課題テストも終わり、ひと段落付いたので、みなさんの日記に訪問させていただきます(*^-^*)
語尾 –ment に代わる表現
上で見たように、形容詞(の女性形)に語尾 –ment をつければ大体副詞になりますが、何にでも –ment ばかりつけていると、表現が平板でぎこちなくなります。
あたかも、日本語で「~的」とつければ形容詞的になるものの、あまり「~的」を繰り返すしすぎると重たい印象を受けるのと同様です。
その場合は、次の熟語を使うと、もう少し軽やかに、表現が豊かになります。
d'une manière 形容詞
de façon
組み合わせは、
d'une manière 形容詞、 de manière 形容詞、 d'une façon 形容詞、 de façon 形容詞
の 4 通り可能です。
意味は、
(1)「~な仕方で」「~な風に」
(2)単に「~に」〔形容詞を副詞化する〕
となります。
もともと manière と façon は、ともに「仕方、やり方」という同じ意味の女性名詞です。
形容詞がつくと不定冠詞がつきやすくなるため、(通常の形容詞の場合は)不定冠詞 une がつきますが、熟語なので無冠詞になる場合もあります。
例えば、 rapide (速い)という形容詞を副詞にする場合、 -ment をつけて
rapidement (速く)
とすることもできますが、上の熟語を使って
d'une manière rapide
de manière rapide
d'une façon rapide
de façon rapide
と言うことも可能です。
この表現を使った熟語としては、例えば次のものがあります。
de la même façon (同じように、同様に)
「même (同じ)」は特殊な形容詞で、基本的に、「定冠詞(le, la, les) + même + 名詞」という使い方をするため、ここでも定冠詞を使い、 même が名詞の前にきています。
de toute façon (いずれにせよ)
「tout (すべての)」も特殊な形容詞で、やはり名詞の前に置きます。無冠詞・単数なので、「あらゆる」という意味になります。
もとの意味は「あらゆる仕方で」ですが、「いかなる仕方でも」→「いずれにせよ」と意味が変化しています。