直説法遠過去① 遠過去とは
今回の応用編では遠過去がたくさん出てきています。
ということで、今週は再放送週なので、遠過去を勉強したいと思います。
参考にするのは、NHK出版の「これからはじめるイタリア語入門」を主に使用します。
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○遠過去とは
直説法近過去は「過去のできごと」、直説法半過去は「過去の状況、背景」と使い分けます。
遠過去も近過去と同様に<過去のできごと>を表します。
遠過去と近過去の使い分けは次のとおりです。
●近過去・・・日常的な会話の発言・日記に書く文。
(È partito) per Napoli.
「彼はナポリへ出発した」
●遠過去・・・物語作品(童話・小説等)、歴史記述。
(Partì) per Napoli.
「彼はナポリへ出発した」
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<注意>
ただし、物語作品では
(1) せりふ以外の文の中の過去のできごとは[遠過去]
(2) 登場人物のせりふで話される過去のできごとは[近過去]
[...] (borbottò) a mezza voce: -Questo legno (è capitato) a tempo [...]
「彼は小声でつぶやいた。「この木はいいときに手に入ったものだ」」
(カルロ・コッローディ『ピノッキオの冒険』第1章より)
・borbottò ・・・borbottare(つぶやく、不平を言う)の遠過去3人称単数形
・è capitato ・・・capitare(手に入る)の近過去3人称単数形
遠過去はなかなか勉強する機会がないですよね。
物語など読む機会は少ないですが、マスターしたいですね。
少しでも理解できるように頑張りたいと思います、
今回の番組の遠過去の表現に戸惑っていました。解説をありがとうございます。