まいにちスペイン語(応用編)
一歩先のスペイン語
Español más allá
講師 : 長谷川 信弥、ベルナルド・アスティゲタ
【Lección 45】
jueves, 19 de septiembre, 2024
『接頭辞について学びながら語彙を増やす』
接頭辞とは、単語の頭に付いて意味を加える
もので、スペイン語では prefijo という。
◆ 今日の表現
否定の意味を持つ接頭辞について説明した文
En español el prefijo “in-”expresa
negación como “incorrecto” que significa
que algo no es correcto.
Este prefijo tiene algunas variantes
por causas fonéticas.
Por ejemplo, ante una palabra que empieza
por las consonantes “r” o “l” se añade “i-”
como en “ilegal” que viene de “legal”
o “irregular” de “regular”.
De igual modo, se pone “im-” ante las
consonantes bilabiales como “imposible”
o “imperfecto”.
* prefijo 接頭辞
* negación 否定
* significar 意味する
* variante バリエーション、変種
* por causas fonéticas 音声的な原因によって
* consonante 子音
* se añade 加えられる
※ añadirse が受け身で使われている
* de igual modo 同様に
* bilabial 両唇の、両方の唇の
※上下の唇を合わせて破裂させるように
発音する「パ行」や「バ行」の音を
『両唇音』という。
スペイン語では接頭辞「in-」が「incorrecto」
のように否定を表し、何かが「no es correcto
(正確ではない)」ことを意味している。
この接頭辞は、音声的な要因でいくつかの
バリエーションがある。
例えば、子音「r」と 「l」で始まる単語の前には、
「i-」が加えられる。「legal(合法的な)」から
来ている「ilegal(非合法な)」や
「regular(規則的な)」から来ている
「irregular(不規則な)」のように。
同様に、両唇音の子音の前では「im-」を付ける。
「imposible(不可能な)」や「imperfecto
(不完全な)」のように。
※ 「r」で始まる単語は「regular」のように
巻き舌の音なので、「i-」を付けるときは
「r」を2つ書いて巻き舌の音を表す。
◉ 代表的な接頭辞
⚫︎ 否定を表す des- / a-
agradable(快適な)→ desagradable(不快な)
orden(秩序、順序)→ desorden (無秩序)
normal(正常の)→ anormal(異常な)
⚫︎数量を表す接頭辞
・bi- (2つ)
bilingüe (バイリンガルの)
bilateral(両側の、両者の)
bilabial(両唇の)
・multi- (たくさんの)
multilingüe (多言語の、マルチリンガルの)
multinacional(多国籍の)
⚫︎ 位置や場所、時間的な前後を意味する接頭辞
・ante- (その前)
ayer(昨日)→ anteayer (一昨日)
poner(置く)
→ anteponer (前置する、前に置く)
◆ 練習
元の単語に in- / im- / i- のいずれかを付けて
否定の意味にしよう。
① limitado(限られた)
→ ilimitado(無限の)
② cierto(確かな)
→ incierto(不確かな)
③ probable(〜がありそうな)
→ improbable(ありそうに無い、
起こりそうにない)
④ necesario(必要な)
→ innecesario(不用な)
★元の単語と接頭辞を付けた単語を
ペアで覚えていくのが、語彙を増やす
ための効果的な方法。
cansar(疲れさせる)→ descansar(休む)
componer (組み立てる)
→ descomponer(分解する)
異なる接頭辞が付いているものもペアで覚える
construir (建設する)→ destruir (破壊する)
megáfono (メガホン)
→ micrófono(マイクロフォン)
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【Lección 46】
viernes, 20 de septiembre, 2024
『接尾辞について学びながら語彙を増やす』
接尾辞は、単語の語尾に付つもので、
スペイン語では sufijo と言う。
接尾辞にはいろいろなものがあるが、今回は
名詞を動詞にするといった品詞を変える
接尾辞を見ていく。
◆ 今日の表現
El sustantivo “distancia” quiere decir
un espacio o tiempo que media entre dos cosas
o personas.
De este sustantivo, se deriva el verbo
“distanciar” que tiene el sentido de apartar,
alejar o poner distancia por ejemplo
entre dos personas o cosas.
Actualmente, derivada de ese verbo,
se usa mucho la palabra “distanciamiento”
como en “distanciamiento social”
a la hora de hablar de la pandemia.
* sustantivo 名詞
* querer decir 意味する
* media mediar(間にある、介在する)の3単
* derivar 派生させる
* se deriva 派生している
* sentido 意味
* apartar 離す
* alejar 遠ざける
* poner distancia 距離を置く
* actualmente 現在では
* derivada de ese verbo その動詞から派生して
* distanciamiento social ソーシャルディスタンス
* a la hora de +不定詞 〜する時に
* pandemia 世界的な流行病、感染症
名詞「distancia(距離)」は、2つのものや
人の間にある空間や時間を意味する。
この名詞から、「distanciar」という動詞が
派生し、この動詞は、例えば2人または2つの
間を「離す、遠ざける、距離を置く」という
意味を持っている。
現在、その動詞から派生した「distanciamiento
(距離をとること)」という単語は、新型コロナ
ウイルス感染症のことを話す時の
「distanciamiento social(ソーシャル
ディスタンス)」のようによく使われている。
◉ まとめ
distancia に動詞の語尾を示す接尾辞 -ar が付くと
distanciar になる。
distanciar の最後の r を取って接頭辞 -miento を
付けると、名詞 distanciamiento になる。
◆ -ar と -miento を使って他の単語も
品詞を変えてみよう。
※ 他の品詞から動詞を作る時には接頭辞も一緒に
付くことが多く、cerca には a- が付く。
[副詞]cerca(近くに)
[動詞]acercar(近づける)
[名詞]acercamiento (近づくこと)
⚫︎ er 動詞 / ir 動詞
[動詞] agradecer(感謝する)
[名詞] agradecimiento (感謝)
[動詞] aburrir (退屈させる)
[名詞] aburrimiento(退屈)
※ er 動詞 / ir 動詞の場合は語尾の er や ir を
取り除いて -imiento を付ける
⚫︎ 接尾辞 -ión
[動詞]explicar (説明する)
[名詞]explicación(説明)
[動詞]expresar (表現する)
[名詞]expresión(表現)
[動詞]aparecer (現れる)
[名詞]aparición(出現)
[動詞]reunir (集まる)
[名詞]reunión(集会)
このように、接尾辞を使うと、1つの単語から
同類の単語がどんどん広がっていく。
接尾辞には、品詞を変えるものだけではなく、
動詞の活用語尾、また名詞や形容詞の
男性・女性形、単数、複数形も含まれる。
接尾辞を意識することで、たくさんの
単語を早く覚えることができる。
◆ 練習
動詞から -miento で終わる名詞を派生させよう。
① pensar(考える)
→ pensamiento (考え、思考)
② nacer (生まれる)
→ nacimiento(誕生)
③ descubrir (発見する)
→ descubrimiento(発見)