ゴガクル の記事からは、いろいろ刺激をもらっている。恩返しに私が最近三ヶ月ほどやっていることを紹介させていただく。
目新しいことをしているわけではない。仏語の text をつかえることなく読めるようになるまで音読を繰り返すというもの。
人と違っているところがあるとすれば、通勤電車の中でやっているので、15 cm 以上離れた耳には届かぬよう小声でぼそぼそと、というのと、もう一つ、面白いものを読む、飽きたら止める、の二点くらい。
計測 data (推計値です) を、記載しておく。
Phèdre (Racine) を 11 回。8 回目で所要時間 2.5 時間。(上演時間は、2 時間くらい。)
La porte étroite (A. Gide) を 6 回。6 回目で 8 時間。(仏蘭西人が普通に音読すれば、多分 4 時間くらい。)
L'école des femmes (Molière) を 9 回。7 回目で 3.5 時間。(上演時間は、3 時間くらい?)
現在は「L'avare (Molière)」に挑戦中という次第。(一冊の本を 11 回も楽しめるなんて、費用対効果抜群なのか、燃費悪過ぎなのか。)
中級の語学力で古典文学を読むのが、効率的な勉強方法でないことは自覚しているが、肝腎なのは楽しく継続できることだと割り切って、「只管打座、無所得無所悟、修証一如」。
こういう計測値ってあまり見たことがないので、多少とも参考になればと願って、擱筆。
comment ありがとうございます。
ほめ殺しですね。
日記にも書きましたが、教則本をやったほうが、ROI (return of investment) はいいだろうな、道楽でやっているからこんなことが嘯けるんだろうな、との自覚はもっています。
もう一つ、音読を始めたのは仏語をやりだしてからのことで、昔は顎が疲れるから嫌だ、内容に集中できないのでは、などと言い立てて、黙読のみでした。
10 年後には、世阿弥の text を謡っていたりして。
何をおっしゃいますことやら。
ゴガクル の参加者は皆さん、自己採点が厳しいような気がします (悪いことではないのかもしれませんが。)