2012年5月26日 (土)
外国語が混ざる!
外国語回路はひとつだけ? 最近の困りごとのひとつが、「英語とドイツ語のチャンポン」です。 以前からこのブログにも書いているとおり、私はよく頭の中で英語やドイツ語で会話シミュレーションをするのですが(ようはテーマを決めて自分一人で会話を組み立てる)、このときに英語だったはずがいきなり「aber」とか[trozdem」といったドイツ語の接続詞が登場し、そこか先がドイツ語に変わってしまうのです。 もちろん、英語に比べるとドイツ語で表現できる範囲は非常に狭くなるので、こうなってしまうと途中でシミュレーションはあっさりと終了します。 英語ならば通勤電車の中で10分程度は「会話」が続けられるのですが、ドイツ語では語彙も足りていないので、だいたい2〜3分が限度ですね。それでも、一人会話だけに自分の知っている単語だけで続けられるのでなんとかなっているだけなのですが。 いずれにせよ、英語とドイツ語がごっちゃになって出てくるのはちょっと困りものです。 いざ使う段になって、英語を話しているつもりが突然ドイツ語に変わったりしても、きっと相手には通じないでしょうから。 ドイツ語教室の仲間で、いきなりフランス語の田子を混ぜた話し始める女性がいるのですが、これって同じような症状かもしれません。もしかすると、私たちの頭の中には「外国語」の回路はひとつしかなくて、そう器用には切り替えられずに混信しているのかも。 目玉をどうやって食べますか? ちょうどいま読んでいる本、「ドイツ語『語史・語誌』閑話」(石川光庸・著)にも同じような話が出てきました。 ドイツ語でタマゴが「Ei(アイ)」なのは、学習者のかたにはおなじみだと思います。で、日本でタマゴの食べ方といえば「目玉焼き」、そして英語で「目」は「Eye(アイ)」。これが混信すると、とんでもない文ができあがります。 著者の石川さんがある時、英語圏からのお客様にタマゴの食べ方を尋ねようとして、出てきたのがこのフレーズです。 How would you like to eat your eye? いやはや、相手も面食らったことでしょう。 でも、このところ独英の混信に悩まされている身としては、他人事とは思えません。いつの日か、私もこの手の間違いをやらかすのではないかと不安でしょうがありません。 イタリアとスペインなら 英語とドイツ語は親戚関係とはいっても、英語は途中でフランス語の影響を受けたりしていて意外に違いも大きいことに気づくことも少なくありません。 毎週テレビ講座を見ている範囲では、英独の共通項よりもずっと似たような言葉に聞こえるのがイタリア語とスペイン語です。 たとえば「per favore」と「por favor」なんて、ほとんど一緒にしか聞こえません。きっとスペインに行って「cerveza, per favore!」と伊西混合で喋っても、ちゃんとビールが注文できることでしょう。 イタリアとスペインとではゆっくりと喋ればお互いに意思疎通が可能だ、なんて話を聞いたこともありますが、さもありなん、と思わせられます。 関西出身のかたが東京に来ると、本人が東京弁になるのではなくて周囲の非関西人がなぜか関西のアクセントで話し始める、なんてこともありますが、もしかするとより強烈な言語のほうに引っ張られるのかも。 旅行先で思わずドイツ語でビールを注文しないように、そろそろ英語を真面目に復習しないと、いけないかもしれません。 |
d-mateさん、お久しぶりです。
#「おぼにち」にエントリーしてからというもの・・・。
じゃ、ドイツ語の文を目で追いながら、韓国語が口をついて出る私っていったい???
#Ich bin ○○라고 합니다(らごはむにだ). とやりそうで怖い(^^;ゞ
投稿者: のるらっそ | 2012年6月 6日 17:35
日時: 2012年6月 6日 17:35
のるらっそさん、こんにちは。
あはは、ドイツ語を読みながらでも混ざるとは重傷ですね。
混ざるのとは違うのですが、ドイツ語で話していて単語がどうしても出てこないと、英単語を交ぜてごまかしちゃうことは良くあります。
こうすると先生が対応するドイツ語を教えてくれますから(^^)
投稿者: d-mate | 2012年6月 9日 12:49
日時: 2012年6月 9日 12:49