【フランス語】
まいにちフランス語 応用編
第5課
「今日の表現」のコーナーより
● 前未来形
未来のある時点で動作が完了した、という様態を
示す時制。
動詞には、ある行為の最初から最後までの全体を
一挙に捉えて語るか、その経過を継続的に捉える
かの視点の違いがあるが、前未来形はその2つの
視点をともに表すことができる。
例
Avant la fin du semestre, j'aurai fini mon
mémoire et je pourrai profiter de mes vanances.
学期末までには論文を完成させ、休暇を楽しむこと
ができるだろう。
→「la fin du semestre(学期末)」という時点では、
「論文をすでに完成させている」ことを《j'aurai fini》
という前未来形を使って示している。学期末には論文を
完全に終え、身も心も解放される瞬間に視点が置かれて
いる。
À la fin de l'année, il aura été marié pendant
dix ans.
年末には、彼は10年間結婚していることになるだろう。
→その年の終わりに、ちょうど結婚10周年を迎える
ご夫婦の状況を描写して、結婚期間の10年の経過、
持続に焦点が置かれている。