2009年4月 4日 (土)
テーマパークで英語を使おう! ~ Vol.1 レストランの予約
4月の最初の更新です 新しいテレビ・ラジオ講座も続々と始まっていますが、そちらについてはおいおい感想なども書くとして、このブログでも新しいことを始めてみようかと思います。題して「テーマパークで英語を使おう!」 私はよくアメリカはフロリダ州にあるウォルト・ディズニー・ワールドに遊びに行きます。この旅行が実際に英語を使う唯一の機会だったりします。 そこで、テーマパークへの旅行の際に、よく使う英語を紹介してみようかと。 実際に私がその場でしゃべっているような表現なので、必ずしも「正解」ではありません。きっと、もっとふさわしい表現方法があるでしょう。 けれど、とりあえずなんとか通じますし、なんとか自分なりにコミュニケートしながらリゾート滞在を楽しんでいる気分になれる程度の英語です。 「もっと良い表現があるよ」と思ったら、コメントでお知らせいただけると幸いです。間違いのご指摘も歓迎します。 テーマパークは、安全な旅行先 私の旅行先はかなりの確率でテーマパークやテーマリゾートです。もともとがリスクテイカーではなく、安全な場所で1週間ばかり楽しく過ごしたいという旅行なので、大都市のダウンタウンでスリリングな思いをするのもいやだし、毎日のように移動を繰り返すパック旅行は性に合いません。 大型のリゾートに滞在して飽き飽きするほどのんびりするのが、私の旅行スタイルです。 そんな、テーマパーク/テーマリゾートでよく使う英語を不定期にご紹介。 初回は、やっぱり大事な「レストランの予約」です。 アメリカでは街中でもショッピングモールでも、あるいはリゾート地でも、そこら中にハンバーガーチェーンなどのファストフード店があります。旅行中の食事をもっぱらハンバーガーなどで済ませているかたも多いでしょう。 特にテーマパークで遊ぼうとすると、あっちのアトラクション、こっちのショーやパレードといった具合に動き回るのが忙しくて、食事は後回しになりがち。そこらのベンチで食べられるファストフードはとても便利です。 でも、テーマパークでの食事はファストフードだけではありません。 テーマパーク旅行でも、食事を楽しもう 私がよく行っているのはフロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド(Walt Disney World)ですが、ここにもさまざまなスタイル、味、価格帯のレストランがあります。リゾートホテルの中に1軒ないし数軒のレストランがあるだけでなく、ショッピング街であるダウンタウン・ディズニー(Downtown Disney)とボードウォーク(Disney's Boardwalk)、ディナーショーが行われるパイオニア・ホール(Pioneer Hall)、そしてテーマパーク内、とくにエプコット(EPCOT)にもいくつか。1週間や10日の滞在では、とうていすべてを試すことはできないほど(けっこうな厚さのガイドブック、「Dining Guide」も発刊されています)。 毎日3食ファストフードでもお腹は十分に満たされますし、旅行中だけの話ならば栄養バランスを崩して身体をこわすこともないでしょう。 けれど、それだけでは飽きますし、だいいち旅行中の大きな楽しみをひとつ放棄しているようなものです。アメリカにはおいしいものなんてない、と思うかもしれませんが、ちゃんと選べばなかなか捨てたものでもありません。 テーブルサービスのレストランでは予約が必要なことも多いので、できるだけ英語を話さずにすませたい! とか思っていると腰がひけるかもしれません。でも、けっこう簡単なんですよ。 レストランの予約は簡単 ではさっそくレストランを予約してみましょう。各リゾートホテルやテーマパーク内には、必ず「Guest Service」ないし「Guest Relations」の窓口がありますから、そこで予約をしたい旨を使えればいいのです。 それほど混んでいることはありませんが、順番がきたらカウンターへ。 Cast : Hello! How are you? Guest : Fine! Thank you. Well, I'd like to reserve tonight's dinner, please. てな具合です。Castはディズニーのテーマパークの従業員、Guestは私たちです(この表現は東京ディズニーリゾートでもおなじみですね)。 もちろん、「I'd like to ~.」ではなくて「Can I reserve ~?」とか「Could you make a revservation ~?」とか、何でもOK。とにかく、相手に「レストランの予約がしたい」という意思が伝わればいいので。 もちろん「I want to reserve ~.」でも通じるでしょうけど、少し丁寧な表現のほうが無難ではないかと思います。 「reserve」と「book」はどちらがいいのか、と迷うかもしれませんが、経験上はどちらでも通じますし、このケースではニュアンス上に大きな違うがあるようには思えません(相手にはこちらが観光客であることはわかっているので)。 今日ではなく明日なら「tonight's」ではなく「tommorow night's」でいいですね。「I'd like to make a reservation for tommorow night, please.」といったふうでもOK。 明後日なら「the day after tommorow」だな、と思うかもしれませんけど、この場合にはちゃんと伝わらずにトラブルになっても困るので、曜日で伝えることが多いです。仮に今日が月曜日で明後日の予約を入れたいのなら、「Can I make a reservation for Wednesday night?」など。旅行中は曜日の感覚が狂いがちなので、間違わないように気をつけましょう。 いくつか質問されますが、大丈夫 相手はいろいろと質問をしてくるはずですが、基本的に訊かれることは決まっています。予約する店 人数(大人、子供) 時間 その他の希望 これを確認されることさえわかっていれば、早口で質問されてうまく聞き取れなくてもなんとかなります。 店名は「Where」と訊かれるはずです。でなければ「Whitch restaurant」。 まあ、わからなくても、最初に店を確認するのは予約するうえで必要なので、最初の質問は店名と思っておいて間違いありません(たとえ違っていても致命的なことは起こりませんから大丈夫!)。 店名を伝えるか、店の名前が読みにくいことがあるので、パンフレットやガイドブック(もちろん英語で書いてあるもの)を示しましょう。世界各国のパビリオンが並ぶエプコットならば、わざわざ「Le Cellier Steakhouse」ときちんといわなくても、「Steakhouse at Canada」とか単に「Canada」でも通じますよ。 人数を尋ねるときには、たいがい「How many」ときます。これが聞こえたらとりあえず人数の確認だと思っておきましょう。 大人は「Adult」で、子供は「child」です。大人だけならば「two adults, no children(またはkids)」でOK。無理に文章にする必要はありません。 食事の時間は「When」とか「What time」で訊かれます。希望の時間を伝えましょう。 夕食が朝始まるわけはないので、「around 7」など12時間制の表現でいいです。誤解されないようにと「around nineteen」とかいうと、逆に9時になっちゃったりするのでわかりやすい方法で行きましょう。 その時間の予約が一杯だと、たいがい「7:30(seven thirty) or 8?」などと提案してきます。よければ「7:30 is OK.」などと答えましょう。 なお、予約が一杯で取れないときには「full」という言葉が聞こえるはず。相手が済まなそうに頭を振りながらなにかを言い始め、「full」と聞こえたら残念ですが予約できません。 その他、たとえば窓際のテーブルがいいとか、車椅子で出入りしやすいところとか、そんな要望があれば伝えます。だいたい「any requests?」とかいわれます。 「Can I choose a table by window?」とか「Is it possible to request a table for a wheel-chair?」とか、まあ適当に。テーマパーク内のレストランはほぼ全面禁煙なので、最近はリクエスト項目がひとつ減りました。 誕生日だ、とか、結婚記念日だ、といった場合には、予約時でなくてもお店について担当するウェイターやウェイトレスがきたときに伝えるといいです。特段オマケがあるということでもありませんが、相手にとってもチップをはずんでもらえるチャンスなので、ケーキやシャンパーニュについていろいろと説明してくれることでしょう。 予約が取れたら、確認票を受け取ります 予約がうまく取れたら、A4サイズか、あるいはハガキサイズの紙に予約内容をプリントしてくれます。当然名前を聞かれますが、日本人の名前を口頭で伝えてちゃんとローマ字のスペリングをわかってもらえる確率はほぼゼロなので、簡単なのはリゾートホテルのカードキーを示すことです(ディズニー直営リゾートなら、カード型のキーに名前をプリントしてあります)。 直営ホテル滞在でない場合には、なにか名前を見やすくローマ字で書いたものを用意しておくといいです(クレジットカードでもいいですけど、あまり不要なところで取り出すのはよろしくないでしょうね)。 紙に印字された日付と時間、店名が間違っていないかを確認して、大丈夫ならこれで完了です。ちゃんと予約してくれたのでお礼を言って立ち去りましょう。 Cast : Any other requests? Guest : No, that's all. Thank you! Cast : Have a nice day! わざわざ「他には?」と尋ねられるのは、一度に複数の予約をすることも多いからです。 人気レストランはかなり早くから予約で埋まってしまいますから、できれば到着したらすぐに「絶対に外せないレストラン」は予約をしておくのがおすすめです。 続けて予約したいときには、「Yes. Thursday night and Saturday lunch.」などと続けましょう。ひとつひとつのステップは、同じことの繰り返しです。 そこそこ時間がかかりますから、ゆっくりと落ち着いて予約ができるのは、宿泊しているリゾートのGuest Serviceでしょうね。 もちろん、自分が泊まっていないホテルで予約することも当然可能で、いやな顔なんかされませんよ。「Are you staying here?」とか訊かれるかもしれませんが、それはとがめてるんじゃなくて「Do you like it?」とか感想を尋ねて会話をもとうとしているだけです。 泊まっているいのが他のホテルの場合、「No, I'm staying at ~.」だけではちょっとぶっきらぼうですので、「This is nice place. I'd like to stay here next time!」とか、そこはまあ適当に。「But I like this hotel.」くらいもで十分ですよ。 このあたりの、パーク内やホテルなどでキャストに声をかけられたときの典型パターンは、またあらためてまとめますね。 では、乾杯! 晴れて予約が取れたら、時間より少し余裕を持って目指すレストランへ行きましょう。旅行代理店に頼りっぱなしではなく、自力で(しかも英語で)勝ち取った予約です。きっと普段よりも食事がとてもおいしく感じられることでしょう。 リゾート内のレストランでは、多くのお店でたくさんの種類のワインがグラスで注文できます。初めての予約が成功した記念すべきディナーならば、まずはシャンパーニュで乾杯! というのもいいでしょうね(あ、アメリカだと「シャンペーイン!」でしょうけど)。 ビールだけでなく、ワインもたくさんそろっていてうれしいことにかなり多くの種類がグラスで頼めます。日本のレストランのように、ハウスワイン以外はボトルしか頼めない、というけちくさいことはしません。 しかも、フルボトルからグラス4~5杯しか取らないんじゃ? という大盛りです。そんなに注がなくても良いよ、といいたくなることもしばしば。でもまあ、せっかくなので好きなだけ飲みましょう。 ただし、酔っぱらいには冷たい社会です。適当に加減して、楽しむ程度に飲んでくださいね。 グラスワインの選択の幅が大きいレストランについては、下記に書きました。よろしければどうぞ。 アメリカのレストランで、とても素晴らしいと思うところ(d-mate weblog) では、次の旅行では、うまくレストランの予約ができますよう! |
2009年4月 7日 (火)
2週間の「プチ留学体験」
2週間の「プチ留学」 5年前になりますが、勤務先のマーケティング研修で2週間、アメリカの大学へ「プチ留学」したことがあります。西海岸で1週間、そのあと東海岸で1週間(つまり、それぞれ5日ずつ)という、とてつもなくあわただしい日程でしたが、9人の同僚とともに留学体験をしてきました。 留学とはいっても、行き先は生涯教育センターで、社会人向けのプログラムを通訳付きで聞くので、それほど過酷ではありません。実際、英語はほとんど話せないメンバーもいましたが、事故もなく無事に終わりました。 内容はMBAコースをひとかじり 講義内容はマーケティング、プロジェクトマネジメント、組織マネジメントなどで、現地での企業見学などが加わるので実際に英語で授業を受ける時間はそれほど長くありません。座学の時間はせいぜい前後半であわせて4~5日分だったでしょうか。特に前半の西海岸での通訳のかたが極めて優秀で、マーケティングの専門用語も含めてほぼ完璧に訳してくれたので、日本国内の研修よりも楽だったようにさえ感じられます(通訳が入るので、実質時間が倍かかりますからね)。 私は、ちょうど英会話教室に行き始めて1年半というところでしたので、良い機会だからとできるだけ講師の英語の説明を理解し、英語のままノートを取るよう心がけました。 これは思った以上に有効でした。2日目の午後くらいから講師の発音にも慣れ、講義内容が英語で理解できることに気がついたのでした。まず英語で概要を理解し、通訳の日本語で確認をしながら要点をメモするというスタイルは、若いかたにはいささかまどろっこしいかもしれませんが、40過ぎのちょっと老化が始まった頭にはちょうど良い感じ。 必要に迫られれば力は伸びる この「プチ留学」で一番強く感じたのは、やはり「英語が必要」なシチュエーションは何ものにも勝るな、ということ。否応なしに毎日英語を聞かされ、質問をし、最終日には成果発表のプレゼンまであるのです。しかも、それぞれ2泊ずつ短期ホームステイのおまけ付きでした。終盤にはけっこう消耗しきっていたメンバーもいましたが、おおむね、スタートの頃よりも英語が板についてました。 最終日のプレゼンは日本語「可」になったのですが、幾人かは英語でチャレンジ。 もちろん、プレゼン資料は英語作成しましたので、辞書や翻訳ソフトの助けを借りたとはいえ、参加メンバーの英語力は、研修最終日に生涯のピークに達していたんじゃないでしょうか。 私はといえば、Zaurusにセットアップしていった辞書(英辞郎のデータ)が研修二日目に突然読めなくなってしまい、この2週間を辞書なしで乗り切らねばならないという危機を迎えました。そもそも滅多にない機会だったのだから電子辞書くらい買っていけば良かったのですが... それでも、同じ辞書データがノートPCで使えたので、教室やホテル・ステイ先での予習時にはなんとかなったのは不幸中の幸い。とはいえ、とっさの受け答えで PCを起動するのは難しく、持ち合わせの語彙の中でナントカしようと努力したのは、むしろ良い結果になったと思います。特に和英辞書で調べながら喋ると、文脈や状況にそぐわない難しい単語をつかってしまいがちですから。 チャンスがあれば、やってみるべし ほんの2週間の体験でしたが、高校生や大学生といった若い時期の留学が、英語によるコミュニケーション力を延ばすのにとても役立つし、若い頃ほど得難く貴重な体験になるだろうことは強く実感できました。自らを律して勉強を続ける意思を持ち続けられれば、非常に密度の濃い時間になるのだろうな、と思います。海外留学が比較的手の届きやすい選択肢になっていることは、うらやましいことです。 とはいえ、10代の頃の私が留学したとしても、遊んでばっかりですぐに落ちこぼれていたように思うのですが... |
2009年4月11日 (土)
Trad Japan 第二回放送まででの印象
実は今年一番の注目番組 特に根拠はなくて、私がそう思っているだけなのですが...そう思う理由はふたつあって、ひとつは「ある程度外国語の基礎体力をつけたあとで、それを使うための番組」であること。そしてもうひとつが、「ビジネスではなく『日本の文化を語る』という、これまでにないテーマ設定」です。 初回放送(すし)をすっかり油断して見逃したのですが、再放送の録画と第二回目(広重)の本放送を、火曜日に続けて観ました。 登場する映像の美しさは他の語学番組を圧倒していますし、なによりも日本文化を英語で表現するスキットも身につけたい表現の宝庫です。ぶつ切りの例文ではなく、ひとまとまりの情報になっているので、表現を流れとして理解でき活用しやすいです。 初回では「cookとprepare」、二回目では「かく」といった、文化の背景を踏まえての表現の工夫に役立つ解説があるのも素晴らしいと思います。 応用編を作るのは難しい 考えてみると、語学番組の応用編ってすごく作りにくいと思うのですね。なぜなら、英語なりドイツ語なりをある程度話せるようになったあとで、それをどのように使うのかはひとによってものすごく大きくばらつくからです。 「ビジネス英会話」は、わりと大きな共通項なのでしょうが、それ以外となると途端にテーマ設定の段階で難しくなるのではないででしょうか。 旅行といっても、毎回『トイレはどこですか?」とか「レストランは何時に開きますか?」とかだけでは芸がありません。しかしその先のステップとなると、一往復ではなくきちんとキャッチボールになる会話の進め方になると思いますから、その内容や言葉のつなぎ方など、結構高度な内容になってしまいそうです。 読解ならば、より必要な語彙の多い文章や、硬い表現の多用されるものなどに進んでいくということができますが、それにしたって文章の内容そのものにまったく興味がなければ学習を続けてもらうことが難しいでしょう。ましてや会話の場合にはなおさらです。 今回の「トラッドジャパン」は、英語で日本の文化を語るという、実にうまい切り口を見つけたものだな、と思います。 これならば、旅行者でも、留学生でも、あるいはビジネスパースンでも共通に使用場面を想定できるものです。また、テーマとして採り上げられているさまざまな文化のすべてに通暁しているひとは少数でしょうから、一種の基礎教養補完番組としても視聴できます。 二回の放送を見て 初回のテーマである「すし」については、あらためて知った知識というのは少なかったのですが、二回目の「広重」では、刷りの技術などまったく知識のないものでした。考えてみると、何らかのきっかけがあって調べたり学んだりしたもの以外は、日本古来の文化については極めて乏しい知識しかありません。海外で誰かに日本の文化について質問をされても、ほとんど何も答えられないことでしょう。 私にとっては、英語番組でありながら、日本人としての基礎教養が補完できる、ありがたい教育番組でもあるわけです。 上述したとおり、表現が単発の例文や、特定のシチュエーションに限られたものではないので、応用を利かせやすいものになっているのも魅力です。 使われている表現そのものは決して難しいものではありませんから、単語を入れ替えながらいろいろと工夫して使っていくのにちょうど良いのではないでしょうか。テキストの記述もとても親切なもので、放送一回分で40ページ内外という充実した内容は、これまでの語学講座とは一線を画すもの。 もし見逃しているかたがあれば、ぜひ次の再放送から始めることをおすすめします。一通りの文法や会話の訓練を経て、なんとか会話のキャッチボールが成り立つようになってきた学習者には最適な講座のひとつと思います。 |
2009年4月14日 (火)
私のiPodに入っている語学関連のデータは
iPodが変えた音楽やビデオの楽しみかた iPodの登場は音楽の楽しみかたを根本から変えてしまいました。かつては手持ちのカセットテープやCDの中から今日聴くべきものを選ぶ作業が必要だったのですが、いまやほとんどすべてのライブラリを常時持ち歩けます。取捨選択という作業が消えてしまったわけです(もっとも、最近は容量不足のために結局取捨選択をせざるを得ないのですが)。 いま私が使っているのは、ハードディスクが入っている80GBのタイプと、32GBのiPod touchの2つです。 全社には主にCDを、後者にはビデオ関連を入れていますが、双方をあわせてもすべてのCDと登録したPodcast、録画したビデオを持ち出すことはできていません。240GBくらいはほしいのですが、こればかりは商品がないので仕方ないところです。 私がいつも視聴している外国語関連コンテンツ さて、私のiPodに入っている外国語関連のデータは、次のものです(外国語の歌は除いて)。NHK語学講座は皆さんご存じでしょうから、それ以外のものにはリンクしておきます。NHKラジオ講座「まいにちドイツ語」(トークマスタースリムで録音) NHKラジオ講座「英語ものしり倶楽部」(同上) NHKテレビ講座「テレビでドイツ語」(アナログでPC録画してMPEG4にエンコード) 日向清人の即効ビジネス英会話(Podcast) 大杉正明のCross Cultural Seminar(書籍にもなった人気Podcast) Disney Cruise Line Podcast(Disney Cruiseの宣伝ビデオPodcast) Wildcast(アフリカの野生動物を扱ったビデオPodcast) Harvard Business IdeaCast(ハーバードビジネスレビューによるインタビュー中心のビデオPodcast) 他にも登録しているけどiPodに移していないPodcastがありますが、やはり限られた時間の中ではすべてを消化することはできないので、これくらいが限度です。 ビデオPodcastなら、外国語に気軽に触れられる 後ろの3つは、語学学習コンテンツではなく、あくまで英語で話しているPodcastです。難易度はちょうど並んでいる順番で、Disneyはさすがに子供にもわかりやすいように平易な表現でゆっくりはっきり話してくれます。このほかにもテーマパーク関連のPodcastがあるので、興味があれば覗いてみると楽しいかもしれません。 Wildcastは映像がメインで、登場する動物や風景についてぼそぼそと解説してくれるだけなので、英語の勉強にはあまりならないかも。でも、野生動物のファンにはたまらない美しい映像(1回3分ほど)が毎日配信されるので、こちらもおすすめできます。 最後のHarvard Business IdeaCastは、雑誌「Harvard Business Review」の記事と連動する形で記事の著者等へのインタビューが掲載されます。1回10分程度で、幅広い視聴者への配慮からか、決して早口になったりせずに、内容の濃さの一方でやはり理解しやすい英語だといえます。ただし、テーマに関心がなければまったくちんぷんかんぷんになるかも。私がファッションの最新トレンドPodcastなんかを聴いても、きっとわからないだろうし。 上記の他にも、「Soundview Executive Book Summaries」というサービスで、毎月2~3冊の英語ビジネス書の要約を配信するサービスも利用しており、プリントアウト用のPDFファイルや画面で表示させるHTMLの他に、要約を朗読したMP3ファイルもダウンロード可能です。 こちらは、読むほうで手一杯なので、最近はiPodに入れていません。一通り読んでから聴くと、けっこう理解できた気になって気持ちいいんですけどね。 これらがほとんど無償なのですから 「Soundview Executive Book Summaries」は有料(コンテンツをオンラインでのみ受信する最も安いコースで$119/年、要約のプリントとCD-ROMを毎月受け取るコースは$199/年)ですが、他のコンテンツ、ラジオ/テレビの講座やPodcastはいずれも追加費用なしで入手可能なものです。特にPodcastの手軽さは、10年前、20年前の環境を考えると驚異です。ラジオを録音してデジタル化するには、トークマスターなどなんらかのお金がかかりますが、講座そのものは無料で提供されます(有料のCDのほうが情報量が少ないというのも不思議な感じ)。 その気さえあれば、自分の関心ある分野で簡単に、しかも安価(あるいは無償)でさまざまなコンテンツが手に入ります。語学学習者にはかなり便利で快適な時代になったというべきでしょう。 ここまでくると、やらないのは自分のせいになっちゃうのがちょっとつらいところですが、いやいや続ける勉強ではなく、趣味を楽しむ延長線上で外国語に触れる機会を増やし、親しんでいくのも良いかも。 コンテンツもどんどんと増えていくでしょうし、ラジオ講座の姿も時代に合わせて変わっていくことでしょうから、さらに便利になるのはきっと間違いありません。 4月からのNHKラジオ講座では、非常に多くの番組が放送の翌週にストリーミングで聴くことができるようになりました。放送時間にあわせてラジオの前に座ったり、留守録のための機械を買ったりしなくても、自分の学習時間にあわせて聴くことができるようになるわけです。 じゃあ、iPodには入れられないの? なんていう欲も出てきますが、そのあたりは順番に改善されていくんじゃないかと期待しています。いまだって方法がないわけじゃ、ないですしね。 |
2009年4月18日 (土)
電子辞書を選ぶ
英語スタート時は、紙の辞書でした 2002年の2月、英会話教室に通い始めたとき、私は英和辞典さえもっていませんでした。何ともふざけた話ですが、事実なんだからしょうがありません。2週間後くらいに、駅前の書店で適当なのを選んで購入したのですが、この時点で「電子辞書」を全く考慮しなかった理由は、われながら謎です。このあとZaurusに英辞郎をセットアップするまでの1年半ほど、毎週2回は「重いなあ」と思いつつ紙の辞書を通勤カバンに忍ばせていたのでした。 電子辞書を買おうと思ったきっかけはなんだったのか、実はあまりよく覚えていません。 2004年10月に短期研修でアメリカに行き、そこでZaurusの辞書データが壊れて大変困り、帰国後に復旧して使っていたもののさすがに反省して電子辞書を探し始めたのだったろうと思います。最終的に購入したのは2005年3月でした。 このとき選んだ機種は、カシオの「XD-LP9300」という、当時カシオの電子辞書としては英語関連の辞書が特に充実したモデルでした。たしか新製品の発売を待って予約購入したと記憶してます。 大は小を兼ねる、かも 電子辞書は選ぶのが難しいくらい多くの機種がありましたが、この時点では英語特化モデルで、英英辞典や英和活用大辞典が収録されているものだけを候補としました。この時点ではかった電子辞書は5年は使い続けるつもりでしたから(実際にはドイツ語の必要があって3年で買い換えます)、その時点では使わないかもしれないし多少オーバースペックでも、より高度な使用に耐えられるものを買っておこうと思ったのです。「大は小を兼ねる」というわけで。 この方針は私としては正解で、ほどなく基本の英和中辞典だけでなく、語の組み合わせや意味合いを確認するためにオックスフォードの英英辞典や英和活用大辞典などを多用するようになりました。 せっかくあるのだからとあれこれと引いているうちに面白くなるので、まだ中級だからそれなりの辞書コンテンツで良いよね、と思っているかたには再考をおすすめします。逆に、生活関連辞書なんかはほとんど使いません。「家庭の医学」とかがほしいかたは、それようにやすいモデルを別で買ったほうが幸せになれるかと思います。 高い電子辞書を買うと、自分自身へのプレッシャーにもなりますからね。1,2万円の差なので、学習道具は多少はり込んでもモトは取れると思います。 帯に短く... いまは、同じくカシオのドイツ語モデルである「XD-GP7510」というのを使っています。残念なことに英語関連の辞書は平凡なものなので、「リーダーズ英和/リーダーズ・プラス」と「英和活用大辞典」をオプションで購入して追加インストールしています。 英英も「Oxford Advanced Lerner's Dictionary」しか収録されていないのですが、「Oxford Dictionary of English」は追加辞書としては販売されていないのですね。これは是非とも改善をお願いしたいところ。評判の高いコウビルドのものでもかまわないのですが。 ドイツ語については今のところわからない単語を引くくらいのことしかしていませんが、意外と使えるのは英独/独英の辞書です。独和辞典での訳語がどうもピンと来ないときなど、独英の内容や例文と照らし合わせると多少理解がしやすかったり。 独独辞典も追加コンテンツとして購入可能ですが、これはまだ買っていません。まあ、そのうちにドイツ語でも表現の工夫を考えられるようになったら役立つでしょうが、あと数年はかかりそうです。 |
2009年4月21日 (火)
英語ができないと○○だ、といった感覚を捨てよう
生活に英語は必要ですか? みなさんが日常生活を送る上で、英語なんて必要ですか?答えはいろいろでしょうが、私に関していえば、ほとんど必要なんかありません。日本語で話し、聞き、読み、書いているだけであたりまえに暮らせますし、それなりに豊かな(と、自分が感じられる)生活を送ることができます。 一方で、巷には「日本人は英語ができないから○○だ」「これから先は英語ができないと○○になる」といった、問題提起が、なかば脅迫に近いものも含めて氾濫しているように見えます。 日本語だけで十分に文化的生活が営めるのに、強迫観念に近いとさえいえる英語コンプレックスがある、このギャップは一体何なのでしょう? グローバルで活躍、といわれても もちろん、英語英語と騒いでいるのも日本人全体のことではなくて、たくさんの人たちが特に英語を意識することもなく暮らしているはずです。その意味では、「みんなが英語英語と騒いでる」という見えかたも、偏ったものなのかもしれません。とはいえ、現実に高校での英語の授業を英語で、とか、小学校で英語の授業を義務化しよう、といった方針が出てくるのですから、英語によるコミュニケーション力の不足感は、私たちのあいだでかなり広く共有されているものなのはたしかでしょう。 英語など使えなくてもさして困らない日本人は、おそらくとても恵まれた環境にいることは間違いありません。世界を見渡せば、高等教育を受けるには英語が必須に近い国々も少なくないわけです。 恵まれているがゆえに、英語をはじめとした外国語習得の強いモチベーションを持ちにくいというのは、贅沢な悩みとは理解しつつも、やはり少し残念ではあります。 英語に限らず、外国語習得というのは決して簡単なことではないので、それなりの動機付けと到達点が見えないことには続けられません。 たとえば「グローバル化する世界の中で、英語ができなければ企業は成長できないし、そこで活躍することもできません」といわれたとします。 まず、多くの人々が「それは自分には当てはまらないし」となるでしょう。お客さんも取引先もほとんど日本人で、たまにある海外との取引は商社なりを通せばすませられます。自分の身の回りが「グローバル化」してるわけじゃない。 しかも、「だから英語を」となったとき、そこで求められるのは「英語で交渉ができ、信頼関係を築けるコミュニケーションスキル」になってしまいます。そんなハードルはとてもではないが高すぎて、ほとんどの学習者にとって越えられるイメージはありません。 教育現場での目的は「異文化理解とコミュニケーション」 だからこそ、教育現場で目標とされる英語コミュニケーション力は、異文化とふれあい、相互理解を深めるためのものと位置づけられています。第1 目標 下手をすると、楽しくお話しできればそれでいいじゃん、みたいな読み方もできちゃうのですが、そこはそれ、いろいろな読み方ができるように作られているのがこの手の文章というものでしょう。読み方によっては「言語や文化に対する理解」の深さの度合いによっては、ほぼネイティブスピーカー、なんていうレベルを要求できないこともありませんが、さすがにそうではないでしょ。 自分にとっての外国語をとらえ直す 多くの日本人には、外国語をネイティブスピーカーのように使えるようになる動機も必要性もありません。それに大人になってからいくらがんばったって「ネイティブ並み」なんて非現実的だし。では自分はなぜ「外国語が使えるように」なりたいのか、その「使える度合いはどの程度なのか」を一度冷静に考えることが重要かも。 その「度合い」は、「レストランで注文できるように」「道を尋ねられたらなんとか説明できるように」でもかまわないし、「バーで隣り合ったひとと世間話がしたい」でもいい。あるいは、「目標なんてない、とにかくできるようになりたい」といった純粋な好奇心だってありでしょう。 外国語学習なんていう、手間も時間もかかるものに取り組もうとしている理由を自分なりに整理しないと、きっと長続きはしません。ひとに脅迫されていやいや動くのって、楽しいですか? 「英語ができないと○○」といった脅迫的な煽り文句に乗せられては、いつまで経っても「自分には○○ができない」が続きます。そんなのちっとも生産的じゃないし、だいいち楽しくありません。 英語が気になって仕方のないかたは、一度「どうしてそんなに気になるのか」を整理してみると、いいかもしれませんね。 |
2009年4月25日 (土)
「覚えたつもり、でも使えない」対策
記憶力の低下は避けられないのか 受験のときにあれだけがんばって暗記した歴史上の人物や事件の年号、あるいは元素番号やイオン化傾向、そして英単語と熟語...ことごとく、といって良いほど忘れてしまって思い出せません。記憶から消えてしまったのか、あるいは残っているのに取り出せなくなってしまったのか、脳のメカニズムは良くわかりませんが、出てこない記憶はないのと同じ。あの勉強は(たしかに高校や大学には入学できたけれど)、ムダだったんだろうかと寂しい気持ちになります。 年をとると、さらに悪いことには覚えているはずの記憶が取り出せないだけでなく、新たな知識を蓄える効率も、なんだか大幅に低下します。 以前なら3,4回音読してから、単語帳で何度か見直せば覚えられていたはずの言葉も、いまでは驚くほど記憶に残りません。下手をすると、「この単語初めてだな」と思っているとつい5分前に読んだテキストの前のページに載っていた、なんてことさえあります。 「覚えたつもり」でも「実際には使えない」 何度か音読し、数分後に思い出して確認して「よし、覚えたぞ」と思っても、1時間後には思い出せなくなるのは、結局「使わなかったから」あるいは「もっと反復が必要だった」ということなのでしょう。英会話教室でも、あるいは自分で読んだ本や雑誌でも、「たしか知っているはず」「前に覚えたんだよなあ」という単語や表現がたくさん出てきますよね? これってやっぱり、覚えたつもりなだけで、結局定着できなかった記憶の切れ端みたいなもの。 私の場合、何度も辞書をひいたし、何度も「覚えたつもり」になっているにも関わらず、出てくるたびに辞書で確認してしまう、いわば「鬼門の単語」がいくつもあります。 たとえば、「~を予想する、~に先んじる」といった意味の「anticipate」という動詞、何度も遭遇しているのに、そしてそのたびに辞書を確認しているのに結局は覚えられません。「圧倒する」という「overwhelm」なんかもそうです。いまもこの原稿を書くために辞書をひきました、きっと次もそうなります。 用例で覚え、準備して、使ってみる ひとつは、こうして個々の単語を日本語訳とセットにしてひとつひとつ覚えるというやり方の限界があるのでしょう。特定のフレーズや使用場面として理解していれば、もう少しマシかもしれません。たとえば、「overwhelm」という単語を覚えるのではなく、「The Tigers overwhelmed the Giants.」という文章で理解し、記憶に残せば多少は記憶に残りやすそうです(この用例は、「ジーニアス英和大辞典」からのものです。以下同じ)。「anticipate」ならば、「Nobody anticipated such a sharp decline in interest rates.」「Mother anticipates all my desires.」といった具合です。 単語ひとつを覚えるのよりもずっと大変そうですが、なんの文脈もないままに辞書の訳語を暗記するよりも、結局は効率がよくなります。急がば回れってところでしょうか。 あと大事なのは、例文を覚えただけでは自分が使える言葉にはなっていない、ということでしょうか。 英会話教室のレッスン中でもいいし、電子メールでもいいので、自分なりになにかを伝えるための表現として使ってみることが、記憶への第一歩と考えたほうが良さそうです。何度か実際に使ってようやく、その言葉を覚えた、といえそう。 もちろんいきなりは使えないので、準備も必要 上で例に挙げた単語ならば、「When I attend the board of directors, I was overwhelmed by the atmosphere.」「I anticipated that the product would fail and made an advice to improve it. But, unfortunatelly, you ignored.」など、自分なりに「こういう場面で使えるのではないか」という使い道を考えておくことは有効だと思います(でも後者みたいな言い方したら同僚から嫌われそう)。逆に、なにか別の表現を使ったけれどうまくいえなかったときなど、あとから状況を思い出しながら言葉を組み立て直すのも良いんじゃないでしょうか。私なんか、いつも本番では肝心の単語が思い出せずに、反省してばかりですけど。 記憶の効率が低下したのなら、それをカバーする方法を考えるしかありません。 使う場面をシミュレートするのはひとつの方法ですが、できるだけ使う場面に近い形で、反復練習をすることが重要なんじゃないかと思います。 |
2009年4月28日 (火)
スポンジと粘土
語学学習とは、くじけ続ける自分とのお付き合いである 上記は特に最近、私が感じていることです。誰か有名な人の言葉だと説得力があるんですけどねえ...同じゴガクルブログセレクションの、川本さんのブログにときおり掲載される「読者からの質問シリーズ」(私が勝手に名付けました)、読んでいて「私も私も!」と思っているかた、多いんじゃないでしょうか たとえば、最近のものでは、次のようなのがありました(2009年4月25日の記事)。 落ち込んでいます(川本佐奈恵 You can do it!) 質問者のかたは、リーディングや穴埋め問題などはあまり苦労をしなくなっているけれど、リスニングや発信時の文章の組み立てなどに苦労されているようです。 私は周期的に、「このままやっててもダメなんじゃなかろうか?」「そもそも外国語を習得する才能に欠けているんじゃないだろうか?」といった気分におそわれます。これは英語でもドイツ語でも同様です。 ちょっと進んだと思ったら、同じようなところで引っかかったり、自信がついたかと思えば、まったく会話が成立せずに自分で嫌になったり。まあ、その繰り返し。 外国語を勉強するのって、進んで、停まって、後戻りして、また進んで、の繰り返しじゃないかと思えてきます。 自分が一番の劣等生 くわしくはまたご紹介することがあるかもしれませんが、4月からとある場所で週に1日2時間のドイツ語学習教室に参加しています。昨年の秋にも、短期間の初級講座に行っていたのですが、今回は通いやすい曜日と時間帯とのかねあいもあって、すでに1年以上学習をされているかたがたが対象のクラスに入っています。 当然予想されたことなのですが、クラスの中では、私が一番の(しかもダントツの)劣等生です。 第一に、語彙の不足。何を表現するにもあまりに語彙が足りないので、ほとんど何もしゃべれないのと同じです。 第二に、聞いて話す訓練の不足。ラジオ講座や解説書でひととおりの基礎知識をつけたといっても、それで話せるほど言葉は簡単ではありません。 結果として、講師がなにかを問いかけても、私には何も答えることができませんし、なにかを言い始めても、文をきちんと作りきることができません。 もちろん、できないのはあたりまえのことで、そこで恥をかきながら順番に身につけていくステップを省いては、何も前には進みません。まあわかってはいるのですが、それでも2時間のレッスン終了時にはかなり精神的に参ってしまいます。 スポンジと粘土 川本さんの記事で引用されている講演会でのひとことが、わかりやすいたとえです。「英語学習者は、グシャっとつぶれてもスポンジのようにしなやかに戻る心を作りましょう。へこんだままになる粘土になってはいけません。」 そうそう、使い始めのスポンジって、ぎゅうぎゅうと握りつぶしてもすぐにもとの形に戻るし、少量の洗剤で良く泡立つし、本当に気持ちが良い...という話ではなくて。 外国語はやってもやってもダメなのがあたりまえなのだから、そのたびにくじけているのではなく、「それでも前よりはマシになった!」と構える気持ちが大切。粘土じゃなくスポンジが良いですね。 とはいえ、もともとが粘土っぽいマインドの人だって多いはず。私もどちらかといえば粘土系です。 凹んだら凹んだままの粘土ではありますが、どこかが凹んだぶん、どこかは出っ張っているはず。普通に手でこねているだけでは、粘土は決して小さくなったり消えてなくなったりはしません。こねられて凹んだ痕跡を刻みつつ、どんどんと形を変えていきます。 凹みっぱなしにならないように スポンジのように明るく元気なマインドにどうしてもなれないあなたも、粘土は粘土なりに形を柔軟に変化させながら、ときには自分を誤魔化しながら(笑)、つぶれてなくなってしまわないマインドを獲得しましょう。そのためには、とにかく自分が少しでも以前より前に進んでいるという実感を、意図的にもつようにすることが大事というのは何度か書きました。 一番最近では、下記の記事とか。 「モチベーション」が、もんだいだ(2009.3.21) そのほかでいうと、以下のようなことがあります。 【その1】とにかく確実に「できる」ステップに戻る 自信を失いかけているのなら、自信を取り戻せるところに戻ってみる。決して100%ダメなわけじゃなく、まだ道の途中にいるだけなのだということを確かめる。ちなみに上述の質問者と同様、私もいまのアニメ番組やドラマの英語は全然聴き取れません。ディズニーの「白雪姫」とか「ダンボ」なんかがおすすめですよ 【その2】ちょっと離れて気分を変える あまり思い詰めると良いことがないのは、英語だけに限ったことではありません。それは毎日の継続が大事でしょうけど、ホントに気持ちが乗らないのなら一休み。ただし、あまり休みすぎないように気をつけましょう。 【その3】誰かにほめてもらう これはきっと良い方法だと思うんですが、なかなか確保するのが難しいかも。一番の候補は家族でしょうか。英会話教室なんかでも、講師からときおり「Your English is really good!」とか書かれたフィードバックがありますよね。 川本さんも指摘のとおり、たぶん語学は「続けるか、続けないか」の選択でほとんど習得の可否が決まります。残念ながら、促成栽培の方法を私は知りません。 その上で、「続かなかったから私はダメ」「英語が苦手なままでこれからどうしよう」などと思い悩むことなんかありません。日本語がきちんとできれば普段の生活で困ることなんかありません。 ただ、どうしても気になるんだったら、やっぱり自分なりのペースト目標を早めにつかんで、「続ける」しかないのだと思います。何度か書いてますが、このあたりの自分との「折り合いのつけかた」は、きっと30代40代以上のほうが、得意なんじゃないでしょうか。 |