2009年3月 3日 (火)
リーディング力を高める訓練の話【B面】
なぜ「B面」か? 英会話教室で、中上級用のテキストの1ユニットをたった50分のレッスンで終わらせるという過酷なカリキュラムに半年ほど鍛えられたおかげで、リーディング力がぐっとアップしたお話を続けて書いてきました。猛烈に大変だった英会話教室の予習(2009/2/24) なぜ3年目から急にリーディングが伸びたか?(2009/2/28) 基本的には、自分のもっている力よりもちょっと高めの課題を与えられ、食らいつくことで力が伸びるというのは、正しいと思ってます。ほら、仕事だって一緒でしょ。鼻歌交じりにできる仕事ばかりしていると、そのレベルに実力がしぼんじゃいます。 ラクをしてなにかを習得しようと思っても、よほどの幸運かよほどの才能に恵まれない限りは失敗する、というのが私の信条。 とはいっても、あんまり正直に「努力の継続が大切です」「常に目標を高く持って」みたいな話ではつまらないですし、あたりまえすぎてなんの得るところもありません。 なので、「B面」と称して、正攻法ではないかもしれないけど、今から考えるとひとつのテクニックではあるかもな、という点について書きます。 予習は直前に あなたが週に一度のレッスンに通っているとします。たとえば毎週火曜日の夜。レッスンの予習には毎回1時間が必要として、あなたはいつ予習をしますか?週末にきっちりとやる、と答えたかたがた、私とは違うタイプです(笑) そのまま継続すれば、きっと英語のカミサマはあなたにほほえんでくれます。 もちろん、1週間も時間があるのだから早めに始めて、何度か見直して、というかた。 私とはもう圧倒的に違うタイプです(笑)、その努力は必ずや報われると思います。でも、あまり早く始めちゃって忘れないようにしてくださいね。 私の場合は、もちろんレッスン当日、直前にやります。 上述の「すごく大変だった期間」には2~3時間が必要でしたから、さすがにレッスン前夜も予習に充てましたが、1時間ですむのならばレッスン当日だけですませていたでしょう。実際、毎回1時間弱の準備で対応可能ないまは、当日朝と直前で十分です。 なぜ直前が良いのか? 先回りしてエクスキューズを書いておきますが、英会話教室の準備は常に直前が良いよ、などと主張するつもりはないです。タイトルに書いたとおり、リーディング力を高めるための、ひとつのテクニックととらえてください。リーディング力向上のために、レッスン準備は直前が良いと思う理由、それは「時間に追われるから」です。 リーディングというのは会話と違って、自分が納得するまで何度も読み返すことができます。それゆえに、私たちは個々の単語の意味を確認し、文章の構造をきちんと把握し、文章の意味をできるだけ正確に把握しようとしがちです。でも、これだけではリーディングは正確にはなっても、早くはなりにくい。 TOEICの試験でリーディングの時間が足りなかったと悩んでるかたに必要なのは、正確さではなくて早さです。雑誌でもパンフレットでも説明書きでも、とりあえずざっと目を通して意味を取るスピードは、正確さと同じくらい重要で役に立つもの。 だからこそ、リーディングの教材をできるだけ早く読めるよう、自分を動機づけることが大切なのですね。そのために、私はレッスンの準備を直前に、とおすすめします。 フルタイムで仕事をしていれば、せいぜい朝早く起きて喫茶店に行っても1時間と少し。夕方はいろんな用事が入ることもあるから、取れたとしても30分から45分くらいでしょうか。 つまり2時間弱の時間の中で、レッスンの準備をするのです。 リーディングの量と難易度がそこそこあってディスカッションのための準備も必要、他にも語彙や文法の設問もあったりすると、これはかなりギリギリの時間ではないかと思います。そここそがポイントです。 テキストの半ページ~1ページの文章くらいならば、2~3分でざっと内容を把握できないととても間に合わないよ、という状態に自らを追い込むことで、早く読む訓練を課すのです。 とってもスパルタンな方法に見えるかもしれませんが、シンプルで合目的的なテクニックこそが、実用的ではないでしょうか。 何度も書いているとおり私はナマケモノですが、自分の性格にあった学習法を工夫する「ナマケモノの本能」が働いた結果、上記の直前学習法(?)を身につけました。 もちろん、これだけでは勉強した内容を定着させる効果が低いので、もう少し息の長い学習法と組み合わせることも必要ですが、とりあえずリーディングのスピードを高めるためには効果的だと思ってます。 |