おぼえた日記

2018年3月2日(金)

中学レベルの英文法を基本から復習する 名詞編その5対象のとらえ方を示す冠詞

 見え方と数えやすさ(countability)
例えば「砂」ひと粒ひと粒を数えることに関心は向きません。そこで不可算形sand と表現します。
しかし「小石」はひとつひとつに仕切り感がある個体として知覚されますから、a pebble あるいはpebbles と表現されます。
この見え方と表現の仕方は文化の差もあります。日本人はお米は、ひと粒、ひと粒が大切という意識があります。が英語では「ごはん」のことはrice といいます。一方、「うどん、ヌードル」は英語では可算的に扱います。
● I like both rice and noodles. ごはんとヌードルの両方が好きだ
〇不可算 sand、rice、gray hair
〇可算 a pebble、a noodle、a gray hair
※白髪も1本ならa gray hair そして数本ならgray hairs ですが全体が白髪なら可算的対象としての関心はなくなりgray hair と表現します。
「ひつじ」は一匹だとa sheep です。群れをなしている複数でもsheep 離れてみると白い塊に見え体と思われます。「バッファロー」一匹だとa buffalo で群れだとbuffaloes となります。ひつじにくらべて、個体の差異が際立っているからだとおもわれます。

魚が群れをなしている状況ではfish も同じです
● a fish on the hock 針にかかった魚(個体に関心がある)
● like a fish out of water 陸に上がった魚のように(a fish で表現する)
不特定多数の魚
●There are plenty of fish in the sea.
魚は海にいくらでもいる→好機を逃してもまた好機はやってくる(諺)
※複数でもfish
● There are many fishes around the island. 島の周りにはいろんな種類の魚がいる
※個体の魚に関心があるときはfishes と表現する。特に種類が問題の場合

●peas エンドウ豆 ●beans 豆 複数種が入っているので複数名詞にする
●foliage 葉 一本の木、草の葉全体
●leaves 葉 葉1枚1枚に関心が行く
●oats オート麦 ●groats 小麦 も複数形のみで表す(砂より細かい)

 日本語的発想では理解しにくい例
家具 furniture
日本語では椅子やソファなどを家具といい、数えられるものと考える
英語furniture は部屋に備わった椅子、ソファ、じゅうたん、棚などの配置全体を指す集合名詞でa chair のことをa furniture とはいいません。「家具一式」はa set of furniture といいます。
a furniture は使わないがthe furniture は具体的な対象(例では絨毯)を指す形でもちいることがある。
● He touched the furniture, she stooped to feel the carpet, turning over a corner to read the label. Yes, it was a genuine Kirman.
彼は家具を触ってみた、彼女はしゃがん絨毯にふれ、角の部分を折ってラベルを読んだ。確かにそれは本物のカーマン製の絨毯だった。
furniture タイプの名詞形
●clothing 衣類 ●footwear 履物 ●equipment 機材
●ski gear スキー用具

証拠 evidence
日本語の感覚では証拠はひとつひとつに数えられるが、英語のevidence は数えられません「明らかである(evident)ことの拠り所となる事実の集合」をevidence と言います。
〇証拠ひとつ a piece of evidence
〇たくさんの証拠 a lot of evidence、mass of evidence
〇事実 a fact 可算名詞
● OK, let’s start our investigation by examining the evidence.
(では、そろった証拠を検討することから調査を始めよう)
● Let’s review the different pieces of evidence.
(いろいろな証拠を見直してみよう)
● There is evidence that makes him a prime suspect.
(彼が有力な容疑者であるという証拠がある)

手術 an operation と surgery
日本語的には手術は1回、2回と数えられる行為ですが英語では2つの言い方があります
● He had an operation on his left knee. 彼は左ひざを手術した
● He had surgery on his left knee. 彼は左ひざを手術した
※surgery はan operation を含む外科的処置(surgical treatment)を指す用語です。
● My uncle is going to Houston for an operation. He is going to have open heart surgery.
叔父は手術のためヒューストンに行く予定だ。彼はそこで心臓切開手術を受けることになる。

許可にあたる approval と permission
「承認」や「許可」を与える(もらう)という際にはapproval とpermission を使い、両方とも不可算形で使います。ただし。「正式な許可書」「許認可件数」などを話題にする場合は
● Obtain the necessary permissions to reproduce picture
(写真を複写するため文書による許可を得る)
● issue student visa approvals 学生ビザの許可書を発行する
● We were given approval to go ahead with our proposed project.
(提案した企画を進める承認を得た)
● We got permission to stay in the national park for only one hour.
(1時間だけ国立公園に入る許可をもらった)
● I sent an application for permission to extend the period of my stay, and I got the permission a month later.
(滞在延長の許可申請を送り、1カ月後に許可がおりた)

旅にあたる travel、a journey、a trip、a voyage
●travel は場所の移動を示し旅行(一般)を表し不可算形です。
他は全部可算形です
● a journey 陸路での長い旅 ● a trip (行って、戻ってくる)比較的短い旅
● a voyage 長い船旅、宇宙の旅
● Travel is a way of stretching the mind. 旅はこころを広げる方法である
● A journey is like marriage. The certain way to be wrong is to think you control it.
(旅は結婚のようなものである。間違いが確実に起こるのはそれを統制しようとかんがえるからである)

前進にあたる an advance と progress
● make an advance into enemy territory. 敵地に侵攻する
※progress も進歩する、前進するという動詞で、名詞形はprogress で進歩するはmake progress でa progress という言い方はしません。advance には一歩ずつ進むと言う意味合いがありますがprogress は連続線上での進展を含意する動詞で、一歩一歩と切り分けられる感覚がないためan advance とprogress の名詞形の違いの理由だと考えられています。
※progress 動詞 /prəgrés/ 名詞 /prάgrəs/ のように動詞と名詞ではアクセントの位置が違う

衣類にあたる clothes、clothing、dress、wear
● I bought some clothing.
● I bought some clothes
※clothes
※ clothing は衣類という意味でシャツ一枚を単独で購入しても I bought some clothing. は成立する。
※ clothes は衣類一式という意味でシャツ1枚ではclothes にはならない。
〇夏服を買いたい I want to buy summer clothes. は適切です
他にも類語としてdress やwear があるいずれも不可算名詞です。
●casual dress カジュアルな服、特定のスタイル、特定の機会に着る服
●men’s wear 男物の服 ●children’s wear 子ども物の服
※店で売られている服の場合

天気、天候 weather と climate 両方不可算形
● We’ve been having terrible weather. 最近はひどい天気だ
●abnormal weather 異常気象
異常気象の具体例は可算形であらわす
●a blizzard 暴風雪 ●a storm 嵐 ●a flood 洪水
気候 climate (不可算形)ですが種類として話題にする際は可算形として使う
● a subarctic climate 亜寒帯気候 ● a humid continental climate 湿潤大陸性気候 ● an oceanic climate 海洋気候




Simplicity is the keynote of all true elegance.
●simplicity simple(形容詞)の名詞形、シンプル、質素、純真
●keynote 音楽では主音、演説では要旨
シンプルさはすべてのエレガンスの鍵。

pretty naoko さん
Simple is the bestですね。何事も基本が大切ですね。基本通りやりつづけるといつかは形になってきますね。いつも貴重な情報ありがとうございます。
2018年3月2日 9時53分
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