中学レベルの英文法を基本から復習する Sunday, June 24
その82 make + 名詞 + into + 名詞
これまで「make + 名詞」の例をみてきましたが、makeの対象は物だけでありません。
John made (grapes into wine).
素材と作品の関係でいえば、ブドウ素材で、ワインが作品です。しかし、makeの対象はどちらかといえばgrapesではありません。
John make grapes.
ではありません。この場合のmakeが及ぶ範囲はgrapes into wineでブドウに手を加えワインにするという過程がそのまま表現されています。ここではmake wineのように何かモノをつくるのではなく、make (grapes into wineという構文が可能だということです。ここでもブドウがワインに変化したということchange / turnとは違い、「ブドウに手を加えてワインを作ったというところです。
make + 名詞 + 名詞
「名詞be名詞」「名詞have名詞」
I’m going to make this city a better place for young people.
私はこの町を若者にとってよりよい場所にするつもりだ。
I’d like to make the phrase “Don’t give up” my motto in life.
私はこの「ドント・ギブアップ」という句を人生のモットーとしたい。
ここでの例では、「make 名詞 be 名詞」という関係がみられる。(第5文型SVOC O is C)
A work and no play makes Jack a dull boy.
勉強ばかりして遊ばないと子どもはつまらない子になる
ジャックがつまらない少年である」という状況を作るという意味関係が含蓄されている。ここでも変化が意図されていますが、changeやturnとは違い、makeだと「作り上げる」という部分に強調点があります。
make + 名詞 have 名詞」の意味関係を表す構文(SVOC O have C)
Could you make me cup of tea? 一杯お茶をくれないか?
Ted made Naomi a good husband. デッドはナオミのためによい夫になった。
Could you make me a cup of tea? のmakeの対象はme have a cup of teaということで「私がお茶をhaveする状況」を作るように頼む表現です。Ted made Nomi a good husband. もNaomi has a good husband という関係を読み取ることができます。
Ted made Naomi a good wife. という表現も可能ですが、これだとNaomi is a good wife. ということになる「デッドはナオミをよい妻にした」という意味合いになります。ふたつの名詞の意味関係をhaveかbeで理解すると意味の違いがはっきりします。
使役用法(SVOC)
make + 名詞 + 形容詞
「名詞を~させる」典型的には「人を~させる」
She always makes me happy. 彼女はいつも僕を幸せにしてくれる
His harsh words really made me sad.
彼の厳しい言葉が私を本当に悲しくさせた。
She always makes me happy. の意味関係としてはmake (me happy)となり「私が幸せであるという状況をつくる」ということで、これは「人を~の状態にさせる」ということで使役の意味合いをもつ構文です。
makeの使役は「(いやだと言っても)人に~という行為をさせる」
Mom makes me eat spinach every day.
ホウレンソウが苦手なのに、お母さんに毎日食べさせられる
これはmakeとspinachの間に動詞が入っている
me(I) eat spinach every day 僕が毎日ほうれん草を食べる
という状況を母がmakeするということです。Makeには「何かに手を加えて何かを作る」というコアがあり、「手を加えて」の部分が「なんとしても」の意味合いになり、強制力が生まれます。
Love can make you do stupid things.
愛で人はばかなことをしてしまうことがある
「愛」というものが正常な判断を狂わせてしまって何か悪いことをさせてしまうという強制力を感じる表現になっています。
あなたの笑顔を見ると、私は幸せな気持ちになります。
Your smile makes me happy.
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