2024年11月21日(木)のおぼえた日記
前の日◇ラジオ英会話 2024.11.14&21 L149 過去形①:丁寧表現
★過去形の遠く離れたイメージ→丁寧表現
Would you turn down the volume for a second?
Could you please stay in your seat?
Would you mind holding the door?
I was wondering if you could give me a hand.
こんにちは、デレク。何を見ているの?
Hi, Derek. What are you watching?
1993年に日本でバンドが演奏した時の古い映像さ。
It’s an old video of the band performing in Japan in 1993.
ああ、メロン館での演奏ね!すばらしいコンサートだったわ。
少しの間、音量を下げてもらえるかしら?
ちょっとあなたに頼みたいことがあるの。
Oh, that’s at Melon-kan! Great concert!
Would you turn down the volume for a second?
I want to ask you something.
いいよ。何があったのかい、ステイシー?
No problem. What’s up, Stacy?
実は、スタッフが3人、インフルエンザにかかってしまったのよ。
Well, three staff members got sick with the flu.
☆説明型オーバーラッピング getは「動き→変化(~になる)」
本当に?
Really?
ええ、今、はやっていて。
Yeah, it’s going around.
☆go around (病気などが)広まる
それはさんざんだね。で、頼みたいこととは?
Bummer. So, what did you want to ask?
ドラムを別の部屋に移動させないといけないの。
手伝ってもらえるかしら?
I need to move the drums to another room.
Could you give me a hand, please?
いいよ、もちろんさ。
Sure, of course.
◎Target Forms
少しの間、音量を下げていただけますか?
Would you turn down the volume for a second?
席から離れないでいただけますか?
Could you please stay in your seat?
ドアを押さえていただけますか?
Would you mind holding the door?
手をお貸しいただけないかと思うのですが。
I was wondering if you could give me a hand.
◎Grammer in Action
お前、ちょっとここに来てくれない?
お皿洗いで手伝いが必要なんだよ。
Kiddo, will you come here?
I need your help with the dishes.
あなたのメールを私にccしていただけますか?
そのやり取りの記録を取っておきたいのです。
Could you please cc me on your emails?
I’d like to keep track of the conversation.
すみません。サインをしていただけないかと思うのですか。
大ファンなんです。
Excuse me. I was wondering if you could give me your autograph.
I’m a huge fan.
◇フランス語 応用編 Leçon11 jeudi 21 novembre
Arrias a tout lu ③ 物知り屋アリアス ③
◎今日のテクスト
Je n'avance, lui dit-il, je ne raconte rien que je ne sache d'original: je l'ai appris de Sethon, ambassadeur de France dans cette cour, revenu à Paris depuis quelques jours, que je connais familièrement, que j'ai fort interrogé, et qui ne m'a caché aucune circonstance.
「私が口にするのは直接に見聞したことだけ。それ以外は断じて申し上げておりませんぞ」。アリアスは、自分の言葉を妨げた者に向かってそう言う。「なにしろ、その宮でフランス大使をなさっているセトン殿よりうかがったのでな。数日前にパリに戻られたばかり。私はとても親しく存じ上げていての。いろいろとお尋ねしたところ、この私に包み隠さず状況を話してくださったものですぞ」
◎語彙説明・構文のポイント
Je n'avance, lui dit-il, je ne raconte rien que je ne sache d'original:
je n'avance, je ne raconte rien avancer「~を主張する、ある説を唱える」raconter「ことばで〜を描き出す、物語る」 ne ~ rien は「何ものも~しない」
que 関係代名詞で先行詞は rien。rien の内容を特定する。
je ne sache sache は savoir接続法現在形3人称単数形。 ne... pas の pas は省略されている。「直接に知ったのではないことは 何も主張しない」
d'original [古] 成句表現で「情報源から直接に」。つまり、また聞きではない、ということ。アリアスは、情報源はフランス大使、セトン氏と言う。
je l'ai appris de Sethon, ambassadeur de France dans cette cour,
appris apprendreの過去分詞。apprendre qc de qn は「(人)から(知識、情報など)を得る、聞く」leは中性代名詞で apprendre の直接目的語。北の国の宮廷とその国についてアリアスが話した内容を指す。de Sethon 「セトン氏から」と自分の情報源を述べ、以下、滔々とセトン氏について修飾辞を重ねる。
revenu à Paris depuis quelques jours,
depuis 「~前から、~以来」。前置詞 depuis は「パリに戻っている」という状態の持続、継続に重点を置く。ilya / voilà を用いると戻った時点に焦点が当てられる。
que je connais familièrement,
que は関係代名詞、先行詞は Sethon.
familièrement [文] 「(家族同然に)親しく」
que j'ai fort interrogé,
que は前項と同じ関係代名詞、先行詞は Sethon。
fort「大いに」ai interrogé < interroger 「~に質問する」を修飾する。
et qui ne m'a caché aucune circonstance.
qui は関係代名詞で、先行詞はSethon。
circonstance 「(ある事柄の発生に際し、それと関連して存在していた付随的事実や細部の) 状況」
◎Explication de texte
前回では食卓を囲む別の客がアリアスに誤りを指摘しました。ところがアリアスは、真実を言いあてられて悪びれるどころか、逆に相手に対して憤然と怒り始めます。今回はその続きです。
ラ・ブリュイエールは、怒るアリアスのことばを直接話法を用いて示しています。私たち読者は、アリアスのmythomanie (虚言癖)のドラマに、直接向き合うことになります。
mythomanieとは、心理学で虚言症といわれる用語で、「神話」mythe という語と、マニア=狂気という語の合成語です。「神話」mytheは、もともとは「ことば、作り話、物語」という意味を語源的に含んでいる語だと前回取り上げました。mythomanie とは、中身のない空っぽな嘘で塗り固めたエゴイスト、アリアスのやや病的な内面世界を表すことばでしょう。
アリアスは、≪ Je n'avance [...] rien que je ne sache d'original ≫「私は直接に知ったことだけを主張しているのだ」と言っています。この ≪ d'original ≫ という表現に、まず注目する必要があります。
「一次情報による」という意味です。アリアスは一次情報から直接に自分は教わったのだと言い張ります。大使セトンから聞いた、と。「一次情報」が「伝聞情報」だというのは何だか奇妙ですが(笑)。
いずれにせよ、アリアスは、セトンの名前のあとに次々と追加情報を付け加えています。続く句読点ドゥ・ポワン(:)のあとで、彼はこの一次情報の意味を説明し始めていきます。 まず、セトン氏は ≪ ambassadeur de France dans cette cour » と、 同格表現で修飾されます。
つまり情報の出どころは、社会的地位の高い当の宮廷をよく知る人物であるということです。権威ある人物のことばを引用するのは、古代以来の裁判の弁論でも重要なレトリックの常套手段です。
次に、≪ revenu à Paris depuis quelques jours ≫
自分の得た情報が新鮮で古びていないと、念を押します。そして次が、
≪ que je connais familièrement ≫
情報提供者とアリアスは深い関係にあり、互いに信頼し合う親しい知人である。そのため、だまされたりするような心配はないのだということです。これもまた権威による論証の延長です。
さらに続きは ≪ que j'ai fort interrogé, ≫。
よく情報の真偽は確かめた、ということですね。最後は、
≪ et qui ne m'a caché aucune circonstance. »
セトン大使は隠し立てなくすべてを教えてくれたこと、すなわち、得た 情報は完全で欠落もなかったことを強調します。
アリアスは、食卓を囲む聴き手たちの疑いをはらし、いかにも情報が正しいかのように見せるために、懸命にことばを畳みかけていきます。セトン大使についての畳みかけるような修飾語の列叙は、いかにも特徴的ですね。
一つ一つの要素が、ハンマーのようにたたきつけられ、畳みかけられています。この文章を声に出して読んでみてください。強調したいのは、このことばの蓄積の効果です。アリアスは自分が正しいという証拠を積み重ねることを止められないのです。
☆ラ・ブリュイエールのLes Caractères 「人さまざま」は古代ギリシャの哲学者テオプラストスの「人さまざま」のフランス語訳とその付録の文章で構成されていたようです。宮廷人に対する大胆な批判など、当時の宮廷の様子を想像しながら読んでみると面白いですね。
いつの間にか庭に出てきて、ナメクジに食べられ瀕死の状態だったを鉢植えしました。
高尾でも目にすることが出来ますね。
貴人に聞いたというのは常套手段ですね。アリエスは虚言癖だけで悪意がないので、セトン大使に不利益が及ぶことはないのでしょうが、フランス宮廷であった詐欺事件をふと思いだしました。
世界野球プレミア12 スーパーラウンド第1戦 日本×アメリカがあります。楽しみです。
昨日は待ち時間が多く、その時間を利用してフランス語とイタリア語の応用編をききました。
言語や内容の比較はできるほど理解できませんでしたが、雰囲気の比較は何となくできました。
フランス語は格式高く、イタリア語は軽快で、両方ともそれぞれの特性を活かした講座が展開されているようです。
今後も時間があったら聞いてみたいです。
物知り屋アリアス、知識がなくとも物語は楽しめますが、解説のおかげで深く物語を味わえす。感謝!
mythomanie [伊語 mitomanìa ]は、神話が語源とは面白いです。