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人生まだ半分、37才からの外国語
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英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2009年8月 1日 (土)

テーマパークで英語を使おう! ~ Vol.5 探し物いろいろ
○○はどこで売ってますか?
ウォルト・ディズニー・ワールド(Walt Disney World)で使える英語の第5弾は、いろんな探し物について。とりあえず準備したネタが尽きたので、このシリーズはこれでおしまいです。
またなにか思いついたら書くかもしれませんけど。

フロリダでは春から秋にかけてスコールがあります。さっきまで晴れ渡っていたのに、急にかき曇ったかと思ったら、まさに言葉通りにバケツをひっくり返したような激しい雨が降るのです。
遊んでいたら急な雨! さあどうしましょう?
用意のいい人ならポンチョ持参かもしれませんね。ちなみに、折りたたみ傘なんて気休めにしかならないこともありますよ。

とりあえず手っ取り早いのは、近くのお店に飛び込んでビニールポンチョを買い、かぶってしまうことでしょう。これならかなりの雨でも平気です。
ほとんどどのお店でも買えますが、すぐに見つからないときもあります。

 Guest: Excuse me. Do you have a raincoat?/a poncho?
 Cast: Yes. How many do you want?

なにかほしいものがあって、その店にあるかどうかを尋ねるときには、「Do you have a ○○?」でだいたいOKです。日本語だと「売ってますか?」だから「Do you sell」なんていわなくても大丈夫、お店なのだから売ってるに決まってますね。

その店にはなかった場合、だいたいはどこに行けばよいかを教えてくれます。
でもときおり気の利かない店員にあたることもありますので、そんなときには訊いてみましょう(より親切そうな人を探して訊いてもOK)。

 Guest: Where can I buy it?

丁寧に尋ねるのなら、「Could you tell me where I can buy it?」でしょうかね。
店の名前をいわれたら、念のためガイドマップを見せて確認しましょう。店名だけだとわかりにくいし、聞き間違うこともあります。

○○はどこですか?
テーマパークもリゾートもやたらに広いので、たとえば目指すお店が見つからないこともよくあります。
せっかく予約したのにレストランが見つからず、もう時間を過ぎちゃった、とか、焦りますよね。そんなときはキャストをつかまえて尋ねましょう(もちろん、親切そうな人に訊いちゃっても良いでしょうけど、相手も知らないかもしれません)。

 Guest: Excuse me. Could you tell me where ○○ is?/how I can go to ○○?

○○のところにレストラン名なり、お店やアトラクションの名前を入れればなんにでも使えます。
もっとシンプルな表現だと、ガイドマップを見せながら「I'd like to go to ○○.」なんていう手もありますね。わざわざ「Where~」と切り出さなくなって、相手が道を尋ねているのはわかりますから。
もちろん、トイレを探しているときには、○○に「restroom」を入れればOK。

不安げな顔をしてゲストが近づいてきたら、たいがいのキャストは「Hello! May I help?」といいながら話しかけてくれます。予約に遅れそうだったら、レストランの予約票を見せて「I lost my way.」と泣きついちゃえば大丈夫。
ちなみにレストランの予約は5分過ぎたらダメというものではなく、あくまで優先案内なので焦らずに行きましょう。さすがに30分遅れたらダメかもしれませんが、まあ、チャレンジしてみるのも良いかも。

忘れ物、落とし物
私は一度豪快な忘れ物をしたことがあって、パーク内のショップで買い物をしたときに、クレジットカードを返してもらわずに出てきちゃいました。気がついたのは翌朝になってから。
あわてて朝一番でパークへ行き、入り口近くのゲストサービスで確認をしました。

 Guest: Hello. I think I left my credit card at ○○(店の名前) yesterday.
 Cast: OK.

で、いろいろ聞かれます。どんなタイプのカードで、何時頃で...と。もちろん名前も。
奧に引っ込んで数分後に手ぶらで出てきた彼女が言うには、「ここにはないので、Lost&Found Centerに行ってみて」ということです。ちなみに、これはポリネシアン・リゾートに隣接する「Transportation&Ticket Center(TTC)」の近くにあります。

上記と同じように「I think I left ~」と切り出すと、忘れた場所、忘れ物の特徴などを尋ねられ、ひとつひとつ答えます。ゆっくりとひとつずつ確認してくれますから、落ち着いていれば大丈夫。
私のクレジットカードも無事に見つかりました。良かった~。
引き取りの際には身分証明書がいりますから、パスポートをお忘れなく。

ちなみに、レストランにサングラスを置き忘れたときは、出てきませんでした。
その前日にダウンタウン・ディズニーで買ったばかりのを忘れてきたので、かなり悔しかったですねえ。みなさんも、忘れ物には気をつけましょうね。
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2009年8月 4日 (火)

教材のある語学レッスンについて、ふたたび
学び方はいろいろ
「いろいろ」なんていっちゃったら、「何でもOK」になりそうですが(笑)、人それぞれにあった学び方ってのがありそうで、AさんにあっていたからBさんにも、とはならないのが不思議なところです。
それはそうと、dezizさんからコメントをいただきましたので、「英会話教室でのレッスンと教科書」についてもうちょっと書いてみようと思います。
 
前回の記事では、「テキスト」とか「教材」とかごちゃ混ぜにして書いていましたが、たしかにコメントいただいたとおり英単語の「text」は日本語の「教科書」ではありませんので、今回は「教科書」という表記に統一します。
前回の記事についても同様に読み替えてくださると幸いです。

英会話教室での教科書の役割
英会話教室にはかれこれ7年以上も通っていますが(あまりほめられたことではないかも)、この間、クラスとしては7種類、教科書は10種類ほどを経験してきました。
類似の英会話教室に通っているかたもおわかりになるでしょうが、初級~中級クラスでの教科書の役割と、中上級(といっていいのかな、レギュラークラスとしては上級扱い)クラスでのそれとは、大きく違っています。
 
私が最初に入った中級クラス(TOEICでいうと500~700点くらいを目指しているかたが多いと聞きます)では、まさに役割は学校の授業での「教科書」に準じたものです。
例文があり、そこで使われている文法項目の解説や単語のリストがあり、穴埋めや会話練習のための短いセンテンスなどが並んでいます。レッスンでは、全員で例文を読み合わせ、使われている単語を入れ替えながら何度も繰り返し練習をします。ホントに「勉強だなあ」という感じ。
 
このほかにも、会話訓練に重きを置いたクラスがあり、こちらでは材料として地図や料理のレシピ、買い物リストなんかが示されており、その言葉を使いながら会話訓練を繰り返します。
いずれにしても、自分で話す内容を考える部分は非常に小さく、むしろ同じ表現を何度も繰り返しながら、身体ごと英語に慣れよう、というものでした。そして教科書のそのための材料であり、指図書でした。

上級クラスでは、単なる「きっかけ」
その後、ビジネス英会話の中上級のクラスに進んだ際には、テキストの役割は似たようなものながら、一回に進むページ数が減り、テーマとなる新聞記事や雑誌記事の要約、あるいはディスカッションの時間が増えました。
基本的な教科書の役割は同じですが、「会話のための素材」という性格が加わり、その訓練の時間が増えたのです。このあたりのレッスンがかなりしんどかったのは、以前に書いたとおりです。

そして最近は、教科書は単なるディスカッションや会話の素材、もっといえば「きっかけ」にすぎません。
毎回、「地球温暖化」「日本のイメージ」「ゲーム中毒」といったテーマに関する短文(短いコラム程度)が示され、それを読んだ上での会話をするのですが、講師によってはテーマを活かしながらもかなり自由に(ほとんど教科書は使わずに)会話を進めることがあります。教科書には会話の糸口となる質問が掲載されていますが、どうやらうまい具合に会話が弾まないときのサポートとして使えばいい、という姿勢のようです。
 
同じく英会話教室での「教科書」といっても、役割はいろいろあるわけです。
 
なぜ「ラク」なんだろうか
ここからはとても個人的な感想になります。
私はやはり「教科書があるとラクだよなあ、教科書がある英会話教室ってラクなんだよなあ」という気持ちが強いのですが、それには3つほどの理由があります。
 
ひとつめは、「私がそれほど会話上手ではない」ことです。
パーティや、あるいは職場の宴会でさえも、私はあまり良く喋るほうではありません。よほど親しい相手とならばともかく、どちらかといえば周囲が盛り上がっているのを見ているほうが多いです。もともと、あまりコミュニケーションに秀でているわけではないのですね。
なので、「今日はこの話をするよ」というテーマがあるのは、けっこう助かるのです。
 
ふたつめは、「話題自由だと、あまり人と話が合わない」こと、これけっこう致命的です。
私は地上波のテレビ番組をほとんど見ないので、ドラマやお笑い芸人や話題のCMの話をされても何のことやらさっぱり...興味のある写真機やシンフォニーやビールについて語り出すと、ひとつ間違えば厭味ったらしいスノッブになりかねませんしね。
いま使っている教科書からトピックを適当に抜き出して並べてみると、「医療技術」「幼児教育」「キャリアの選択」「賭け事」「世代ギャップ」など、多岐にわたります。それぞれに何らかの意見や経験を持ち、話ができる「お題」のおかげで、世代や普段の関心事が違うもの同士でも会話が成立します。

そしてみっつめは、「話題の幅が拡がる」ことでしょうか。
教科書に示されるトピックには、普段あまり関心のないこと、多少関心があってもあえて話題にしないことなどが含まれています。レッスンではこれらについて話をしなければならないので、事前の準備の際にネットで情報を仕入れ話せるようにしておかねばなりません。もちろん英語で話すのですから、ニュースやWikipediaの英語サイトを読むのでリーディングの訓練にも。
意外に興味深い内容だったら、レッスン語にも改めて情報を集めたりしますので、知識の幅が拡がるきっかけにもなってお得です。

こんな感じで、私は教科書の恩恵にあずかっています。
とはいえ、これらの恩恵って、会話のパートナーを確保することでも得られるものなんですよね。ようは、自分なりに学習の効果を高められる(そのためには、自分が楽しいと思える)環境をどうやって手に入れるのか、という選択の問題だといえます。
私も7年以上教科書のあるレッスンでやってきていますが、ぼちぼち新しい環境に出て行っても良いかな、とは思っています(でも、英会話教室の契約更新を6月にしたばかりなので、あと10ヶ月も残っているのですけどね。まあ、検討の時間はたっぷりとあります)。
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2009年8月 8日 (土)

One week vacation!
今年の夏休みは
勤め人としてはかなり休みの取りやすい環境にいるのでしょう、年に一度は週末から次の週末にかけての休みを確保しています。
飛び石連休などをうまく使うことが多く、今年は夏休みに有休を2日追加しての9連休です。行き先はフロリダからのクルーズ船、とはいっても4泊ですが。
このクルーズの予約のために英語で40分ばかり電話をしなければならなかった苦労話は、過去の記事でどうぞ。
 
 夏の旅行のためなら、国際電話も怖くない!?(2009.1.17)

この時期や5月の連休、年末年始などは旅行をするにも代金が高くつくので、本来ならばもう少し違った時期にまとまった休みが取れればいいのですが、なかなかうまくはいきません。
仕事の調整をつけるのがそう簡単ではないこともあります。また、ごく当たり前の日本企業である勤務先では、1週間以上の休みを取る人自体が少数で、こちらが勝手に同調圧力を感じてしまう、という事情もあります。

一週間の休暇は「One week vacation」
なんだ、あたりまえですね。では「2週間の休暇」は? そう、「Two week vacation」です、「Two weeks」にはならないので気をつけましょう。

さて、行き先にもよりますが、10~20時間もの移動時間を費やして海外にでかけて、現地で楽しめる時間が2日や3日ではやはり悲しいですね。
最近は9月にも5連休ができるなど、5日程度の休暇は有休を使わなくても実現できますが、これだと海外旅行としては3泊5日と、下手をすると自由時間が2日になってしまいます(私が良く行くフロリダだと、多くの便は現地到着が夕方で、出発が朝です)。
国内旅行やアジアの近場ならばともかく、ちょっと離れた海外にでかけようとするなら、最低でも7日、できれば9日以上の休暇がほしいところです。

言葉は「使ってナンボ」
このブログをご覧のかたの多くが、英語を初めとした外国語を学習中のかただと思います。
その目的は、もちろん海外との取引等業務上で必要ということもあるでしょうが、旅行や留学、あるいは海外で働いたり暮らしたりという目標があるかたも少なくないでしょう。
いずれにせよ、せっかく学んだ外国語は、実際に使う機会がなければどんどんと劣化してしまいます。長い休暇が取れることは、学んだ言葉を使うチャンスがあるということ。

私はちょうどバブル経済が始まる頃に就職しましたが、当時でさえ「有休を取るとボーナスの査定が下がるぞ」などという噂が流れ、有休というのは遊ぶためじゃなく、体調を崩したときのためにあるんだという雰囲気がありました。
さすがに昨今はそんなことはなく、管理者の元には定期的に有休取得の少ない社員の一覧が届き、計画的に消化を促すようにとの指示があります。この20年で、勤め人の休暇の取得はかなり容易になってきたといって良いでしょう。

そんななかで、国が国民の休日を動かして3連休、5連休を作るというのは、決して良いことばかりともいえません。
もちろん、休暇が取りにくいかたも多いことでしょうから、休みにくい環境で働くかたにとって3連休や5連休が増えていくのは悪いことではないでしょう。
でもその一方で、せめて1週間(つまり土曜日から翌週日曜日までの9日間)の休暇が取りやすい環境作りを進めないことには、社会人が仕事をしながら学んだ外国語を旅行で実践する機会は、なかなか作りにくいように思えます(日本にいながらにして、外国語を使う機会をもつことはできますが、旅行の良さはそれだけじゃありませんし)。

そんなことを考えながら、私も今日から「One week vacation」に入ります。
休暇中は安定したネット接続は難しいのと、パソコンは持って行かない予定なので、このブログの更新は日時指定で登録しておくことになります(ちゃんと記事が用意できれば、ですが)。
なので、いただいたコメントへの返事は、帰国後になるかと思います。ご了承ください。では、いってきます。
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2009年8月11日 (火)

知らない人には話しかけない
人生最大の不得意科目...かも
すいません、記事のタイトルは、同じゴガクルブログ川本さんの「You can do it!」のパクリです。

 知らない人に話し掛ける(川本佐奈恵 You can do it!)

教科書を使ったレッスンについての最近の記事にも書いたとおり、私は他人と話すのがとてもとてもとても(以後50回くらい繰り返したいけど、とりあえず略)苦手です。
何も英語に限ったことではなく、日本語でもダメ。そもそも小学校に上がる前から、屋外で友達と一緒に走り回るというのが嫌い、家の中で本を読んでいたい、それさえあれば何も要らない、というかわいげのない子供でした。
もちろん学校に行き始めてからも「ともだち100人」はできません。それどころか、あまりに友達が少ないのを気にやんだ母が近所の同級生の家に「この子と友達になってあげて」とお願いに行くほど。うーん、私は平気だったんだけどなあ。

一応ちゃんと会社で仕事してますから、一緒に仕事をする人たちとは普通に話しますし、愛想も良くします。嫌いな宴会だって必要に応じて参加するし、2次会に行くこともあります。
けれど、たまたま一緒になった相手、たとえば出張の新幹線で隣り合ったとか、なにかの行列に一緒に並んだとかいった人に話しかけるというのはまずしません、相変わらず苦手なままです。

でもアメリカ人は話しかけてくる!
上記にリンクした川本さんの記事にもあるとおり、アメリカに行くと(というか、他の国に行った経験は極めて少ないので、アメリカの、しかもごく一部についてしか語れないのですが)、知らない人に話しかけられるケースが多いのに驚きます。
ホテルやレストランの従業員ならばわかります。こちらも覚悟はできています。けれど、コーヒーを買うための列やテーマパークのアトラクションの列などでいきなり話しかけられると、最初は驚きを通り越して、何か裏があるのではないかと疑ってしまいます。

話の内容はホントにたいしたことじゃないのです。
「そのカメラ良いね」「このアトラクション怖い?」「○○ってどっちの方角?」などなど、要するにただの雑談です。
会話にならなくても、ホテルの廊下やエレベータなどですれ違う際に「Hi!」「Good Morning!」といった挨拶はごく当たり前に交わされます。しかも満面の笑みをたたえて。
私が初めてアメリカへ行ったのは新婚旅行の時ですが、そのときはまさにカルチャーショックでした。さしずめ、こうやって敵意のないことを盛んにアピールしないと、怪しいヤツだと思われるほど相互不信の激しい社会なのだろう! などと乱暴な解釈をしたほど。

最近はさすがになれてきたので、誰かとすれ違ったら「Good Morning!」「It's a nice day, isn't it?」などとやるのですが、そのときに限って相手がムッツリとしていたりでなかなか呼吸が合わないこともあります。

飛行機で隣り合ったら話さなければならない、のか
カフェやスーパーのレジであれば、まあ長くて数分のことですが、大変だったのは太平洋を横断する長い機内です。
ある時隣に座った男性は、とある日系企業の現地法人でCFOを務めているかただったんですが、もちろんそれが当たり前であるかのように話しかけてきて、そうですねえ、なんだかんだで2時間くらいは話しをしていたと思います。

内容は仕事の苦労話、休暇中に仕事の連絡が来たらどうするか、子供の教育のこと、住宅のこと...いろいろでした。
おそらく私の人生で最も長いフリー英会話レッスンだったといえます。まあ、無料だったし、そう考えればお得でしたけどね。

私が逆の立場ならば、隣の東洋人が英語を理解するかどうかなど怪しいものだし、話して楽しい相手である可能性だってそう高くありません。
それでも、彼はそうするのが当然なのだというふうに会話を求めてきました。これはもう、コミュニケーションに関する価値観の圧倒的な違いというしかありません。
たしかに、相手は英語がダメで話しも面白くないというリスクはあるものの、それがわかったからなにかを失うわけではない。うまくいけば1~2時間の暇つぶしになりますし、もしかしたら何かのチャンスにつながる可能性だってあります。限りなくゼロに近いでしょうけど。

コミュニケートするべき相手(身内)とその対象外の相手(余所者)をわけてしまう発想が、少なくとも私には強いようです。
しかし冷静に考えると、知らない人に話しかけることのリスクなんて、たいしたことはありません。それならちょっとした暇つぶしにでも話しかければ、なにかが始まるかもしれない。
そんなマインドをもてるかどうか、というすごく簡単なことが、国際化への小さなハードルになっているのかもしれません。少なくとも私にとっては。
冒頭から書いているとおり、私が突然「コミュニケーション魔」になる可能性は低そうですが、せめてバケーションのあいだくらいは、普段よりおしゃべりになってみましょうか。
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2009年8月15日 (土)

練習不足の影響はてきめん?
ドイツ語の陰で
先日書いたとおり、ドイツ語のほうはクラスメートへの迷惑のかけ方が多少緩和されつつあります。もちろん、旅行でなんとかなるレベルでさえ、まだ1~2年かかることでしょうが、少しずつ「やれるような気がする」度合いが増えてきている、といったところ。
もちろん、何もせずに週に一度の教室で座っているだけ、というわけではなく、毎回出される宿題と予習は欠かさないようにしてます(ま、あたりまえですけど)。

ドイツ語はちゃんと予習・復習をやっている一方で、ちょっとおろそかになっちゃってるのが英語です。
英会話教室に関しては、ディスカッションの準備が必要なのでちゃんと目を通して初見でわからなかった単語のチェックとディスカッションの想定質問の答えは用意していきます(もっとも、教科書の設問にそってディスカッションが進むことはあんまりない)。
でも、これって30分から1時間くらいでできちゃうんですよ。なので、あまりまとまった学習とはなりにくい。

Podcastや書籍の付属CDなんかも最近ちょっとお留守(10枚組とか7枚組のCDを買っちゃったので...)、しかもハードディスクが壊れて以来、NHK語学講座のほうもお留守になりがちです。少なくとも後者については、消えてしまった6月までの放送はきっぱりと諦めてしまえば、良いんですけどね。

学習時間の減少はてきめんに現れる
何度か書いていますが、英会話教室での私のクラスは教科書で取り上げられたトピックに関するディスカッションが中心です(実際には、講師との雑談が3割近くになることもありますが)。
最近、唯一のクラスメートが他のコースに転出してしまい、講師と一対一になるのでしゃべる分量が単純に倍近くになりました。ところが、上記のように学習時間が減ってくると、影響はてきめんに現れます。まったく言葉が出てこないのです。

これも何度か書いているとおり、私はもともと語彙力に問題があります。中学や高校の頃にもっとちゃんと基本単語や熟語の暗記をしておけば良かったのですが、いまさら後悔してもしかたありません。
もともと語彙力が不足しているなかで、まともに英会話を成立させるには知っている単語をうまく組み合わせつつ、喋りながら文を組み立てることが必要。これって、訓練不足の影響が如実にでてくるのです。
結果として、言葉が続かない、詰まる、日本語で考え始める、そして言葉が出てこない、という悪循環にはまりこみます。とにかく会話にしようと思ったら、頭の中で日本語から英語への変換をやっていてはいけません。

そんなわけで、旅行を前にして(この記事は旅行中に日時指定で公開してますが、書いてるのは出発前です)、英会話の練習不足を認識するという、かなりマズイ状況にあります。
いまさら取り返しもつかないので、Podcastでも集中的に聴いて、悪あがきをしてみようかな。結果はまた後ほど。
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2009年8月18日 (火)

ただいま!
戻ってきちゃいました
予告していたOne Week Vacationから無事に戻りました。いや、日常に戻ってきちゃいました、という感じです。
自宅を出発したのが8日土曜日の10時前で、帰宅が16日日曜日の17時半ころ。両端の移動時間はそれぞれ23時間ずつ(自宅からホテルの部屋まで)と、さすがに移動時間が長くてくたびれます。何が大変といって、実は東京都内での移動が一番しんどいのですけどね。

旅行中は、予め用意しておいた記事を日時指定で公開していたので、あたかも普通に日本にいたかのようですが、実際には上記の旅行期間中、一度もネットにはつながないという生活でした。パソコンもたず、ネットカフェにも行かず。
昨年の旅行では、旅行中に印刷原稿のチェックと戻しを行わねばならずに、ホテルの部屋で送られてきた文章を読んでいたのですが、やはりそんなことはしないで済むに越したことはありません。その意味では、物理的にネットから離れるのもバケーションには大事なことかも。

クルーズ船の旅は会話の機会がたくさん
今回の旅行は、出発日に書いていったとおり4泊のクルーズ船を含む7泊9日の日程でした。
クルーズ船では、毎回同じテーブルメイトとの夕食になり、サーバも同じ人が担当するので英語を話す機会は普段の旅行よりもだいぶ多くなります。

とくに、テーブルメイトのうちの少し年長の「「もうリタイアしたよ」といってました)ご夫婦とは、あちこちで一緒になり話す機会も多くなりました。たまたま同じイベントに出たり、あるいは上陸した島での食事やプールで出くわしたり。
2000人以上のゲストを迎えるクルーズ船ではありますが、やはり4日半も一緒ですので「あ、あの人はこの前の...」というケースが多々あります。社交的な人にとってはいくらでも知人を増やす機会があるといえそうです。

肝心の英語は、「なんとかぼちぼち」
このところドイツ語を始めたこともあって英語の練習時間が極端に減ってしまっており、予想どおり苦戦しました。
一緒にテーブルを囲んでいても、周囲はざわついていますから、なかなか話していることが聞き取れません。彼らはもちろん普段のスピードと語彙、そして表現を使いますから、ちょっと気を抜いているとなんの話をしているかさえ、わからなくなります。

食事中にすべての会話に参加する必要はないので、話せそうな内容だったら加わる程度にしておきましたが、困ったのはテーブルメイトの一人(新婚の奥さん)が仲間内で流行っているギャグを「ね、面白いでしょ」とばかりに教えてくれたものの、さすがに何が面白いのかさえわかりません。
こういうのは、さすがに少しの間でも暮らしているなり、流行なども含めたバックグラウンドの理解がないと、難しいです。

私程度の実力だと、まったく集中せずに耳から聞こえているだけで理解できる英語は非常に限られたものです。いわば、耳になじんだセンテンスだけ。
逆に考えれば、何度も聞いて話したセンテンスであれば集中していなくても理解できる、というわけです。なので、いまゴガクルのサイトで使えるフレーズ集の反復訓練って、たぶんかなり有効です。おそらくフレーズを何度も繰り返して練習している人なら、私よりずっと上手にレストランでの会話に加われたことでしょう。

こうやって教室以外の会話の機会をもつと、自分に不足していることがまたわかってきます。
たとえば、私の語彙力はかなり不足していますが、それでも日常会話でまったく知らない単語にぶつかることはあまりありません。むしろ、限られた語彙の応用のしかたがコミュニケーションには有効と感じました。
そしてもちろん、上記のように集中していなくても即座に理解できるフレーズやセンテンスをたくさんもつことで、会話が自然に、しかもよどみなくなるでしょう。いやはや、まだまだ英語使いへの道は、長いです。
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2009年8月22日 (土)

語彙力はまず3,000語をめざそう
TOEIC対策には4,000語弱で十分?
英語学習に関したブログはここも含めてたくさんありますが、私がRSSリーダーに登録しているのは決して多くありません。
そもそもあまり大量にフィードを受け取っても読み切れませんから、新規の登録についてはかなり慎重なほうです。
そんな中で、わりと以前から登録し、ほぼすべての記事を読んでいるのが下記のサイトです。

 日向清人のビジネス英語雑記帳

ちょっと前の記事ですが、こんなのがありました。

 TOEICは3,714語レベル(日向清人のビジネス英語雑記帳)

詳細は読んでいただくとして(3,500字ほどプラス図表の決して長くない文章ですので、是非読んでくださいね)、TOEICに出題される英単語数に関する結論だけを引用すると、次のようになっています。

この研究は、BNPという1億語規模のコーパスにつき、派生語などを整理して頻出上位14,000単語のリストを作った上、このリストに出てくる単語で TOEICのコンテンツがまかなわれているかをチェックしたところ、95%を3,714単語がカバーしているとの結論を得ています。


さて、いかがでしょうか。4,000語にも満たない数字には、「え? たったそれだけで良いの?」という感覚のかたが多いのではないかと思います。

3,000語以上の語彙とはどういうことか
大学入試の経験のあるかたは、おそらく語彙力の基準として2,000とか3,000どころではなく、もっともっと大きな数字を呈示された記憶があるのではないでしょうか。
かなり昔の話になりますが、私も予備校の単語力テストを受けたおぼえがあって、「最低限で3,000語」とかいわれていたのに、はるかに下回るスコアを叩きだして周囲を驚かせました。たしか2,000にも満たない、中学生並みの語彙力だったと記憶しています(いわゆるボキャ貧なのは、未だに同じですが)。

ちなみに、昨年暮れに公表された高等学校の学習指導要領案では、中学での1,200語に加えて1,800語の語彙を獲得し、あわせて高校卒業段階で3,000語というのが目標とされています(中学校での習得語彙数は、現行の900から増えている)。

こう考えると、TOEICで必要とされる3,714語という水準は、高校を卒業して意識的に英語を学ぼうとするかたにとっては、決して手の届かない水準ではないように思われます。
たしかに、中学・高校で習った単語をすべて使えるという状態は簡単ではありませんが、英語を意識的に学び、使えるようになろうと思うのなら、まずは中学高校までの単語の復習という、一応の目安があるということになりますね。

他にもある、3,000語内外のハードル
よく、ある程度英語が理解できるようになったら辞書は英英辞典も併用すると良い、といわれます。
私もこれには賛成で、日本語の訳語ではなんだか意味が通じにくい場合でも、英英辞典の定義と用例を読むと、多少理解がしやすく感じられることが多いです。英英辞典だけではなく、面倒でも英和辞典を引いたあとで、英英も参照するようにしています。

さて、英英辞典の中には「学習英英辞典」といわれるものがあります。
たとえば、私の使っている電子辞書には「オックスフォード現代英英辞典(Oxford Advanced Learner's Dictionary/OALD)」が収録されていますし、他にもロングマンやコウビルドなど。
これらの辞書では、定義に使用する語彙が2,000~3,000(辞書による)の範囲で記述されています。
したがって、学習英英辞典を使う上では、2,000~3,000語の語彙力が前提とされている(すなわちそれだけあれば英英辞典が使えるようになる)といえます。

学習者向けの洋書といえば、ピアソンの「ペンギンリーダーズ」やオックスフォードの「ブックワームズ・ライブラリー」などが有名ですが、それぞれ最高レベルのHeadwordsは3,000と2,500に設定されています。
ここでも、おおむね3,000語の語彙があれば、これらの本が辞書に頼らずに(もちろん、未知の単語がゼロということはないでしょうが)読めるというふうにいえます。

大きな目標をめざす前に
何万語というエベレスト登山のような語彙をものにしなくても、中学と高校で習った英単語を復習するだけ、つまりは高尾山に登る程度(いや、もうちょっと大変かな)で、
TOEICに出題される単語の相当量がカバーできる
学習英英辞典が使えるようになる
ペンギンリーダーズなどをすべて辞書なしで読める
というふうに考えると、これってすごいことだと思いませんか?

まあ、それぞれのハードルが想定している語彙が100%重なるわけではありませんから、単純に中学高校の教科書に出てくる単語がわかれば、すべてのハードルを越えられるというわけではありません。
けれど、基礎的な語彙は相当重なっているでしょうから、ある程度の目安にはなるでしょう。おそらくこの基礎ができれば、次のステップは各自の関心領域によって習得すべき単語や表現が変わってくるのではないかと思います。
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2009年8月25日 (火)

船上では「Reading Materials」を忘れずに
ホントに書いてある
最近ちゃんと外国語の勉強してないもんだから、バケーションの話ばかりしているのですが(笑) もうちょっとお付き合いください。
さて、このブログをちょっと前からお読みになっているかたならばわりと簡単に推測がつくでしょうが、今回のクルーズは「ディズニー・クルーズライン」の「ディズニー・ワンダー号」での旅でした。出発の2ヶ月ほど前になるでしょうか、クルーズに向けての準備を記した封筒が送られてきたのですが、さすがにディズニーだけあって凝ったもの。

そこには専用WEBサイトからログインして事前登録をせよとか、表示された誓約書のページをプリントアウトしてサインして持参せよとか、事前の準備がステップごとに書かれています。サイトからの登録も親切なチュートリアルがあって、まごつくところもありません。
それだけではなく、旅行前に必要な持ち物の簡単なチェックリストにもなっていて、海外旅行経験が少なくても、致命的な忘れ物が防げるようになっています。なかなかの配慮ですね。

で、その持ち物リストのなかにあったのが「Reading Materials」を忘れないように! という一文でした。
クルーズといえば私の最初のイメージはクリスティの小説を映画化した「ナイル殺人事件」なのですが(古い?)、たしかに乗客が何をするでもなくデッキで本を読んでいるシーンがあったように思います(実は20年以上前に観たきりなので定かではないのですが)。
なるほど、あくせくと遊ばずにデッキで読書ってのは良いな、と、今回の旅にはあわせて8冊の本を持参しました。
内訳は西澤保彦のミステリ3冊、ジェイムズ・ブリッシュの「宇宙都市」シリーズ4冊、そして今野敏の最強ジャズ小説「怪物が街にやってくる」です。

結局読んだのは機内だけ
旅を終えて、結局期間中に読み終えたのは半分の4冊でした。しかも船の上で読んだのはたった50ページくらいで、残りは行き帰りの機内で読んだものです。
なんとなれば、クルーズ船内って忙しいのですよ。本読んでるヒマがないのです。

朝は6時頃に起きて最上デッキで日の出を眺め、7時頃部屋に戻って今日の予定を考える、8時か8時半にはレストランで朝食サービスが始まり、食べ終わるともう10時(私たちは食事がゆっくりなのです)。
11時頃には上陸してのアクティビティ(英語では「Shore Excurtions」)の集合時間になります。これを終えるともう昼食時間です。午後にもひとつアクティビティがあるとあっという間に午後3時か4時になってしまいますね。
5時45分と8時とにわかれる夕食時間ですが、私たちは早いほうを選んだので、4時半頃には船室に戻って着替えなどの身支度をせねばなりません(日によってドレスコードが変わるので)。
夕食を8時頃に終えると8時半からはショーが始まります。終了は9時半から10時頃で、こうなるともうくたくたでちょっとビールでも飲んで23時過ぎにはベッドに倒れ込む...

意地になって時間を作れば本も読めないことはありませんが、やっぱりちょっとムリでした。
ちなみに50ページ読んだのは最後の洋上で一日を過ごした日で、夕食前に大人用プールで30分ほど。実際何か予定に追われたのではなくのんびりとしたのはこのときくらい。初クルーズということもあって、4泊しかないというのに欲張りすぎてしまいました。
次の機会があれば、上陸地での予定はせいぜいひとつにして、ショーもスキップしてくつろぐゆとりを作りたいもの。クルーズをゆったりと楽しめるようになるのは、何度かリピーターとなってからなのかもしれません。

ところで、なぜ「Book」や「Magazine」じゃないの?
さて、不勉強な私のことですので、今回初めて「Reading Materials」なる言葉に触れました。直訳すると「読むもの」、日本語でも「何か読むもの持っておいで」なんていいますから、それほどの違和感はありません。
のんびりと暇つぶしに読むものなので、本でも雑誌でも、はたまた巻物や手紙の束だってかまいません。「Book」とかいってしまうと限定的になりすぎるのでしょう。でも、突然旅行用の持ち物リストに「Camera and Battry」や「Swimware」なんかと一緒に並んでいると、ちょっとばかりゴツゴツした言葉に感じられますね。英語話者にとってはどうなのでしょうか?

デッキ上をぶらぶらとしているときに、2人ほどがAmazonの電子ブックリーダーである「Kindle」を使ってなにやら熱心に読んでいました。これなんかまさに「Material」って感じです。
アメリカでは音楽がネットでのダウンロードと大型スーパーでの店頭販売が主で、専門店はどんどん減っているそうですが、そのうちに書店も消えてしまう、なんていうことにもなるかもしれません。ちょっと前のヒット映画「You've got mail」では街の小さな書店が大型書店に押しつぶされそうになっていましたが、街の書店が次々と消えているのは日本でも歴然とした事実です。

全体としては分厚いペーパーバック、というのがいまでも主流のようですが(リゾートホテルで売られている本も、やはりちょっと厚めのペーパーバックばかり)、彼らにとっては国内旅行とはいっても、あの本はかさばりそうです。電子ブックリーダーへのシフトは急速に進んでいくのかも。
私も今回8冊の本を(まあ、文庫と新書なのでそんなには重くなかったのですが)持参して、使いやすい電子ブックリーダーがあって、しかも青空文庫とベストセラー、そしてコミックばかりではなく、いまは品切れとなり入手の難しいものも含めて容易に読める環境になったら、切り替えても良いかな、と思い始めています。
ただ、そのせいで愛する書店が消えていくとしたら、ちょっと困りものなのですが。なんとか書籍のオンライン販売と、書店という場所が共存できる方法はないものでしょうか。
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2009年8月29日 (土)

興味のあるものを読もう
興味のない文章、読めますか?
学校の国語の授業が嫌いだったという人、多いんじゃないでしょうか?
私は国語の授業、嫌いではなかったのですが、とくに中学高校の生意気盛りの時期には教師にたてついてばかり、あえて教師とは違ったひねくれた読み方をしては悦に入っていたものでした。いまや記憶が薄れてしまっていて幸いです。
あのころブログがなくて本当に良かったと思います、きっととても恥ずかしいことを書いちゃってたでしょう(いまでも変わらない?)。
 
それはそうと、国語の授業の何がつまらないといって、さして興味のない文章を、しかも細切れで読まされて意味を読み取れだの、感想を述べろだのといわれること。
本を読まない人にはただの苦痛でしょうし、本を読む人にとってもナンセンスに感じられるものです。教える側にとっても、きっといろいろな疑問があるでしょう。確実なのは、だれにとっても、興味のない文章を強制的に読まされるのは苦痛だ、ということです。
 
経営学やマーケティングの本を読むのは私にとっては趣味のひとつですが、それでも会社から研修の課題として読むことを強制されてしまうと、その読書体験はひどくつらいものになります。
関心があってさえそうなのですから、関心が薄くてしかも強制された読書から得られるものは、とても少ないだろうということは明らかです。
 
面白くないことは続かない
英語でも、他の外国語でも、まとまった文章を読むことの効用は明らかです。数をこなすことで構文の把握が早くなり、語彙も増え、読むほどにスピードが速まります。
けれど、まるで興味のない文章では、読み続けること自体が苦痛になります。母語でさえそうなのですから、外国語となればなおさらですね。苦痛なことは長続きしませんし、継続できなければ語学学習が実を結ぶことは多くありません。
学習となるとなぜか「つらいのが当たり前」となりがちですが、あえて継続しにくい道を歩む必要はないですよね。
 
なので、リーディング学習の教材には、自分自身の語彙力や読解力とのバランスもさることながら、日本語でも読みたかったものを選ぶことが大事です。
英会話教室ではときおり「自分で見つけた文章(雑誌記事やニュースなど)の要約を作り、発表した上で内容についてディスカッションする」というクラスがあるのですが、私は定期購読中の「Harvard Business Review」から短い記事を選ぶのが恒例になっています。
実はこの雑誌の文章、私にとってはちょいと難しいのですが(もちろん書き手によって差はある)、やはり内容に興味があるからこそ時間をかけてでも読めます。これがファッション雑誌や有名人のゴシップ雑誌だったら、たとえ英文が平易であっても数行で投げ出してしまうでしょう。
 
自分が一番好きなジャンルを
よく「英語学習に最適な雑誌『●●』を定期購読」なんていう宣伝も見かけますが、その雑誌の内容(時事やら政治やら経済やら)に関心がないのなら、やめておいたほうが無難ではないでしょうか。
関心といっても「日本語で読んで苦痛でない」程度ではなく、「わざわざ時間を作ってでも読みたい」くらいのを選びましょう。だって、日本語と違って外国語で読むのは時間もかかるし理解度も低くなりがちですから、面白さはワンランク低くなります。
 
好きなミュージシャンの評伝でも良いし、ビールやワインの歴史でも良い、とにかく、自分が一番好きなものごとに関する文章を選ぶことが、長続きの秘訣です。
もちろん、そんな都合の良い本や文章がそうそう転がっているわけではありませんが、いやなものをたくさん読むより、好きなものを何度も繰り返し読んだほうが、よほど良いと思いますよ。
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