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人生まだ半分、37才からの外国語
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英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2011年2月 1日 (火)

春に備えて!
春のNHK語学番組発表会
すでに川本さんやmaringeさんのブログに記事が掲載されているとおり、1月31日に春からのNHK語学番組の発表会がありました。
一昨年に続いて参加できましたので、私が気になった点について紹介します。

EURO24、今年も
まずヨーロッパ4言語については、昨年に続いて「EURO24」として、ドイツ語・フランス語・イタリア語・スペイン語の4カ国語の講座で同じテーマが扱われます。
前回は大都市での短期滞在でしたが、今回のテーマは場を移してのホームステイです。ホテル滞在で数日という旅から、一歩進んで滞在型の「暮らすような旅」を提案した昨年からさらに「現地で暮らす」に近づいたといえますね。

昨年の生徒役は女性が4名でしたが、今年は男女半々となりました。
ドイツ語はキャスターの内田恭子さん。なんとデュッセルドルフの生まれなんだそうで、英語だけでなくドイツ語も堪能なんだ!と納得していたのですが、住んでいたのは2歳まででドイツ語に関しては初心者なのだとか。
小さな頃だったので、両親から「Bis Morgen!(また明日)」といわれたのが最初に覚えたドイツ語だったということ。せっかくなので、生まれた国の言葉を学びたいのだ、という意味のことをおっしゃっていました。
ホームステイ先は「シュヴァルツバルト」。まさか森の中でテントを張って生活するわけではないと思いますけどね。

イタリア語は高橋克実さんで、発表会では「知っているイタリア語は『ナポリタン』、最初に覚えたイタリア語は『ソフィア・ローレン』」と会場を沸かせてくれていました。
鈴木マリア先生とのコンビは見物ではないでしょうか。ちなみに学習の文字べーションを高める方法は「番組収録後にイタリアンレストランにご一緒して」だそうです。
ホームステイ先はミラノ。

フランス語は黒谷友香さん、そしてスペイン語は今井翼さんと、全体としてなかなかバリエーションに富んだラインナップになりそうです。
今年の放送時間は、月曜~木曜の11時25分からと、4言語で共通になったのも録画してタイムシフト視聴派にはうれしい配慮です。私はちょうどおねむの時間なので。

「CEFR準拠」に注目
今回発表の中で、英語については「英語Grand Design Project」として、年代別習熟度別の番組構成への整備を進めるという内容が目をひきました。
このプロジェクトは、「ヨーロッパ共通参照枠(CEFR)」に準拠するという一文が報道資料にあり、非常に関心があったのですが「詳細については別途発表します」という多少肩すかしの説明。はい、発表を待ちます。

その第一弾としての新番組が、小学生を対象とした「プレキソ英語」で、小学校高学年での英語必修化を見据えて、語学番組の対象年齢が拡大されます。
「CEFR」については、検索するとさまざまな情報が得られますからそちらを参照いただきたいのですが、おおざっぱには多言語主義に基づいて、外国語習得の到達を度示す共通のガイドラインといえます。

ただし、今回の発表では、たとえば「プレキソ英語」や他の番組が具体的にCEFRのどのレベルを対象とするのかといった内容については触れられませんでした。
このため、「CEFRに準拠」した「グランドデザイン」がどのようになるのかは現時点では明確ではありません。上述の通り、今後の発表に期待したいところです。
個人的には、日本での外国語、特に英語学習の到達度を測るモノサシが「TOEICのスコア」に偏りすぎているように思えています。
TOEIC自体の問題というよりも、そもそも英語の運用能力のすべてを測定しているわけではない試験の点数(しかも、受験者の中での相対評価を行う試験)に重きを置きすぎていることの問題でしょう。CEFRが万能なわけではないのでしょうが、外国語習得のモノサシを見なおし、海外でも通用するものになっていくことは良いことでしょう。

英語でしゃべらナイト、ふたたび
さて、今回の発表会の司会進行はパトリック・ハーランさん、というか「パックン」というほうがなじみがありますね。
そう、総合テレビで放映されていた人気番組「英語でしゃべらナイト」が帰ってきます。今回は、ビジネス英語に特化した新番組「実践!英語でしゃべらナイト」として、実践的なビジネス英語を扱うのだとか。英語で仕事をする必要のあるかたがたには、うれしい新番組になりそうです。

この番組を含む英語関連番組の紹介ビデオでは、英語の社内公用語化を発表し、プレゼンテーションも英語で行った楽天の三木谷会長の姿も登場していました。
英語が社内公用語に、というのはまだ一部の動きかもしれませんが、国際マーケットに出て行かなければ成長の機会が限られる企業が増えている中で、英語の必要性はますます高まっていくでしょう。

変化は徐々にやってきますが、気がついたときには戻れないほど進んでいるもの。「It's never too late to start something new.」といいます。
私の場合は、仕事での必要性がないのに好奇心で始められました。良い講師やクラスメート、スタッフに恵まれたこともラッキーだったと思ってます。これが仕事上の必要からだったらどうだったか自信はありませんが、確実なのは続けられる環境さえ手に入れてしまえば、なんとか上達は可能だということです(あまりハードルを高く上げすぎないことも大事ですが)。
春からの新番組にはかなり期待できそうです。放送開始からといわず、そろそろ準備運動から始めてみるのも、良いのではないでしょうか。

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2011年2月 5日 (土)

iPadで日本の伝統を観る
iPadアプリで「Begin Japanology」
さて、ゴガクルの利用者の中には、「Begin Japanology」をご覧のかたも多いのではないかと思います。日本の美しい風物を紹介する映像は、英語を抜きにしてぼんやりと眺めているだけでも楽しめる番組です。
もっとも、私は何度か録画して観ていたのですが(金曜日の夕方ではさすがに放映時間には観ることができません)、最近は面倒になってご無沙汰気味です。

先日行われた語学番組の発表会のあとで、この番組を題材にしたiPadアプリのプレビューを、と声をかけていただき、NHK放送センターの近くにあるビルの一室で小一時間試すことができました。

大画面で観るHD画像
さてその第一弾アプリの題材は「東大寺」です。
アプリとしては非常にシンプル。ようするにテレビ番組「Begin Japanology」がiPadで観られるというもの。ストリーミングではなくHDビデオのデータをそのまま保存するので、ネットに接続されていない状態で観られますから、地下鉄などでも大丈夫。
チャプター間の移動もワンタッチで切り替えも早いので、気に入ったシーンを何度も繰り返し観られます。

ビデオは全画面で観ることもできますが、画面の下にスクリプトを表示させることもできます。
ビデオでいま話している部分が文字色を変えて表示されるので、文字を追いかけながら英文を聴くこともできます。もちろん、スクリプトの表示文字サイズは変更できるほか、日本語に切り替えたり、日英を並べて表示させることも可能。
まずはスクリプトを表示させながら内容を理解して、次には全画面化して英語を聞き取るといった使い方もできるでしょう。

注文をつけたくなったのは、せっかく日本の文化を紹介する多くの英語表現が出てくるのだから、辞書アプリと連携したり、表現を応用できるように他の例文を表示させたりといった機能がないことです。
ターゲットとしては「英語の学習者」というよりは、「すでに英語を話せるが、日本文化を紹介する表現を仕入れたい人」ないしは「Begin Japanologyという番組のファン」ということになりそうです。
まあ、単にビデオとスクリプトがあるだけでも、ディクテーションの素材にもなりますし、語学学習の教材としても「使いよう」ではあると思います。

ちなみにそのときに聞いた予価は「350円」で2月7日発売(アップルの都合で変動があるかもしれないとのこと)、もうすぐですね。
私の実感としては、ちょっと微妙なところ。映像は文句なしに美しいので十分な価値があるとは思いますが、番組自体の熱心なファンではないので「20分の番組に親切なスクリプトがついて」の値段としては迷いますね。この番組の映像を活用した「Trad Japan」のテキストのような付加情報が含まれていたなら、かなり魅力的だったと思います。

テキスト+CD=電子ブック?
さて、何度かここで取り上げているとおり、私は最近、ラジオ講座のテキストをスキャンしたPDFファイルと録音した番組をiPadに入れ、「お手製電子ブック版ラジオ講座」として通勤電車内で聞いています。
maringeさんが「500円までなら出しますよ」といっているものにはまだほど遠いですが、一応テキストと講座は一緒になっています。

本来なら、スキットをタップすれば何度でも聞き返せるとか、辞書アプリと連携できるといった機能がほしいところですが、お手製のPDFファイルではそうも行きません。
テレビ番組を録画してiPad用に変換して見ることも可能ですが(アナログ放送がなくなったらどうしましょうねえ...)、動画とテキストを同時表示させることはできませんね。なにごとも工夫次第ですが。

講座の音声がフルで収録され、インタラクティブに学習のできる「ラジオ講座アプリ」が登場するとして、いったいいくらなら? という問題もありますね。
ラジオ講座のテキストが380円で、短縮版のCDが1580円、合計で1960円です。なのでアプリは完全版の講座が入って2500円!となるとおそらくちっとも売れないでしょう。500円とはいわないまでも、1000円を超えては割高感があるのは否定できません。

当日は、TEDのアプリやドイツ語の読み上げ機能付き電子ブックなども引き合いに出しながら、せっかくのiPadではインタラクティブ性がほしいことをお伝えしましたが、さてさて、NHK語学講座の将来は、いったいどうなっていくのでしょうか。

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2011年2月12日 (土)

有利とか不利とか
おっとっと、またしても火曜日の更新をすっかり忘れてました。

英語は不利?
ニュースサイトのヘッドラインに「英語」という文字があったので記事を開いてみると、「英語不利? センター試験の平均点、外国語で8年連続最低」なる表題でした。
なんでも、今年のセンター試験の結果が公表され、5つの外国語の中で英語が平均点で最低となり、最も平均点の高い韓国語とは13点以上の差が出ているのだとか。で、ジャーナリストの「英語選択者が相対的に不利」というコメントが紹介され、これがタイトルにもつながっています。


まあ、こうした場合のコメントなんて、前後を省略してほしい部分だけを使われたりするものでしょうから、ジャーナリスト氏への批判はやめておきましょう。
でも、この記事なんかおかしい。

記事中でも、文部科学省のコメントとして「英語以外は、受験生のほとんどが在日外国人や留学経験者が中心。得意だから平均点が上がる」と書かれています。
実際にその通りでしょうし、たしかに今年のドイツ語の問題を解いてみた経験からは、かなり難易度の低い問題です。しかし、難易度は大きな問題ではありません。

163対52万
この産経新聞の記事が良くないな、と思うのは、それぞれの言葉での受験者数にまったく触れていないことです。その知識なしに読むと、センター試験による大学受験に大きな不公平が起こっているようにさえ読めます。
こういう時には、元となった資料にあたるのが一番。というわけで、大学入試センターの広報資料を見てみます。

そこで出てきたのが上の数字です。
「平均点が高い」といかにも有利になったかのような韓国語選択者は163人、一方で英語での受験者は52万人です。英語以外の4言語をすべて足しても、人数は838人に過ぎません(ちなみに一番多いのは中国語の392人)。すなわち、600分の一以下の数字でしかないのです。
わずか千人にも満たない人たちの平均点と比べて、52万人が不利だといえるのか。
まあ、いえないこともないでしょうけれどね。でも、そんなの誤差の範囲じゃないですか。
それを問題とするのなら、地理歴史の中でも地理B(11万人以上が選択)の66.4点と地理Aの52.58点(5千人が選択)には14点近い差があります。

こんな話は昔からあって、遠い昔の「共通一次試験」のころだって理科では「地学」、社会科では「政治経済」が平均点が高い科目として知られていました。
どの科目も同じように得意(あるいは不得意)ならば得点のとりやすい科目を選んでいた受験生は多かったけど、ほとんどの場合は自分の得意科目を選ぶものです。

なんのために?
今回の産経新聞の記事は、5つの外国語の中で「英語が不利だ」という印象を読者に与えようとしているように思えます。
しかし、次の2点から、この批判が重要な問題ではないことは明らか。
1)同じ教科の中で科目によって平均点に10点以上の差が出るのは外国語に限った話ではないし、しかも最近になって急に起こったことでもない
2)問題とされた外国語では、99%以上が英語を選択しており、実質的に平均点の差が受験の結果を左右したケースは極めて限定的である

となると、この記者さんは一体何がしたかったのでしょうか?
単純に入試センターから公表された数字を見て、おもしろおかしく記事を仕立てただけかもしれません(これだって、ずいぶんといい加減な書き散らしの批判は免れないでしょう)。
あるいは、記事中で韓国語の試験が「外交上の理由で加えられた」とジャーナリスト氏に語らせることに、なんらかの意図が入り込んでいるようにも思えます。

たしかに大学受験は受験生にとっては一大事です。
とはいえ、比較的偏りのある100人や200人での平均点と、52万人もの母集団の平均点とを単純に比較して「有利だ不利だ」と騒ぎ立てることが、受験生にとってプラスになるとはとても思えません。また、センター試験の改善を考える上でも、極めて重要で緊急性の高い点とも思えないのです。
あ、念のため、私の書いていることは毎回私の個人的な意見で、NHKエデュケーショナル及びNHKとはなんの関係もありません(そもそもノーチェックですから)。

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2011年2月15日 (火)

英語と日本語のあいだ
英語の授業を英語で?
小学校の英語必修化と時期を同じくして、学習指導要領に「高校での英語の授業は英語で」なる方針が明記されたことは、意外にもそれほど議論の対象になっていません。
一見、非常に合理的で効果的に思えるこの方針、実際に高校での英語の授業をよりよい方向に変えるものなのかどうか、私はとても懐疑的です。

私はいわゆる「英会話教室」に長いこと通っていたにもかかわらず、中学高校での英語教育が「コミュニケーション」という名目で会話中心になっていくことについては疑問を感じています。
流暢だけど中身のない英会話を身につけた「国際人」を増やしたいのならともかく、仕事や研究、あるいは趣味や文化活動などの場で、必要とされるのは英語を母語であるかのようにぺらぺらとしゃべれる能力ではなく、きちんとしたメッセージを伝えられることだと思うからです。そのためには、適切に情報のインプットができ、それを整理して表現できなければなりません。

本日読了
さて、今日読み終わった本が「英語と日本語のあいだ」(菅原克也 著、講談社現代新書)です。私は講談社現代新書はあまりの装丁のひどさに原則として読まないことにしているのですが、内容が良さそうな場合にはしょうがありません。
この本は、高校生までの英語学習者や、その親御さんにとって、とても重要なメッセージを含んでいると思います。

著者の主張は明確です。
高校での英語教育に英語でのコミュニケーションの要素を増やすことはマイナスでないにしても、一定のまとまりのある文章を読み、理解し、自分の意見を表現するためには「文法と訳読」の基礎力習得が欠かせない、ということです。

「中学高校で6年もやったのに全然話せない」というのは日本の英語教育を批判するときの常套句です。しかし、英語の授業が終われば日本語だけで生活のできる私たちが、学校だけで英語を話せるようになると思うほうが間違っています。
おそらく、いまの傾向が極端に振れると(教育政策が極端な方向に行きがちなのは、「ゆとり教育」が示しています)、挨拶は流暢だが、それ以上はなにも話せない日本人を量産することになるのでしょう。

文法や訳読はつまらない、というのは理解できるのですが、だからといって町の英会話教室と似たような授業を、中学高校でやる必要は、ないと思うのですけどね。
それって、「生活で役に立たない」といって微分積分を教えるのをやめて、数学と称して簿記を教えるのとレベルは変わらないように思えるのです。数学は数学、簿記は簿記として、別にやりましょうよ。
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2011年2月19日 (土)

だから水曜日の出張は
ついに3回目
昨年暮れから、なぜかたまにしかない出張が水曜日のドイツ語教室と重なるようになり、ついに先週、今期3度目の水曜出張となってしまいました。
朝でて夕方に戻れるなら良いのですが、事情により打合せの時間は16時から。これでは、どうがんばっても東京に戻ってこられるのは教室の終了時刻(21時)ころになります。当然、残念ながら3度目の欠席となりました。全部で20回のうちの3回目ですから、残る4回をすべて出席したとしても欠席率15%です。まったくもったいない。

仕事をしているので、毎週欠席せずに教室に行ける保証はどこにもないし、ここまでの16回中13回に出られているだけでも、恵まれているほうかもしれないのですけどね。
以前通っていた英会話教室では、大手だけあって同じクラスの別の曜日への振替受講が可能でした。思い起こせば全体の2割くらいは振り替えて受講していたような気もしますので、15%くらいは当然なのかもしれません。

それでも宿題だけでもちゃんとやろうと思ったのですが、なんと今回の宿題は授業に出ていなければできない内容でした。残念。
しょうがないので、ドイツ語リーダー教材のiPadアプリ「Tödlicher Irrtum(致命的な過ち)」の続きでも読むことにしましょう。

ちょうど良い
さて、以前の記事でこのシリーズの「Tod in der Oper」を紹介しましたが、これを読み終えたあと、2月の始めに「Liebe bis in den Tod(死に至る愛...ですかね、ちょっと違うな)」を購入、なかなか手がつかなかったのですが、上記の出張の帰路で読むことができました。

この教材は、「レベルA2-B1のドイツ語学習者に」適しているとあり、ちょうど(知識としては)初級を終了した学習者にあわせて書かれたものです。
一通りの文法については学習を終え、教科書に出てくる例文であれば語彙の問題はあっても意味をつかむことができる。けれど、その知識を会話や作文でうまく使いこなせる状態ではない。そんな初級者脱出の努力中の学習者にちょうど良い感じ。
イメージとしては、いま放送されているラジオ講座「ドイツ語、基礎のきそ」の内容ならば一応終えているくらいなら、対象読者に入ると思います。

ざっと読んで文の構造が読み取れなくても、慎重に二度読み返せば主語と述語、そして修飾語の関係が把握できて、あとは未知の単語(あるいは熟語)の意味さえ辞書で調べればきちんと意味を取ることができます。
辞書をこまめに引かなくても、大まかに意味を取るくらいであればそのまま読み進めても大丈夫。ただし、私の場合は読みながら語彙を増やすことも大きな目的なので、ちょっとでもひっかかったら辞書にあたるようにしています。

レベルにあわせた教材はダテじゃない
インターネットのおかげで、何でも良いからドイツ語のテキストを読もうと思えば、無料でニュース記事などがいくらでも手に入ります。
けれど、それらを読んでもわからない単語や見慣れぬ表現、ちょっとした省略などがハードルになって意外にスムーズには読み進められません。

なので、こうした学習者のレベルをあらかじめ装丁して書かれた教材は、やはり価値のあるものだと思います。
英語のリーダー教材なんかも、なんだか子供向けに改作された小説を読むみたいで抵抗があったのですが、オリジナルの作品を読んで楽しめるだけの語学力がまだないのだから仕方ありません。

さて、のシリーズのiPadアプリは1冊600円で8種類出ているのですが、あとで調べてみると8巻セットが2900円というのも見つけてしまいました。うーん、もう3つ買っちゃいましたよ。
残る5冊を個別に買うと3000円ですから、3冊分がダブってもよしとするなら100円ぶん割安ですね。あー、2冊目を買う前に気がつけば良かった。

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2011年2月22日 (火)

やっぱり継続しないと
ひさびさに読んでみたら
年が明けてから、しばらくはドイツ語ばかりを読んでいました。
レベルをあわせた教材を選んでいることもあって、ドイツ語を読み進むスピードは少しずつあがってきているように感じます。もうしばらくは、難しい文章にはトライせずに慣れていくのが良さそうです。

一方で、英語のほうはけっこうお留守になっちゃっていました。
このままではあっという間に忘れるだろうな、と思い、今日は帰路の電車の中で英文を読んでみました。題材は、アガサ・クリスティの傑作「スタイルズ荘の怪事件」です。

タイトルからもおわかりのとおり、いざ読み始めると驚きです。すっかりと英語を読むスピードが落ちていました。
単語もわからないわけではないし、文の構造も理解できます。なのに、文意がすんなりと頭に入ってこずに、一生懸命に日本語に訳さないといけません。

英語を英語として
英文をかなり意識してたくさん読んでいた時期と大きく違うのは、英語をいちいち日本語に直さないと理解が進まない点です。
以前なら読んでそのまま内容が理解できていたような平易な文章でも、なぜかすんなりと意味が入ってきません。なんだか、せっかく到達したつまりだったのに、気がつくと下りエスカレーターで下がってしまっていたような感じです。

語学に関しては、ある程度できた気になっても、きちんと継続しないとダメだということが実感できました。
そういえば、このところ英語については読んでいないばかりかラジオ講座もサボり気味でしたから、思えば当然の結果です。

それでも、以前に比べれば再開してからの復帰時間は短くなっているはず。
春からはまた新しい学習環境を試してみようかと思っていますし、冬の寒さが緩んできたこの時期に改めて英語に取り組んでみないとな、と気持ちを新たにしているところです。
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2011年2月26日 (土)

英語教材辛口ランキング50
見つからない
晋遊舎から出版された「英語教材辛口ランキング50」というムックの存在を、同じくゴガクルブログの川本さんのTwitterで知り、さっそく金曜日に都内の書店へ。ところがなかなか見つかりません。
語学教材や雑誌が並ぶ付近をどれほど探しても見つけられないので、「もしかしたらこの書店には入荷しなかったのだろうか?」とも思ったのですが、書店の規模から考えにくい。最終的には、店員さんに頼んで探してもらいました。

「かなり在庫が少なくなっているので、探してきます」ということで待つこと数分。無事に確保できました。
それにしても、店内に設置された検索システムにも乗っていなかったのは、書籍ではなくムック扱いだからでしょうかね。店員さんによると売れ行きが良いようなので、ほしい方は急いだほうが良いかもしれません。

痛快
私はかねがね、このブログでも「聞き流すだけである日英語が話せるように〜」といった教材に疑問を感じている旨、書いています。
言葉を話せない赤ん坊が周囲の大人の会話を聞いて言葉を身につけるのと、すっかり大人になってから外国語を学ぶのとが同じだと考えるほうが不自然です。それに、本当にその教材が効果的なものならば、これほど多くの日本人が外国語の習得にくろうなどしていないはず。

このムックのタイトルにある「辛口」のほとんどは、こうした「聞き流すだけで〜」式の教材に向けられたものです。
素人の私が「何となくおかしい」と思っているだけではなく、英語教育に携わっている人たちや実際にさまざまな学習方法を試してきた人たちにとっても、これらの教材には大きな疑問符がつけられるもののよう。

たしかに、CDを聴き続けるだけで、面倒な文法の勉強やら単語の暗記をしなくても英語が話せるようになるのなら、そんなにすばらしいことはありません。
けれど、英語学習に限らず、うまい話には気をつけるべき。サンプルを注文すると勝手に本教材が同梱されて送りつけられ、それを開封すると返品が不可能などという商法を見るだけで、この教材の素性がわかるというものです(ムックの50ページ参照)。
念のために書いておきますが、これはあくまで私の意見。NHKエデュケーショナルとは無関係ですよ(だって、このサイトのあちこちにも某教材の宣伝が...)。

近道より地道
4月からの「テレビでイタリア語」に登場する予定の俳優、高橋克実さんが登場する飲料の宣伝をご覧になったことのあるかたは多いと思います。高血圧の症状を緩和する効果が期待できるとされる飲料の宣伝文句は「近道より地道」
この飲料の効果のほどについては私はよくわかりませんが、外国語の学習についても「近道より地道」であることは、(多少残念ながら)間違いなさそうです。

タイトルにもなっている「英語教材ランキング」の第一位に輝いたのは、他ならぬ「NHKラジオ講座」でした。
このランキング、「英語のプロ」と「一般読者」からのアンケートに基づいたものとされているものの、そのアンケートの内容については書かれていないので、編集部が主張するほどまともなものとは言えない(かなり恣意的に「つくられた」ランキング)ように思えますが、それでも、NHKラジオ講座が上位であることには私も同意します。

ラジオの聴取は無料である上、いまはネットでのストリーミングもあり、テキストも安価です。コストパフォーマンスは相当高いといって問題ないでしょう。
さまざまなレベルにあわせて講座が用意されているので、いつでも簡単に乗換ができるというのも良いところです。
一方で、いつでも簡単に学習をやめられるのも事実なんですけどね。

NHKの講座に限らず、TOEICのスコアを伸ばすのだって、他の試験の対策だって、楽をして成果が確実に上げられる魔法の学習法なんてありません。
ありもしない近道を探したって無意味なのだから、その時間にラジオを聞き、まともな教材を1ページ読み進め、好きな本や映画で外国語に触れているほうがはるかに効率が良いはずです。
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