週末に、用事で、大分の立命館アジア太平洋大学に行きました。
前から一度訪れてみたいと思っていたキャンパスでした。
開学から来年で10年になるキャンパスで、国際色が強く、
高校の進路指導の先生が生徒を送りたいキャンパスランキングで
上位に入っている、その位の知識しかないままキャンパスに足を踏み入れました。
大分空港から空港バスに、途中で路線バスに乗り換えてキャンパスへ向かいました。
キャンパスは山の頂上にありました。
なんと広大なキャンパスなんだろうとびっくりしました。
週末ということもあり、広い敷地にそびえたつ建物だけが目立ちました。
どうもキャンパスツアーが行われているようで、少人数のグループを連れてキャンパスを
まわる学生ツアーガイドの姿があちこちで見受けられました。
日本の大学であっても、アメリカの大学のようでした。
キャンパスの広さ、インターナショナルスチューデントの多さ、国際基督教大学を髣髴と
させるキャンパスでした。
キャンパスを歩きながら、自分が初めてアメリカに渡ったときのことを思い出していました。
このキャンパスで学ぶ日本人の学生は、他のインターナショナルスチューデントに物怖じすること
なく初めから、インターナショナルの教授の授業に溶け込んでいけているのだろうかと。
アメリカでは日本以上に、大学のシラバスはちゃんと作られていて、その週のリーディング・
アサインメントや宿題が明記されていて、それらを済ませて授業に出るのは当然と
考えられています。日本では、取りあえず授業に出ておこうかと授業に出る学生も
多い気がしますが、アメリカでは、そうでもしたものなら、教授から"What do think about
Nye's perspective?"とか"What is your opinion on this subject?"と問われても、
答えることができず、大恥をかくだけになってしまいます。
今、日本の大学教育は、教員中心・内容重視(何を教えるか)から学生中心・ラーニング・
アウトカム重視(何ができるようになったか)への転換を迫られています。
APUのような国際色の強い大学で学ぶ日本人の学生諸君は、まさに日本で海外留学体験
をしているのでしょう。彼らには、どうしたらアメリカ的な教育制度でサバイバルできるのかを
ちゃんと教えてあげないといけないような気がします。
アメリカへ留学しても日本人とだけしか付き合わない人たちは、結局、伸びなかった。
郷に入れば郷に従えと言いますが、APUがあるのは日本、日本人の学生は、一歩大学から
出てしまえば、そこは日本、逃げ道はワイドオープンなのです。
そんな彼らに、「やればできる、こんなに伸びじゃないか」とAPUの教職員が背中を
押してあげられたら、来年10周年を迎えるAPUはさらに進化するのではと思いながら
キャンパスを後にしました。