
2009年3月 3日 (火)
リーディング力を高める訓練の話【B面】
なぜ「B面」か? 英会話教室で、中上級用のテキストの1ユニットをたった50分のレッスンで終わらせるという過酷なカリキュラムに半年ほど鍛えられたおかげで、リーディング力がぐっとアップしたお話を続けて書いてきました。猛烈に大変だった英会話教室の予習(2009/2/24) なぜ3年目から急にリーディングが伸びたか?(2009/2/28) 基本的には、自分のもっている力よりもちょっと高めの課題を与えられ、食らいつくことで力が伸びるというのは、正しいと思ってます。ほら、仕事だって一緒でしょ。鼻歌交じりにできる仕事ばかりしていると、そのレベルに実力がしぼんじゃいます。 ラクをしてなにかを習得しようと思っても、よほどの幸運かよほどの才能に恵まれない限りは失敗する、というのが私の信条。 とはいっても、あんまり正直に「努力の継続が大切です」「常に目標を高く持って」みたいな話ではつまらないですし、あたりまえすぎてなんの得るところもありません。 なので、「B面」と称して、正攻法ではないかもしれないけど、今から考えるとひとつのテクニックではあるかもな、という点について書きます。 予習は直前に あなたが週に一度のレッスンに通っているとします。たとえば毎週火曜日の夜。レッスンの予習には毎回1時間が必要として、あなたはいつ予習をしますか?週末にきっちりとやる、と答えたかたがた、私とは違うタイプです(笑) そのまま継続すれば、きっと英語のカミサマはあなたにほほえんでくれます。 もちろん、1週間も時間があるのだから早めに始めて、何度か見直して、というかた。 私とはもう圧倒的に違うタイプです(笑)、その努力は必ずや報われると思います。でも、あまり早く始めちゃって忘れないようにしてくださいね。 私の場合は、もちろんレッスン当日、直前にやります。 上述の「すごく大変だった期間」には2~3時間が必要でしたから、さすがにレッスン前夜も予習に充てましたが、1時間ですむのならばレッスン当日だけですませていたでしょう。実際、毎回1時間弱の準備で対応可能ないまは、当日朝と直前で十分です。 なぜ直前が良いのか? 先回りしてエクスキューズを書いておきますが、英会話教室の準備は常に直前が良いよ、などと主張するつもりはないです。タイトルに書いたとおり、リーディング力を高めるための、ひとつのテクニックととらえてください。リーディング力向上のために、レッスン準備は直前が良いと思う理由、それは「時間に追われるから」です。 リーディングというのは会話と違って、自分が納得するまで何度も読み返すことができます。それゆえに、私たちは個々の単語の意味を確認し、文章の構造をきちんと把握し、文章の意味をできるだけ正確に把握しようとしがちです。でも、これだけではリーディングは正確にはなっても、早くはなりにくい。 TOEICの試験でリーディングの時間が足りなかったと悩んでるかたに必要なのは、正確さではなくて早さです。雑誌でもパンフレットでも説明書きでも、とりあえずざっと目を通して意味を取るスピードは、正確さと同じくらい重要で役に立つもの。 だからこそ、リーディングの教材をできるだけ早く読めるよう、自分を動機づけることが大切なのですね。そのために、私はレッスンの準備を直前に、とおすすめします。 フルタイムで仕事をしていれば、せいぜい朝早く起きて喫茶店に行っても1時間と少し。夕方はいろんな用事が入ることもあるから、取れたとしても30分から45分くらいでしょうか。 つまり2時間弱の時間の中で、レッスンの準備をするのです。 リーディングの量と難易度がそこそこあってディスカッションのための準備も必要、他にも語彙や文法の設問もあったりすると、これはかなりギリギリの時間ではないかと思います。そここそがポイントです。 テキストの半ページ~1ページの文章くらいならば、2~3分でざっと内容を把握できないととても間に合わないよ、という状態に自らを追い込むことで、早く読む訓練を課すのです。 とってもスパルタンな方法に見えるかもしれませんが、シンプルで合目的的なテクニックこそが、実用的ではないでしょうか。 何度も書いているとおり私はナマケモノですが、自分の性格にあった学習法を工夫する「ナマケモノの本能」が働いた結果、上記の直前学習法(?)を身につけました。 もちろん、これだけでは勉強した内容を定着させる効果が低いので、もう少し息の長い学習法と組み合わせることも必要ですが、とりあえずリーディングのスピードを高めるためには効果的だと思ってます。 |
2009年3月 7日 (土)
Es ist mir kalt!
卒旅で行った中国での「三峡下り」 大学4年の2月、私は友人と連れだって3週間の中国旅行へ行きました。いまでいう「卒旅」の走りというヤツです。広州から入って桂林へ北上し、重慶から武漢、上海と揚子江沿いに東へ移動してタイムアウト、北京や万里の長城にはたどり着きませんでした。 桂林で川下りをした帰りのバスが超オンボロで、しかもデコボコの山道をバウンドしながら走ったのも思い出ですが、同じような状況でバスが事故を起こしているニュースなどを見るとぞっとしますね。 旅のハイライトのひとつになったのが、重慶から武漢までの揚子江の川下りフェリー乗船でした。狭い船室に2段ベッドが4基、あわせて8人部屋だったと思いますが、非常に快適な船旅です。 何しろ貧乏旅行で、列車のきっぷひとつを買うにも長時間並び、平然と遅れるうえにぎっしりと客を詰め込んで座る場所もない車内で5~6時間は当たり前、という移動を繰り返した旅の後半でしたので、ベッドが確保されているだけでも相当ありがたかったのです。 問題は食事の時間が限られているうえに競争が激しく、直前に風邪をひいていたこともあってほとんどまともに食事のできなかったことですが、これは手持ちの食材と売店での買い物で何とかしのぎました。 Es ist mir kalt! 外国人だったので、一等客室のエリアにもわりと簡単にはいることができ、勝手にデッキで風景を眺めたりもしていました。そこで、けっこう寒かったので友人と「Es ist mir kalt!」といって騒いでいた(ドイツ語で、「寒いよ!」です)ら、近くにいた白人男性がこちらを見てニヤリ。やばいな、と思った直後に「Sprechen Sie Deutsch?」(ドイツ語話すんですか?)ときました。 教養部で1年半授業を受けたとはいえ、ドイツ語といえば他には「Ich habe Hunger.」(ハラへった)と「Ich habe kein Geld.」(カネはない)くらいしか出てきません。とりあえず「Ich habe Deutsch gelernt, aber spreche nicht.」(ドイツ語習ったけど、しゃべれません)とか誤魔化して、より英語の得意だった友人にバトンタッチした記憶があります。 その後も私は風邪が治りきらずにベッドで寝ている時間が長かったのですが、友人は一等船室にでかけていって件のドイツ人と英語で話をしていたそうです。たしか、Stuttgartからの旅行者だったといっていたような。 もちろん風邪で具合が悪かったのも事実ですが、慣れない外国に2週間以上も滞在し、自分で思っていた以上にくたびれて他人と話すことがおっくうになっていたのもたしか。いまから思えば、ただのホームシックですな。 こういう機会をつかまえたら進んで話そうとする積極性があれば、もうちょっと早くから英語なりドイツ語なりの習得を始めていたようにも思うのですが... そんなわけで、昨年になってから突然ドイツ語の学習を始めたのも、あのとき続けられなかった会話(英語とのチャンポンなら、なんとかなったはず)の続きを、どこかで望んでいるからなのかもしれません。 |
2009年3月10日 (火)
筆記体、好きなんだけどなあ...
学校で筆記体を教えてない? つい最近になって知りました。アルファベットの筆記体って、いまではもう、学校では教えてないんですね。教科書から消えつつある「筆記体」のナゾに迫る!(R25) 中学校の英語 筆記体は日本独自のもの?(Asahi.com 教科SHOW) 後半の朝日新聞の記事にある大学教授のコメントには「ホントかよ」とも思うのですが、少なくとも教科書から消えているのは確かなんですね。 最近では、ニュースウィーク(日本版)の2009年3月4日号にも、「筆記体よ、安らかに眠れ」という記事が掲載されました。手書きが廃れたいまとなっては消え去る運命ながら、以下で取り上げるアメリカの独立宣言など、歴史的な文書が読めなくなる文化断絶が怒る可能性も、あるとのこと。 筆記体好きなんだけど 残念だなあ、私は筆記体がけっこう好きなんですよね。物理的に早く書けるという意外に、きちっと気を遣いながら書けばとてもきれいに見えます。ブロック体はどうがんばっても活字以上に読みやすくは書けないけれど、読みやすく、かつ美しく見える筆記体を書くのは、私のように字が汚い者にも十分可能です。 Wikipediaの「Cursive」の項にある、アメリカ独立宣言の文書なんて、見ていてほれぼれとしちゃいますね。 The presentation copy of the Declaration, written professionally a few days later, was written in a fully cursive hand. とあるので、この画像にあるのが職人によって清書されたものなのでしょう。カリグラフィとは違うけれど、読みやすく、全体の傾きがそろっていて、下手な活字の印刷物よりもずっと美しいと思いませんか? 日本語でも字のきれいなのはうらやましいですが、どうせ書くならこういうふうに書けると良いなあ、と思います。 私なんかは、見て「きれいな字だなあ」ですんじゃいますが、アメリカ人がこの文書を読めなくなるというのは大丈夫なんでしょうか。もっとも、200年300年以前の手書きの日本語を、苦もなく読める日本人も少ないか。 たしかに、中学校のときに級友の多くが最初につまずいていたのが「筆記体がちゃんと書けない」ことだったので、教科書から外す項目を考えるときに候補に挙がるのは、理解できます。 また、テストの際には「指定がない限り、回答はブロック体で書くこと」というルールだったような記憶もあります。下手な筆記体ってまるで読めないものになりますからね。使わないものを教えるのも、覚えるのも、効率的とはいえません。 筆記体がなくなるのは仕方ないけれど すでにずっと以前から手紙や文書を作成するにはタイプライターがありましたから、筆記体なんていうものが廃れるのは仕方のないところですね。ましてや、手書きというのは文字を「書く」主要な手段ではなくなっています。いまや手紙のほとんどはE-mailで代替されていますから、手書きの書名を加えることも減ってしまいました。PCとネットワークの普及は、「手書き文字」の終焉を招いたのかもしれません。 私自身についていえば、筆記体を使うのは英語やドイツ語のレッスン時にメモをとったり、予習の際にディスカッション用のメモを書いておくときくらいです。急いで英文を書かなければならないとき、やはり筆記体は便利なものですが、その必要性はどんどん減っています。 しかも、そこで書いているのは習った筆記体ではなく、ブロック体と筆記体が入り交じったハイブリッド筆記体になっちゃってます。大文字の「D」「G」とか小文字の「z」なんかはなかなかきれいに書けないので、ブロック体を使っちゃいます。 美しく読みやすい筆記体が書ければ、ちょっとしたメモを書く際にもカッコイイよなあ、とは思うのですが、使われるケース自体が減っていくと「書いても読んでもらえない」という時代が来ちゃうのかもしれません。 |
2009年3月14日 (土)
最初に読み切った英語の本は
最初に読み切ったのは、2003年になってから 高校の修学旅行で神田に寄り、3冊のSF小説を買ったは良いが、全く読めなかった顛末を以前書きました。初めて買った「洋書」のタイトルは(2009.2.14) では、最初にちゃんと読み切った英語の本はなんだったかというとDisney Instituteの「Be Our Guest」です(リンク先はAmazonです。アフィリエイトではありません)。 ディズニーで「Be Our Guest」だと、名作アニメーション「美女と野獣」のストーリーブックかなにかと間違われそうですが、さにあらず。 Disney Instituteは上記リンク先をご覧いただければおわかりのとおり、ディズニーがそのサービス運営ノウハウを他の企業に教えている、いわば企業向け教育ビジネスを行っているところ。この本は、そこで教えられているディズニーのテーマパーク運営ノウハウをまとめたもの。 ちなみに邦訳も出ています(「ディズニーが教える お客様を感動させる最高の方法」って、センスに欠けたつまらないタイトルですね。「Be Our Guest」で良いじゃない! と思うのですが、本のターゲットがディズニー好きであるとは限りませんから、難しいのかも)。 たしか読んだのは2003年の夏、わりと出たばかりのタイミングで、出張先で立ち寄った大型書店の洋書コーナーで見つけ、「これなら読めるかも!」と思い買ったのです。 読めるかも! の理由ですが、ひとつはすでに何度も行っている場所、フロリダの「Walt Disney World」のテーマパーク運営に関する本なので、親しみもあり理解しやすいだろうということ。そしてもうひとつは、人材教育やマネジメントといった、仕事上の関心領域の本であったことです。 やはり英語で読もうとするなら、わざわざ苦労して英語で読みたくなるような本でないと続きません。どんなに評判が良くても、自分が興味のない本は日本語だって辛いですからね。 最初は辞書と首っ引き 最初の頃は単語をひとつひとつ調べながら(信じがたいでしょうが、紙の分厚い英和辞書を持ち歩いて引きながら読んでました!)読んでたのですが、これでは1冊読むのに1年かかるとわかったので、内容の把握に支障がなければすっ飛ばすことに。多少理解できない部分があっても、読み進むうちに遡ってわかることもあるので、とにかく前に進むことにしました。 このやり方で約1ヶ月半。200ページほどしかない、薄めのぺーバーバックなんですけどね。いまなら1週間くらいで読めると思います(まだそんなにかかるのか! というお叱りはご勘弁を)。 関心のある分野の本で、一語一語の理解にこだわらないようにしたことで、まあなんとか1冊の本を読み切ることができたときには、かなりうれしかったですね。 実際に英文読解の力がどの程度向上したかは定かではありませんが、「読めるじゃないか」と思えたことのほうが大きかったと思います。 上述したとおり、いちいちわからない単語を辞書で確認するのではなく、文脈が取れなくならない限りは、とにかく前に進むのが良さそうだ、とわかりましたし(その後、英会話教室の講師に「どうやったら読むスピードが上がる?」と質問したら、やはり「いちいち辞書をひかないこと。それでまったく理解できないのなら、レベルがあっていないということ」といった答えが返ってきました)。 実力に応じて「読み切れる」本を選ぼう 英語リーディングに少し自信がついてきたら、まずは数ページの雑誌記事、続いては50ページ100ページのものでも良いから、とにかく興味の持てる本やブックレットを見つけて、通読してみると自信がついて良いかもしれません。本ならば、定番ですがペンギンリーダーズとか。繰り返し書いていますが、とにかく、早い段階でポジティブでうれしい経験をいくつか重ねることが、継続できる秘訣のひとつであるように思います。 |
2009年3月15日 (日)
「NHKの英語講座をフル活用した簡単上達法」
「You can do it!」川本さんの本が文庫になりました ゴガクルブログも7つに増えてますます盛況ですが、その第一弾「You can do it!」の川本さんの本、「NHKの英語講座をフル活用した簡単上達法」が文庫になりました。祥伝社黄金文庫から今月出たばかり、お値段は580円です。 NHKの英語講座をフル活用した簡単上達法(文庫)(You can do it!) 3月12日の木曜日、池袋の書店で早速手に取りました。 文庫本で580円は高いように感じられますか? いえいえ、一緒に買った「生き残った帝国ビザンティン」(井上浩一 著)なんて税別で1,000円でしたよ。「学術文庫はもともとベースが高いだろっ!」って、その通りではありますが... でも、川本さんのこの本、この春からNHKの語学講座を始めてみよう、と思っているかたや、本やCDなどの教材を買って挫折し、英会話教室もイマイチだった...と困っているかたにとっては、580円以上の価値がきっとあります。 (なんだか、われながらやたらに本の値段にこだわっているように思えますが) 少しの時間で読み進められるというメリット さて、まずこの本の長所は「とっても読みやすい」ことです。全部で9つのパートに分かれており、それぞれに10前後のトピックがあります。全体で200ページですから、各トピックは2ページ平均、1ページで収まっているものもとても多いです。したがって、本を読むためのまとまった時間がとりにくくても、家事の合間、会社の昼休み、乗換の多い通勤電車など、数分単位の空き時間を利用して読み進めることができます。忙しいあなたにぴったりですね。 ひとつひとつが独立した学習のヒントになっていますから、気になった内容があればそのページにしおりを挟むなり、角を折るなりして何度も確かめることをおすすめします。時間をかけて頭から再読しなくても、気に入ったトピックを何度も読めばいいのです。 この本は一度読んで終わりではなく、「あれ、最近勉強が進んでないな」「ちょっとやる気が減退してるな」と思ったときに、お気に入りのページをめくって再びやる気を起こすために、いつも手に取りやすいところにおいておきましょう。 続けられる状況を作る 語学の学習方法に決まった唯一の道はありません。とはいえ、同時に多くの人にとって比較的有効な道筋というのは確実に存在します。川本さんの実践されてきた学習方法は、こうしてまとまった形で読むと、非常に合理的で奇をてらわずに目の前にある教材を最大限に活かした、とても汎用性の高い方法ではないかと思えます。 中でもハイライトは、ラジオの語学講座を聴きながら毎朝早起きして続けたという、ディクテーションでしょう。 あえてテキストに「正解」が掲載されていない箇所を選ぶことで、納得がゆくまで何度も聞き返し、辞書を引くという反復練習を自然に組み込んでいることがすばらしいですし、ネットで仲間を見つけて聞き取った結果を投稿し、コメントをもらいながら精度を上げていくといった「継続のための仕掛け」が良いですね。 自らを「継続せざるを得ない状況」に追い込んでしまうというのは、どうしても外国語を習得しなければならない特段の事情がない多くの学習者にとっては、とくに有効なヒントになると思います。 そんな意味で、私がこの本の中で一番楽しく読めたのは、川本さんが失敗談も含めて学習の体験を語っているPart 9です。 わが身を振り返ると 次から次へと本やCDを買うけどきちんとできない、ラジオ講座を録音するけど録りっぱなし、欲張って一度にいくつもの教材を始める、継続できずにやったりやらなかったり...本の中で効率的ではない学習の姿がいくつか指摘されていますが、これ、ほとんどそのまま私が英会話教室に行き始める前までの、ほとんど何も身につかなかったころの語学学習の実態です。どこかで観察されていたんじゃないかと思うほど(笑) 私の場合、自分一人の意志力と努力ではどうにもならないと自覚したので、英会話教室のカリキュラムに乗っかることで、自分なりに学習方法を工夫しなくても、目の前の課題をこなしていくだけでひとまず前に進む、という方法をとりました。 たぶんそれは、私の性格や生活のリズムやスタイルには、あっていたのでしょう。どんな学習方法がぴったりなのかは、個人差が大きいと思います。おそらく私が川本さんのまねをしても、同じような成果は出ません。 私がこの本を読んで共感したのは、留学とか海外赴任とか企業とか、そんな生活のかかった大きな目標なんかなくても、「なりたい自分」を実現することが目標になり、そこからさらに新しい目標や新しい道筋が見えるものだという動機付けです。 英語ができないと○○だ、という恐怖感や不安感に背中を押されるよりも、自分の意志でどこかへ行こうとすることが大事なのだと思います。そこに、自分にあった学習法と、ひとつひとつの成果をポジティブにとらえるマインドがあれば、おそらく良い波に乗れるんじゃないかと思います。 |
2009年3月17日 (火)
4月からの準備はOK?
明日は3月18日! 3月14日の土曜日、基礎英語などいくつかのラジオのNHK英語講座4月号テキストが発売されました。そして明日は3月18日、英語以外の外国語や、テレビ講座の新年度開講分のテキストが発売になります。みなさんは、もうどの講座を始めるか決めましたか? 新学期や新年度が始まる4月は、何か新しいことを始めたり、再チャレンジをするにはやはり最適の季節です。12ヶ月のうちの一つに過ぎないのだし、新年度のスタートを4月に置くというのは別に万国共通というわけではないのだけれど、ずっとこのリズムで生活をしてきたためか、気持ちをリフレッシュしやすいのはたしかですよね。 とくに元旦にたてた今年の目標で、英語など外国語の習得をあげたかたは、3ヶ月目に入って中だるみしていませんか? あるいは、正月からラジオやテレビの講座を視聴し始めたものの、秋からの講座に途中から入る格好になって早々に挫折しちゃったかたもいらっしゃるのではないかと。 そんな場合も、ひとまずここでリセットをかけて、4月から心機一転スタートを切ることができます。春の新年度開始というのは、4分の1を過ぎたところで再出発ができるという点でも、なかなか優れた仕掛けだと感じます。 4月開講の語学講座 4月からの語学講座については、NHK外国語講座のサイトに詳しい情報が出ています。来年度の語学番組一覧(NHK外国語講座) NHKの説明会のレポートにも書きましたが、今回の目玉のひとつはラジオ講座のストリーミング放送の開始と、英語では「ニュースで英会話」や「トラッドジャパン」などの「英語を使って何かを表現する」ための番組の充実です。 【特別レポート】春からのNHK語学番組はすごいぞ(2009.2.9) そのほかにも、ラジオのアンコール放送も含めて入門編から応用編まで幅広いラインナップですので、どれかひとつに絞るのが難しいほどです。 私の今年度上半期は、ラジオ講座での学習に関してはドイツ語に集中し、英語は学習というより気軽に楽しめる番組としてラジオの「英語ものしり倶楽部」を聞き、テレビのほうは「テレビでドイツ語」「トラッド・ジャパン」「ニュースで英会話」という方向で行きましょうか。 新番組は実際に見てみないと、学習寄りか、それともリラックスして視聴するコンテンツに近いか、わかりませんが、私はおおまかにはテレビは「語学娯楽番組」、ラジオは「教育番組」と感じています。 いずれにせよ、テキストを買ってきて(あ、「ニュースで英会話」にはテキストはありません、ねんのため)から2週間ほど、ぱらぱらとめくりながらどんな風な番組になるかを想像するのも良いでしょう。 小中学校の頃にも、学校で新学期に新しい教科書を受け取って、いったいどんなことが学べるのかワクワクしながら読んだ記憶があります。新しい教科書って気持ちがよいものです。 あれもこれも、は禁物 今期からは放送後にPCでストリーミング聴取できる番組が増えたこともあって、「あれも聴ける、これも聴ける」と喜んでいるかたも多いでしょう。けれど、ある程度習得した言語の維持のためならばともかく、学習途上の場合に大切なのは、あまり手を広げずに重点を絞り込むことだと思います。 たとえば、いま私はラジオのドイツ語講座は基礎編の「まいにちドイツ語」と、応用編の「アンコールドイツ語」を両方録音していますが、もっぱら聞くのは前者のみです。 後者もテキストをしっかりと見ながら辞書を片手に理解できないわけではないのですが、新しい単語の意味を辞書で調べてメモし、練習問題を解いているだけでもたっぷり1時間は必要です。なので、これを毎日続けるのはちょっと苦しい。ラジオ講座といっても単に15分ないし20分聞き流すだけでなく、きちんと内容を確認しながら勉強しようと思えば、続けられるのはひとつじゃないかな、と思います。 幸い、テキストは毎月1冊で価格も安いものです。 迷っていたら、4月号は気になるものを買ってみて内容を読み、自分に一番あったものを選ぶと良いのではないでしょうか。 |
2009年3月21日 (土)
「モチベーション」が、もんだいだ
問題は「モチベーション」? 4月開講のNHK語学講座のテキストが一斉に店頭に並び、あらためて学習開始! というブログもたくさんあるようです。いくつかのワードでブログ検索してみるだけでも、読み切れないほどです。やっぱり、4月新年度で春になったし、新しい講座が始まるしで、気持ちも新たになにかを始めるには良い季節ですね。 検索で出てきたたくさんのブログを拾い読みしていて、ちょっと気になったことがありました。 けっこう多くのブログで共通して、以前スタートして続かなかった、あるいは○○語は結局投げ出しちゃった、という反省を踏まえて、「モチベーションの維持が大切」といった記述が見られたのですね。ふむ、大事なのはモチベーションですか。 そもそもなぜ語学なんてやるのかな モチベーション、つまり外国語を勉強する動機付けとか、あるいはこの場合は「やる気の維持」も含めてのことなのでしょうが、それってどこから生まれるのでしょう。2ヶ月後に海外赴任が決まっているとか、来年留学予定だとかいったやむにやまれぬ事情がある人ばかりでは、ありませんよね。むしろ、「なんとなく英語くらいは話せるようになりたいし」「オペラが好きだから、イタリア語がわかると良いなあ」とか、わりと軽い動機なんではないかと思います。 私自身も、英語を仕事で使うことはまずないし、英語圏の友人もいません。英語を話すべき状況は私には皆無なのです。 実利的な理由はいくつかありますよ。旅行のときに便利だとか、英文のWEBサイトやパンフレット類が読めたほうが情報が早くて正確なことがあるとか。でも、それらもお金を使って時間を使って勉強を続ける主な理由ではありません。 「英語くらいできると良いかも」というすごーく漠然とした願望があって、たまたまあるきっかけがあって本気で取り組み始めたので、いまさら後戻りはしたくない、という程度。 さて、モチベーションがなくなる、というのは、英語(だけじゃなく他の外国語でも)の学習に時間とエネルギーを費やす気持ちが萎えちゃうってことですよね。つまり、英語よりも大事なこと、学習よりも楽しいことに気持ちが行っちゃうってこと。 いいんじゃないですか、それで いや、決して冷たく突き放しているわけでは...だって、他にやりたいことや楽しいことがあるのに、それを我慢して自分を縛り付けて勉強したって、身につきませんよ。そんなの、大人なら小学校から10年以上学校に通った経験から良くわかっているはず。 英語なり他の外国語なりを話せて、読めるようになろうというのはそう簡単じゃありませんし、すぐに成果が出るものでもありません。残念ながら。 しかももっと残念なことには、習得のゴールなんてないのですね。言葉なんていくらだって学ぶ余地があるし、しかも立ち止まったその瞬間から劣化が始まるのでやめにくい。 なので、苦痛だと思っちゃったら、そしてその苦痛を乗り越えるゴールが見えていない限りは、無理に続けても仕方ないと思います。はい。 「そんなゴールなんてもてないよ、旅行の予定もしばらくないし、ましてや移住する気なんてないし...」 そうそう、そうなんですよね。私もまったく一緒です。え、答えになってない? 自分にとって心地良い状態を作ること じゃあ、留学とか海外赴任とか外資系企業への転職とか、そんな特殊事情がなければ一生英語話せないままじゃないか! とあきらめるのはまだ早いです。少なくとも私がなんとか続けられた秘訣をいくつか。 ●身近に「あいつでもできちゃってるの?」という見本を見つける これ大事です。自分とそう変わらない環境、能力、意思力の友人や同僚が、実はけっこうな英語の使い手らしい、という人を探しましょう。そして彼/彼女が一体どんな理由で、学習を続けられたのかを訊きましょう。その人が、1年後(とか2年後)のあなたの姿です。しっかりイメージしましょう。 ●とにかくなにかを始めましょう できるだけ途中で投げ出しにくいのが良いですね。私の場合は英会話教室に30万円払いました。学習用にiPodを新調するのも良いかも。 お金を払うばかりじゃありません。NHKのテキストや市販の本を買う、それを親しい友人に見せて学習開始を宣言する。上司や同僚でも良いですね。そして「私今日は勉強したいので」と残業を断ってベル即退社しましょう。 ●早く「これができた!」を作りましょう 何でも良いです。いつも読んでいる雑誌のタイトルの意味がわかった、好きな海外ドラマの台詞をひとつ言えるようになった、カッコつけて英語を使う上司の間違いがわかった(笑)...とにかく、なにか自分にとってちょっとでもうれしいこと、楽しいことに、勉強中の外国語を結びつけてください。 ●ちょっと前進した自分を認めましょう 上にも書きましたが、言葉の習得にはゴールはありません。だいたい「完璧な日本語」を話せますか? 書けますか? なので、完璧な状態を目指すと必ず失敗します。それよりも、昨日よりも、1週間前よりも、1ヶ月前よりも前に進んだ自分のすごさを認めてあげましょう。だって、親や教師に強制されたわけじゃないのに、自分でわざわざ勉強を始めて、なにかを覚えたんですから。 残念ながら、大人になってしまった私たちは苦痛から逃れてもちゃんと生きていけることを知ってしまっています。 けれど、苦痛だけじゃなく、なにか心地良い状態で学習ができる状況を作り出すことだってできるのが経験豊かな大人ってものです(それは子供にも可能なんですが、大人は子供には使えない手も使えるでしょ。「自分にご褒美」とか、ビール一本追加、とか)。 モチベーションの維持とは、「英語がんばらなきゃ」「できないと将来マズイ」と自分を追い込むことではありません。追い込まれた人は、けっこうな確率で戦意を喪失してしまいます。「窮鼠猫を噛む」といいますが、猫をかまずに食われちゃうネズミのほうが多いからこそ、ことわざになるのです。 そんなつらいことをするのではなく、ちょっとの我慢やちょっとの手間が、結果的には心地の良い状態になるように、ひと工夫。それこそがモチベーションアップの極意だと、私は思うわけです。 |
2009年3月24日 (火)
そんなに「Why?」って問い詰めないで
何かを言ったら「Because」 私の通っている英会話教室では、おおむね半年ごとに上位クラスに移るのですが、中級だと道を尋ねるとか買い物をするといった日常会話だったのが、だんだんと社会や政治、文化をネタにしたディスカッションにトピックが移っていきます。扱うテーマ自体がそれほど難しくはないので(もちろん、個人の関心の濃淡は影響するけど、基本的には難解なものではない)、ディスカッションはそう困難ではないはずなのですが、普段日本語で話しているのとは、やはりちょっと調子が違います。 その違いが一番端的に表れるのが、なにかを言ったら必ず「Because」が求められることかもしれません。 たとえば「食の安全」がトピックだったとして、最近問題を起こした企業の名前を出して「●●社の製品は買いたくありません」と述べたとします。 では、なぜ買いたくないのか? という根拠を求められると、けっこう困ることもあるんですよね。「問題を起こした原因は○○で、まだ解決されていないから」「問題への対応時の△△という言動が、信用ならないから」「代替できる製品は他にあり、そちらは××の理由で信頼できるから」など、理由はいくらでも考えられます。とにかく、なにかの理由を示して自分の発言をサポートしなくちゃいけません。 まあ、英会話教室ですから、たとえばディベートのように反論を受けてさらに再反論して、といった具合に進むことはそれほど多くありません。 けれど、なにかを発言したら必ずその根拠が求められる、というだけでも、普段の雑談よりも緊張度が増すことはたしかです。しかもそれは全部外国語で言わなくちゃならないのですから。 ほんとに毎度「Why?」って訊かれるの? 私は海外の居住体験がないので、本当に雑談でも「Why?」なんて訊かれるのかどうかはわかりません。友人間での雑談だったら大丈夫なんじゃないの? なんていう気もします。とはいえ、ある程度親しくなってシリアスなテーマでも話すようになったときには根拠のない発言はできないでしょうし、ビジネスなどの交渉ごとではさらに重要です(通訳を介するにしても、相手にとって説得力のある根拠は絶対必要)。 日本人同志の話し合いだって、根拠のない意見が重んじられるわけじゃありませんが、たとえば「組織内の立場」とか「あうんの呼吸」といった別の要素がからんでくる度合いも大きくなります。異文化とのコミュニケーションとは同じではないですね。 いつもだと鬱陶しいけれど ディスカッションというのはその人の性格や議論そのものの好き嫌いといった傾向に、学習の成果が大きく左右されそうです。とりあえず旅行時になんとかなればいいや、と思っていると、何かいうたびに「Why?」と訊き返されるのは鬱陶しく感じるかもしれません。ディスカッションが嫌いではないのですが、実際に自分が英語を使う場面を想定すると、もう少しいい加減な会話の訓練があっても良さそうな気はします。 同じように身近なトピックを扱っても、根拠を求められない「雑談レッスン」みたいなのもあるのでしょうけど、それはそれで話題をつなぐのが大変そう。ディスカッションがちゃんとできればゆるい雑談もできそうですが、逆は難しそうですから、結局は教室ではディスカッションもどきくらいをがんばってやってるのが、良いのかもしれません。 それにしても、「Why?」責め、けっこう辛いんですよねぇ... |
2009年3月28日 (土)
なぜ「ドイツ語」なのか?
第二外国語は何を選ぶ? もうすぐ4月、大学への進学の最終準備で忙しいかたも多いのではないでしょうか?私が大学に入学して、まずやらなければならないことのひとつが、第二外国語の選択でした。たしか、入学手続きの書類に選んだ第二外国語を書き込んで送ったので、ちょうどこの時期の準備のひとつだったように思います。 私が入学した学校で選べたのは、「ドイツ語、フランス語、中国語」の3つ。私の周囲では、この順番に3:2:1くらいの人数比になっていました。なんとドイツ語堂々のトップです。 いまなら、中国語が一番だったりするのでしょうか? ドイツ語を選択した理由 私の選択はドイツ語。ほとんど迷うことなく決めたのですが、理由はけっこうお馬鹿。「モーツァルトの『魔笛』を字幕なしで聴けるようになりたい。できれば、そのあとワーグナーも」というもの。中学高校の頃はクラシック音楽が好きで、イタリアオペラについてはあまり関心がなかったものの、SFやファンタジー好きだったのと、けっこう大仰なものが好みだったので、「魔笛」やワーグナーの「指環」などには関心はありました。 いまのようにDVDなんてありません(高校を出るまでLDさえなかった)から、こうした音楽はFM放送で聴くものだったのですね。もちろん、字幕なんてないし、対訳本だって地方の田舎都市では手に入りにくい。原語で聞き取れなければ楽しめない、という厳しい状況にあったわけです。 たしか「魔笛」はNHKで放映された舞台を見ることができたのですが、「指環」はバイロイト音楽祭の録音がFMで放映されたのを、90分テープ10本を取り替えながら録音したのでした。ピエール・ブーレーズが指揮をしてパトリス・シェローが演出した舞台、音だけではいったいどんな舞台なのかがわからずに、全編を聴き通すことはできませんでした。 そんなわけで、大学では第二外国語が学べる(というか、学ばねばならない)と知ったとき、ほとんど躊躇なく「ドイツ語にしよう」と心を決めていたのです。 字幕なしなんて、無理無理 けれど、容易に予想がつくように、教養部でドイツ語の授業を受け始めて2ヶ月もたたないうちに「『魔笛』を原語で聴くなんて、無理だった」ということが判明します。そりゃそうです。当時の私は英語だって受験に必要最小限の水準しかできず、副読本に出てきた「Centre」というのが何のことだかわからなかったくらいですから。もちろん、「せんとれ?」とか読んで周囲の失笑を買いました(ああ恥ずかし)。ましてや、オペラを原語で楽しめるほどのドイツ語が1年半の授業で身につくはずなどないのです。 あれからえーっと、四半世紀以上が過ぎました。 ドイツ語の再勉強を始めたのは昨年の秋からですが、映画館で観た「トリスタンとイゾルデ」や「サロメ」などのドイツ語作品では(いずれも、「METライブビューイング」です)、ところどころ単語だけでなく文章が聞き取れ、意味がわかるところもあります。 ちょうど、高校生の頃に洋画を観に行ってときおり英単語が聞き取れたといっては喜んでいるような状態です。 はなはだ低レベルではありますし、4時間あるのに止まっているのではないかと思えるほどゆったりとした時間の流れる「トリスタン」で台詞や歌詞が聞き取れたからといっても、さほどの前進ではありません。 まあ、それでも「『魔笛』を字幕なしで観よう」という十代の自分の野望(?)には、多少近づいているわけです。そのうちになんとかなるでしょうか。 もっとも、オペラの歌詞なんて単純なものが多くて、同じ演目をさまざまな演奏で観ているうちに、内容を覚えちゃうんですよね。手軽な学習法としては、良いかもしれませんけど。対訳本なんかもたくさん出ていますから、好きな作品の好きな場面を観ながら耳をならしていくことは、できるんじゃないでしょうか。 |
2009年3月31日 (火)
4月だ、語学講座を始めよう
4月ですね! 正確には、明日からですが、すでに「トラッドジャパン」など、4月からの語学番組が今週からスタートします。みなさんもうテキストと、放送時間チェックは済んでますか。私も、週末に(二日酔いでふらふらしてたのですが)メモリーに録音できるラジオ「トークマスタースリム」と、テレビ録画の設定を修正しました。 とりあえず気になる番組をすべて録画にしたのですが、1,2週のあいだに絞り込んでいこうと思ってます。 ところで、NHKの語学テキストって、やっぱり4月号が一番たくさん売れるのでしょうね。 実売部数のデータを見たわけではないのですが、4~6月のシーズン前半と、7~9月の後半とではかなりの差が出そうな感じ。実際どうなのでしょう。 50号とか100号をかけて分売される「パートワーク」では、第1号の販売数でその後の販売の推移がほぼ読み切れるのだと聞いたことがあるのですが、NHKのテキストも同様に「4月にこれだけ売れたから、きっと9月はこのくらい」という目処が立つのだろうと思います。 雑誌とは違って半年程度は店頭に置かれたりしますが、それでも売れる見込みのない量を刷っても返品の山、裁断処分ということでしょうから、販売見込みは大変な仕事だろうな、と思います。売れなそうだから配本を減らす、ということもできにくそうですし。 さあて、今シーズンの視聴計画は あ、NHK出版の商売の都合はどうでも良いのですが(笑)今回とりあえず録音と録画の設定をしたのは、次の通りです。「◎」はちゃんと見る気があるもの、「○」は少し様子を見てから決めるもの、「△」は将来のためにとりあえず録るだけのもの。 【テレビ】 ◎テレビでドイツ語(私) ◎テレビでイタリア語(妻) △テレビでフランス語(妻) ○3ヶ月トピック英会話(妻) ○トラッドジャパン(私) ○Jブンガク(私) ○ニュースで英会話(私) 【ラジオ】 ◎まいにちドイツ語(私) ◎まいにちイタリア語(妻) △まいにちフランス語(妻) △アンコールドイツ語(私) ○アンコールイタリア語(妻) ◎英語ものしり倶楽部(私) ○英語5分間トレーニング(妻) それぞれ7番組ずつあります。とはいえ、これだけすべてを並行してメインの教材にするのは難しいでしょう。私の場合は、テレビとラジオのドイツ語が「真面目に勉強する番組」で、あとは「楽しみのために観る/聴く番組」くらいになると思います。 ストリーミングも来週から始まります ラジオ講座の多くが一週間遅れでストリーミング配信されることについても、この1ヶ月くらいであちこちのブログでだいぶ話題になっているように感じられます。これってやっぱり大きな前進ですよね。上記のラジオ番組のうち、「毎日ドイツ語」「毎日イタリア語」「毎日フランス語」「英語5分間トレーニング」がストリーミングの対象です。いまでもトークマスターから1,2週毎にサーバに取り込んで聴いているので、一週間遅れというのはほとんど気になりません。 むしろ、ラジオの電波状況を気にすることなく、好きなときに聴けるストリーミングを中心にして、録音のほうは押さえということになると思います。 ストリーミングには本放送翌週月曜から1週間という期限があります。 どうせなら、過去に遡ってダウンロードまでできるようにしてくれればいいのに、という気もするのですが、よくよく考えると期限があるからこそ、そのあいだにちゃんと聴いて学習しようという気になるのですね。なので、これはこれで正解なのでしょう。 英会話教室には継続して週に一度行くこと以外は、今年の学習計画が未確定なのですが、まずはこれと決めたテレビとラジオの語学講座を、ほぼ放送と同時にきちっと消化していくことは、半年間続けてみようと思ってます。 このブログで、急にラジオやテレビ講座の話題が減ってきたら、きっとそれは私が挫折しかかっている証拠ですので、そんなときには「オイ、どうした」とコメントいただけると、ものすごくうれしいです。では! |