おぼえた日記

2018年6月16日(土)

The weight of the word 'elderly' 「高齢者」という重み
Saturday, June 16

A newspaper headline reading "Review the term 'elderly,'" recently caught my eye. With inquisitiveness I read the article, and found it was about calls that have arisen within the political world for a review of the term "elderly," or "koreisha" in Japanese, amid the transition to a long-lived society. It was reported that the government's outline on measures for an aging society compiled in January stated, "The general trend of seeing everyone aged 65 or older as elderly is becoming less realistic."
●term 名称、用語 ●article 記事 ●measure 対策(複数形で)
新聞に「『高齢者』の名称見直しを」という見出しの記事があった。なんだろうと思って読んでみると、長寿社会を迎える中、「高齢者」という名称の見直しを求める動きが政治の世界でも起きている、という内容だった。この1月に政府がまとめた「高齢社会対策大綱」にも、「65歳以上を一律に高齢者と見る一般的な傾向は、現実的なものでなくなりつつある」とあった、と報道された。

Admittedly, the number of healthy people in their 70s and 80s is increasing, and their various activities include continuing to work, serving as volunteers, taking citizen training courses and studying at universities. Quite a few of them are more active than those in their middle years, taking up parenting of their grandchildren and great-grandchildren, and going on trips overseas.
●admittedly 確かに ●parenting 子育て、育児
たしかに、最近は70代、80代でも元気な人が増えており、仕事やボランティアなどを続けている人、市民講座や大学などで学んでいる人もいる。孫やひ孫の育児を引き受けたり海外旅行に出かけたり、中年世代よりアクティブに動き回っている人も少なくない。

Personally, I don't feel the word "elderly" has a negative connotation. Previously at my workplace, I was told, "Today a group of elderly retirees who used to work here are coming for a tour." I imagined the arrival of dignified seniors and I straightened up and thought, "I have to act properly." Even if the people who are arriving have a friendly and youthful demeanor, when I hear the term "elderly," I have respect for them and get a little tense. That's because I associate the word "elderly" with the hardship that anyone experiences over the years and the wisdom thus acquired.
●connotation 意味合い ●previously 以前に ●dignified 威厳のある
●senior 先輩 ●straighten up 体をまっすぐにする
●I have to act properly. ちゃんとしなくっちゃ ●demeanor 物腰、態度
●associate 連想する
しかし、私自身は「高齢者」という響きも悪くないな、という気がしている。以前に職場で「今日は、ここで働いていた高齢の退職者の方々が、グループで見学に来ます」と言われたことがあったが、威厳のある先輩をイメージして「ちゃんとしなきゃ」と背筋が伸びた。実際に来るのは気さくで若々しい人であっても、「高齢者」と聴くと、それだけで敬意を抱いてちょっと緊張するのだ。「高齢者」という言葉から、年齢を重ねてきた人が誰でも経験する苦労と身に着いた知恵を連想するからだ。

What if it were decided that the term "elderly" should no longer be used? If a person were instead described as being of "sunset age," for example, and I were told "today some 'sunset age' people are coming here," would I still have the same degree of respect and tension? I might think "Sunset? That sounds kind of fun. Let's take it easy, then." That approach might have some advantages, but I get the feeling that we would forget our feelings of respect for the aged.
●What if もし~したらどうなるだろうか
もし、今後は「高齢者」を使わない、という決まりができたとしよう。たとえばその代わりに「夕焼けエイジ」と呼ぶとなり、「今日は“夕焼けエイジ”の方々が来ます」と言われたら、尊敬の念を抱いたり緊張したりするだろうか。「夕焼け? なんか楽しそう。まあ、気楽にやろう」と思うかもしれない。その方がよい面もあるが、年長の人に対する敬いの気持ちを忘れてしまいそうだ。

Of course, just because someone is older, it doesn't automatically mean that they are a great person. Still, a 70-year-old person has gone through 70 years of hardship and experiences, and an 80-year-old person 80 years. With that in mind we surely have to have some degree of respect, saying, "That's amazing," as well as a sense of humility, telling them, "Let me learn something from that." I believe the word "koreisha," or "elderly," carries such weight.
●automatically 自動的に ●hardship 苦労 ●humility 謙虚さ
もちろん、年齢が高いからといってそれだけで偉いというわけではない。とはいえ、70歳の人には70年間の、80歳の人には80年間の苦労と経験がそれぞれある。それに対しては、私たちはやはり「すごいですね」という敬意と、「そこから学ばせてください」という謙虚さを持たなくてはならないのではないか。「高齢者」という言葉には、それだけの重みがあると思うのだ。

Having said that, if the people involved were saying, "I dislike being called elderly. Make it something more cheerful," then it would be a different story. A title that expresses their lively active selves would be good.
●having said that そうは言っても
とはいえ、当のご本人たちが「高齢者と呼ばれるのはイヤ。もっと明るい名前にして」と望めば、話はまた別だ。生き生きと活躍する彼らを表すような名前がよい。

Should we continue to use the term "elderly" or discontinue using it? What do you think?
(By Rika Kayama, psychiatrist )
「高齢者」という名称を使い続けるか、変えるか。あなたはどう思うだろう。(香山リカ 精神科医)



act properly! いいかげんにしなさい!


ツバメが田んぼの上や街の中でも飛んでいます。が写真には撮れません。スズメもよく見ますがすぐに飛んで行ってしまいます。風鈴の家にまだ雛のスズメがやってきます。物干し竿に止まって鳴いていました。部屋からガラス越しに撮りました。

Kikuzou さん
写真よく撮れていますね 白いところが柔らかそうなのと、バックの緑がとても綺麗です
2018年6月17日 6時46分
k403 さん
コメントが遅くなりましたが、
(昨日の日記にも先ほどコメントしました)
昨日のマガモの後ろの鳥は
ケリ といいます。
2018年6月17日 0時01分
Suwayama さん
かわいいですね、このスズメ。風鈴さんが撮る写真は表情がいい!
先日は私の日記へコメントくださりありがとうございました。お返事を書きましたのでまた見てください。
2018年6月16日 18時21分
風鈴 さん
Nana さん、pretty naoko さん、アメリカ民主主義 さん、グレちゃん さん
コメントありがとうございます
今の高齢者と言われている世代は団塊の世代より上の世代の事を言います。日本の政治はこの世代で動いていています。注目されていませんが滋賀で知事選があります。投票率は下がるとみられていますが、65歳以上は70%を優に越えると予想されています。20代は30%に達しないとみられています。投票率もありますが、数そのものも、一学年当たりの人数は団塊世代の半分です。高齢者の政治的意識はとても高いです。日本の進路を高齢者が決めています。
2018年6月16日 10時58分
私としては「高齢者」という言われ方はわりといいなと思っています。
確かに見た目が若くても身体的には後退しているとおもわざるおえないので「高齢者」でいいかなと。
2018年6月16日 10時03分
「65歳以上を一律に高齢者と言うのは現実的ではない」と首相が発言されたそうですね。「首相は高齢者」と言えばネガティブな響きはありそうです。
ただ、後期高齢者の麻生財務大臣は、無責任な発言連発することから、とても適材適所とは言えず、早期に身を処していただきたいものです。このような方が居座るので、高齢者という言葉の語感が悪化するのかもしれません。
2018年6月16日 9時24分
pretty naoko さん
高齢者はなじみました。でも後期高齢者という言葉はいやですね。自分でもしっかり自覚していますから。今反省している事は仕事と家事一筋で来てしまっているので、趣味を持たなかったという事です。今はあまった時間はボランティアと趣味一筋です。でもそれができるのは、働いたおかげで多少ですが、費やせる資金があるという事、これは感謝です。
2018年6月16日 9時18分
père 🐤 さん
オー、立派な雀! ステキな写真です。おはようございます(^^)
2018年6月16日 7時00分
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