おぼえた日記

2011年5月4日(水)

韓国の歴史スペシャルを予約録画していたが、5月からまた放送時間が変更になっていて違う番組が録画されていた。たまたま録画されたドキュメンタリーだったが面白かった。

不滅オンラインという中国のゲーム会社が世界市場を席捲し始めているという話。米国でのオンラインゲームTOP10の半数くらいは中国(중국)のゲームだった。1位はアメリカ(미국)だったが、それ以外は中国と韓国(한국)のゲームだった。

オンラインゲーム市場はこれまで韓国が牛耳っていたそうだが、そこに巨大資本と提携した中国ゲームが勢力を拡大してきた。中国政府は国策としてオンラインゲームを位置づけているようだ。

韓国はいまやオンラインゲームのテスト国になっている。ユーザーのスキルや関心が高くテストするのにちょうどいい。韓国市場で成功すれば世界で成功する。それが業界の共通認識のようだ。韓国のゲーム会社も競争にさらされている。

ペルーではシェアの7割が韓国のオンラインゲームだという。英語やスペイン語のサービスを開始して成功した。様々なイベントを通した現地との融和が成功の鍵だという。

クレジットカード決済の出来ない国は多い。そこではプリペイドカードを購入してオンラインゲームを楽しむ。

無料ダウンロードと部分有料化(アイテム購入等)というシステムは韓国企業が発明した。米国では無料ダウンロードなど不可能と言われていたそうだ。

プリペイドカードの導入とヒットには韓国の国策があった。文化輸出政策が後押しした結果のようだ。

携帯ゲームでは日本や米国が先行しているが、韓国のゲーム会社は自信を持っている。オンラインで培った技術やアイデアが応用可能だからだ。確かにアイデアはハードに依存しない。モバイル市場の拡大は確実に大きなマーケットを生む。


これを見てると、ゲームの業界ではアジアスタンダードがグローバルスタンダードになっていくようだ。中国も韓国も国策で道を開き民間企業がそのハイウェイを突っ走る。

かつてのゲーム大国日本が蚊帳の外というこの状況は隔世の感がある。まるでハードに固執したIBMがソフト(OS)のマイクロソフトに置いていかれた歴史を再現しているかのようだ。

国策が違法逮捕くらいでしか機能しない日本の現実は、思った以上に厳しいかもしれない...。

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