なら
Posso ordinare ?
友人や家族と旅行しているときなら
Possiamo ordinare ?
②「~してくれますか?」とお願いするとき、
お願いする相手に合わせて potere を
puoi / può / potete のどれかに
活用させる。
さらに、1人旅のときと友達や家族と一緒に
旅行しているときとで直接目的語代名詞を
使い分ける。
タクシーの運転手さんに
「手伝ってくれますか?」
とお願いするなら…
Mi può aiutare ?
(私を)手伝ってもらえますか?
Ci può aiutare ?
(私たちを)手伝ってもらえますか?
★補助動詞 potere は、具体的な場面を想定して
・主語は誰か
・直接目的語代名詞は誰か
この2点をしっかり決めてからフレーズを作る
のが上達のコツ。
◆ E ora alleniamoci
⚫︎メニュー 1
① 今日、私は買い物ができない。
Oggi non posso fare la spesa.
② 君は私に電話してくれる?
Mi puoi chiamare ?
③ あなたは電気をつけてくれますか?
Può accendere la luce ?
④ 私たちはこのチーズを味見してもいいですか?
Possiamo assaggiare questo
formaggio ?
⚫︎メニュー 2
「この~は素敵です!」に続けて、
「試着してもいいですか?」と尋ねよう。
※試着したいものを直接目的語代名詞にする。
① Questo cappotto è bello !
Lo posso provare ?
② Questa giacca è bella !
La posoo provare ?
③ Questi pantaloni sono belli !
Li posso provare ?
④ Queste scarpe sono belle !
Le posso provare ?