◇クリスの英語でよもやま話 第40回 2024.7月号 2024.8.22
International Relationship-Fast Track to Fluency?
国際恋愛は語学習得の近道? ②
3.However, the reality is that being in such a relationship does not guarantee fluency. Why? Well, because simply being exposed to a language is far different from actively learning and practicing it. Also, expecting a partner to give constant feedback and correct every mistake could put unwanted stress on the relationship. A relationship is not a school, and, of course, not all native speakers are language teachers!
actively 能動的に、積極的に
unwanted 不要な、余計な
でも現実には、国際恋愛をしているからといって語学が堪能になるとは限らない。なぜかって? それはね、単に言語を浴びることと、その言語を積極的に学んで練習するのとは大違いなんだ。それに、ひっきりなしにフィードバックして、間違いをそのつど訂正してくれることを交際相手に期待したら、ふたりの仲に不要なストレスがかかりかねない。恋愛関係は学校じゃないし、それにもちろん、ネイティブスピーカーがみんな語学の教師というわけじゃない!
4.Therefore, I do agree that being in a relationship can provide a supportive language-learning environment, but it in no way supersedes the need for regular, focused practice. So, it is essential to complement the natural language exposure a relationship can provide with whatever additional language-learning activities available to you. We all have different learning styles, so be sure to choose activities that you enjoy.
supportive 支えになる、支援的・補助的な
in no way まったく〜ない
supersede ~に取って代わる、~に優先する
complement ~を補う・ 補完する
そういうわけで、恋愛関係が語学習得に役立つという点は私も認めるけど、日頃からの集中した練習が必要なことに変わりはない。だから、国際恋愛で自然な言語を浴びるだけじゃなく、それをできるかぎりの手を尽くして補うことが不可欠だ。学習法は人それぞれだから、必ず自分が楽しんでできる方法を選ぶこと。
5.Let me leave you with a quotation from Nelson Mandela that might help motivate you to keep practicing when the going gets tough: "If you talk to a man in a language he understands, that goes to his head. If you talk to him in his own language, that goes to his heart."
quotation 引用
motivate〈人〉to~ (人に)~する意欲を起こさせる
going状況、状態
最後に、つらくなっても頑張って練習を続けようという気持ちになれそうな、ネルソン・マンデラの言葉を紹介しておくね。「相手が理解できる言語で話しかければ、それは相手の頭に届く。相手の母語で話しかければ、それは相手の心に響く」
◇知っておきたいディスタン語 第11回 jeudi 22 août
「tout le monde」か「chacun」か
幼稚園の先生が学年末の出し物を準備していますが、ちょっと困っているようです。
Tout le monde est là ?
Non, il manque le E ! Mais où est Kévin ?!
みんないる?あ、Eがいないわ! ケビンどこにいるの?!
Chacun à sa place, sinon ça ne veut rien dire !
みんなそれぞれ立つ場所が決まっています、そうでなければ何の意味もありません!
1.tout le monde
個々を区別することなく、グループを全体として考えることができる場合に使われる。例えば、人数を確認する場合など。日本語では基本的には「皆」と言い、英語では「everyone」と訳されることが多い。
Tout le monde est là ?
= 全員がいるかどうか確認しています。
Tout le monde a des problèmes.
誰にでも問題があります。 →全員の共通点を強調します。
Tout le monde est là, on peut y aller?
みんないる? もう行っていいかな?
→重要なのは全体の人数。1人でも欠けてはいけません。
2.chacun
個々の区別が必要な場合に使われる。例えば、グループ全体を同時に、あるいは同じように考えることができない場合など。 日本語では基本的には「1人1人」または 「それぞれ」と言います。英語では「each one」と訳されることが多い。
Chacun à sa place, sinon ça ne veut rien dire !
= 子どものそれぞれの場所を確認します。
Chacun a ses problèmes.
誰にもそれぞれの問題があります。 →個人の特徴を強調します。
Dans une salle de classe, chacun a ses propres facilités et ses propres difficultés d'apprentissage.
教室では、誰もがそれぞれ学習の得意、不得意を持っている。
→個々の区別が必要です。
個々に区別することは可能でも、その必要がない場合は、微妙なニュアンスの違いこそあるものの、両方の表現を使うことができる。
Le soir de la répétition générale, tout le monde doit connaître parfaitement son rôle.
総合リハーサルの夜には、全員が自分の役割を完璧に覚えてなければなりません。
Le soir de la répétition générale, chacun doit connaître parfaitement son rôle.
総合リハーサルの夜には、それぞれが自分の役割を完璧に覚えてなければなりません。
◎練習
a. Eh bien, il n'y a plus personne à la soirée ? Tout le monde est parti ?
ええ、パーティーには誰も残ってないんですか? 皆帰ってしまったんですか?
→すべての来客(グループ全員)が帰ってしまいましたか?
= グループを全体として考えています。
b. - Ça se passe bien ta rentrée ?
Oui, je m'entends bien avec tout le monde dans ma classe.
新学期は順調?
はい、クラスのみんなとうまくやっています。
→全員について答えは同じです(仲がいいかよくないか)。個々の生徒を区別しません。
c. L'entraîneur travaille beaucoup au moral de l'équipe.
Il a toujours un mot d'encouragement pour chacun.
コーチはチームの士気の向上に力を入れている。
彼はいつも1人1人に励ましのことばをかける。
→個々を区別する必要があります。励ましのことばは1人1人違います。
d. Eh! On ne coupe pas la file d'attente ! Chacun son tour.
Il faut faire la queue comme tout le monde.
こら! 列に割り込みはダメだ! 1人ずつだ。
列に並ばなければならない、みんなと同じようにね。
Chacun son tour. → 行列の場所は1人1人決まっています。
Il faut faire la queue comme tout le monde.
→ 待っている人全員に同じ義務があります。
◎ちょっとひとこと
Chacun voit midi à sa porte !
それぞれの人がドアから正午を確認する。
=個々人が自分の視点から物事を判断する。
このことわざは、人はある状況に対してそれぞれ異なる優先順位、または視点を持っていることを意味します。別の言い方をすると、物事の見方は人それぞれで、個人的な興味や特定の状況に基づいていることが多いということです。
この表現は、他人と違っていたとしても、誰もが自分自身の視点を持つ権利があり、それは尊重されなければならない、ということを思い出させるのによく使われます。ですから、特に白熱した政治的議論の最後にこのことばがよく聞かれるのは不思議ではありません。
アメリカの民主党大会盛り上がっていますね。大統領選の様子をニュースで見ていると人々が政治に対してそれぞれの持論を熱く語っている姿をよく目にします。一方日本では…、自民党総裁選に10人を超える候補者がでるようですが、冷めた目で見ている人も多いように感じますね。
アメリカの党大会の様子を見ると、人々が信念を持って応援しているのが伝わってきます。日本は?と思いますが、政治に新風を吹き込むような代表選をどの党にも期待してます。
昨夜の豪雨時のご帰宅、お疲れさまでした。閉め切った窓からも聞こえる雨音や雷鳴に家族一同驚きました。今日も心配です。
日本だと変わった意見を持っていると仲間外れにされそうです。
長いものに巻かれる傾向にありますね。
Chacun voit midi à sa porte !
素晴らしいことわざですね。
アメリカの大統領選と日本の首相選出は根本的に違うということを実感した事例になりそうですね。
日本は代表民主制ですね。
塩の道は糸魚川から松本までの千国街道をいうようですね。
そこから先は甲州に入ってしまいます。
安曇野には海にすむ安曇族が住んで作った村というので安曇族はどこから来たのか注目されているようです。このルートは古事記の記録にも載っているそうです。