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人生まだ半分、37才からの外国語
d-mate

英会話教室や雑誌、ネットなど、ごく普通の環境だけで始められ、続けられる外国語学習の記録と秘訣を伝えていこうと思っています。
 

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人生まだ半分、37才からの外国語

2012年6月18日 (月)

なんて読む?
BYOD
ローマ字の略語といえば「EU」とか「CIA」とか、だいたいは2、3文字のものが普通です。これくらいならば、口に出して「イーユー」「シーアイエー」といった具合に読むのも容易です。
仮に4文字以上になるとしても、多くの場合は「NASA」や「NATO」のように読みやすく作られます。読めないものは、記憶に残らないもの。英語だって音読トレーニングは重要でしょ。
 
一定年齢以上のひとたちなら、地理の授業で当時の「EC」の対抗馬として習った「経済相互援助会議」というのを憶えているかもしません。
これの略称は「COMECON」、今調べたら、「COMmunist ECONomic community」なんだとか。西側が勝手につけた略称だったらしいです。
で、読み方は「コメコン」で、なんだかお菓子の名前にありそうで滑稽な響き。冷戦に東が敗れたのは、読みにくく覚えにくいこの名前のせいだったかもしれません(んなこたあ、ないけど)。
 
またしても横道にそれました。
ここで登場するのが、小見出しに出てきた「BYOD」です。
これは「Bring Your Own Device」の略で、業務用の端末として会社支給のものではなく、個人が使っているスマートホンたタブレットなどを使うことをさしています。
まあ、意味はともかく、これ読めます? 「びゅおっど?」「びょど?」とか、わけのわかんない音になってしまうので、結局は「ビーワイオーデー」あたりに落ち着くしかありません。きっと一部の業界人にしか受け入れられないでしょう、この略語。
 
BYOB
さて、このBYODなる略語の登場には、もとになった略語があります。それは「BYOB」、「Bring Your Own Bottle/Boose」。
学校での英語授業ではまず習わないけど、英会話教室にいくとかなり早い段階で教わる表現じゃないでしょうか。でも、英語圏でパーティに招かれた経験など、結局ないんですが。
 
この「BYOB」も読めませんよね。教室で「なんて読むの?」と質問した時の答えも、「ビーワイオービー」だったと記憶してます。
でもまあ、もともとこの略語があって、しかもほぼ誰でも知っているからこそ、「BYOD」が新語として成立するのでしょう。
だったら、スマホのほうは、日本語の記事にする際には「(私用端末)持ち込み可」で良かったんじゃないかと。少なくとも馴染みもなくて読めもしない「BYOD」よりはマシじゃないかと思うのですが。
 
バッグを新調
急に話は変わるのですが、日曜日にバッグを購入しました。
メッセンジャーバッグと呼ばれる肩掛けのやつで、アウトドア向けの大型のものではなく、割と小ぶりなものです。A4サイズは無理だけど、B5サイズならOK、iPadがギリギリ収納できます。
写真機を小さなものに買い替えたので(正確には買い「足した」んですが)、ボディと小型のレンズを入れて持ち歩くのにちょうど良い大きさです。
 
で、このバッグのブランド名が「Timbuk2」。
私はなんの迷いもなく、これを「ティンブクトゥ」と読んでました(ブランドとしては以前から認知していたので)。
「Timbuktu/Tombouctou」といえば、世界文化遺産にも登録されているアフリカの都市です。なんでもイスラム過激派組織の破壊を受けているとか、砂漠化が進んでいるとかで心配ですが。
 
「BYOD」が知っている人にとってはすぐに「BYOB」と結びつくように、このブランド名は多くの人にとっては当然「ティンブクトゥ」であるはず...と私は思ってました。
バッグの使い勝手についての他の写真愛好者の評判を調べてみようと、ネットで検索をしてみるまでは...
 
ティンバックツーって、何それ?
なんと、並んでいたのは「ティンバックツー」なる、文化遺産らしからぬ平坦な読み方でした。
確かに「Timbuktu」は英語ならば「ティンバック トゥ」といった具合の発音になるらしく、これをブランド名として輸入すれば「ティンバックツー」となるのは理解可能ではあります。
けれどねえ、輸入した商社なり代理店なりは、この読み方に不自然さは感じなかったものかと...
そもそも英語がいつもの「俺様発音ルール」を発動して「ティンバックトゥ」などとやったのをそのまま持ってくるなんて、ものを考えてないとしか思えません。
 
しかし、少なくともこのサンフランシスコを拠点とするバッグのブランドとしては、「ティンバックツー」が正しいことになっちゃうわけです。
私が知らずに「ティンブクトゥ」のメッセンジャーバッグを買ってね、などと知人に話そうものなら、物笑いの種になることは間違いありません。文化遺産の都市の「ティンブクトゥ」とバッグの「ティンバックツー」、もとは同じものでありながら、使い分けなくてはならないのです。しかも、バッグのほうについては「バカっぽい発音だなあ」と毎回思いながら。
 
本当にまあ、ブランド名や商品名というのは、時にこんな混乱を引き起こします。
それでも、存命のジャズミュージシャンの名前を勝手に使ってる服飾ブランドよりは、だいぶましだとは思いますけどね。あの紙袋を見るたびに、ジャズファンとしてはムカムカと腹が立ちます。

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のるらっそ:

d-mateさん、こんにちは。
 
商品名といえば、事務用イスの名前が知人の名前で、おかしかったです。
#当人は、ぷりぷり怒っていました。
 
「BYOB」は「屏風」、「BYOD」は、「平等」と読めなくもないですが。

d-mate Author Profile Page:

なうほど、「屏風」に「平等」、読めますね。

それにしても、椅子の名前にされては気の毒ですね。常に人の尻に敷かれるなんて、結婚相手だけで十分です(^^;)